マインドフルネス・森田療法を使った、「元うつ病患者カウンセラーによる」新しいタイプのカウンセリング(コーチング)
先日読者(クライエント)さんから

今、病院などで流行っている
「認知(行動)療法:CBT」
「新しい(第三世代の)認知行動療法:マインドフルネス」の違いについて
ご質問をいただきました。


お答えの前に
今回は深い内容のお話になりますので、

それにまつわる
前置きとして「記憶」のお話をいたします。

*若干難しいお話ですが、大切なお話ですので
一般読者の皆様方も、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。



先日、某テレビ番組(TED:テドカンファレンス)
興味深い放送がありました。

記憶の分野で
心理学の教科書的な本によく出てくる有名な心理学者、
米国のエリザベス・ロフタスさんの研究で
こんな実験を紹介しておりました。


被験者に交通事故の現場をみせて
証言をしていただきます。
その前に、ある操作をします。

A群には
「車がぶつかった時の速度は?」

B群には
「車が”激突した”時の速度は?」

と、問います。


すると

・A群は
「55キロ」

窓ガラスが割れていたと
14%の人が答えました。


・B群は
「66キロ」

窓ガラスが割れていたと
32%の人が答えました。


「激突した」というキーワード操作をしただけで
人の記憶は都合のよいように
捏造されてしまうという事です。

☆「ちなみに窓ガラスは割れていません」



また、被験者に
車が「一時停止」を無視するシーンをみせ、
「譲れ」の標識だったと匂わせたら
多くの人が「譲れの標識」を見たと言う。

*米国は日本と違い「譲れ」の標識があるそうです。


何が言いたいかといいますと、
「つまり証言は、あてにならない」
私達の記憶は、後付けで「都合の良いように捏造」される
ということです。


当サイト内でも昔、記憶について
こういった事を論じてまいりました。

↓(参考までにどうぞ)
http://shinriryouhou.blog2.fc2.com/blog-entry-745.html
↓☆他人に教示・誘導されずとも、自分で記憶を捏造するモデル。
http://shinriryouhou.blog2.fc2.com/blog-entry-747.html



身近な例で分かりやすく言いましょう。

近所のおばちゃんの井戸端会議のウワサ話は
「どこまで客観的事実か?」
・・ということです(笑)

会社のウワサ話もそうですし、

10人に伝言ゲームをやらせたら
ほとんどがおかしな情報にすり替わる。


私達は、そういった不確かなものを
「何の疑いもなく鵜呑みにして」様々なトラブルを起こします。

人間関係のトラブルは特にですね。

夫婦喧嘩の口論は、ほとんどが
こういったものではないでしょうか?


インチキ霊能者の言う事を
鵜呑みにする傾向のある方が特に危険です。
自分の人生の問題を、他人に丸投げするタイプ。
(インチキ霊能者は記憶を上手にすり替えるプロです)

あと「いわゆる天然ちゃん」「うっかりミス」が多い方は
「特に錯覚と誤認だらけのモノのとらえ方」ですね。
ゆえに「うっかり」します。

*またこういった人は、感情を抑圧しやすく
人生のいたる所で意味不明の噴火(心理トラブル)を起こします。


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ここまでのお話をまとめますと、
記憶いうものは案外不確かな情報なんですよ。

「大切な思い出も
どこまでが客観的事実で、どこからが後付けで
頭の中で勝手に捏造した記憶か」

検証しないと真実は分からないという事です。


「あなたの”美しい”思い出は完全な事実ですか?」

逆に「あなたの”ひどい”思い出は完全な事実ですか?」



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記憶について前置きを述べたところで・・

ここからが読者の質問の
本題に入っていきます。


まず新しい認知行動療法である
「マインドフルネス(+森田療法)」の見解。

*(マインドフルネスや森田療法は
仏教哲学を基にしてできた、科学的心理療法です)


仏教哲学の見解は
「私達の認知(モノのとらえ方)は、錯覚と誤認だらけの世界」


ただでさえ、私達の脳は
錯覚と誤認をするものですので

「なるべくマインドフルネスの技術を使い
純粋な事実情報を”観る”訓練をしていきましょう」
・・・というものです。

*「六門」・・・簡単に言いますと、目・耳・鼻・舌・肌から
入ってくる情報+心に浮かぶものなど、合計6つの感覚センサー
に対し「事実を事実のまま」なるべく編集せずに観ていく心理訓練。

*苦しみは事実を妄想で編集した時、少しずつ始まります。
妄想すれば妄想するほど、どんどん苦しみは深くなります。



うつ病や神経症など心の病の方々、
また心にトラブルを抱えがちな方が
マインドフルネスを実践していくと

外界からのトラブルが減っていくどころか、
自分の心の中のトラブルも減っていくのは
こういった心理学的システムです。

*(もちろん私達が俗世に生きる限り、
完璧にはトラブルは無くなりません)



何度も言いますが、
「私達の脳は、ただでさえ錯覚と誤認だらけの世界です」


この俗世に生きる限りしょうがないのですが、
これも「モノは加減」


加減を超えると「外界には様々なトラブル」
「内には心の病などのトラブル」


こういったものが現れるというものが
仏教哲学(マインドフルネス)の見解です。


純粋な事実情報を、なるべく
「妄想や概念」を入れることなく、純粋な事実情報として
観ていく訓練。


これを森田療法では「事実唯真」「あるがまま」
マインドフルネス(仏教哲学)では「如実智見」といいます。

このようにマインドフルネスや森田療法は
「客観的事実」を重視します。
ゆえに「安全」「科学と相性がよく」かつ「問題解決型」です。


続きまして「認知(行動)療法」の視点と
問題点を論じてまいります。


<続く>


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【2014/03/04 15:38】 | マインドフルネス心理療法とは?     (理論編)
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