マインドフルネス・森田療法を使った、「元うつ病患者カウンセラーによる」新しいタイプのカウンセリング(コーチング)
<前回の続き>

http://shinriryouhou.blog2.fc2.com/blog-entry-967.html

(前回はTEDで紹介していました心理学実験から引用し、
「私達のモノのとらえ方」は
実は歪んでいるケースが多い・・というお話をさせていただきました)


今日も引き続き、クライエントさん(読者さん)の
質問にお答えいたします。

少し専門的なお話になりますが、
一般読者の皆様方も
よろしくお付き合いくださいませ。


「認知(行動)療法」と「マインドフルネス」の違い、
また、その応用について論じてまいります。


それではまず、こんなお話から
はじめてまいりましょう。

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「認知療法のサンプル例」


例えば、あなたが
ある会合に出席したとしましょう。

人ごみの中
あなたがAさんに「こんにちは」と言いました。

Aさんは返事が無い。。


そんな時、うつ・神経症的気質の方は
「あぁ。私は嫌われている。ウザいと思われている・・」
思い込み、うつ的になる。


認知療法では、こんな時、
様々な都合の良い視点ですり替えます。

「きっとAさんは、雑踏の中聞こえなかったに違いない」
「もしくは忙しかったのかな・・・」と。

そして気分が軽くなる・・・というものですが。。

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マインドフルネスや
森田療法の視点から言いますと、


Aさんは「聞こえなかったかもしれないし」
「忙しかったかもしれないし」
「本当にあなたの事ウザいと思っていたかもしれない」

つまりAさんの気持ちは
あなたの勝手な「憶測でしかない」



Aさんは
聞こえなかった・・というのも思い込みですし、
ウザいと思っていた・・というのも思い込み。
「事実かどうかグレー」です。

ただ、Aさんに無視されて、
「あぁ。私は嫌われている。ウザいと思われている・・」

と、自分の頭の中に妄想が出たのは
現時点での「事実」
ですね。


ではその頭の中に
妄想が出たという事実を事実のまま

「あるがまま」操作することなく、
確認はするが放っておく技術を使い、
諸行無常(全ては移り変わっているという事)にお任せする。

そして、
「今日の会合でやることを淡々とこなします」

マインドフルネスは
こういった入り方をします。



認知療法はヘタをすると、
「強引なポジティブ思考」や「すり替え」で
「事実誤認(思い込み)」を起こしやすい事と、

意識、無意識2

強引なポジティブ思考により
気持ちを無意識的に「抑圧」してしまう危険性もあります。

意識、無意識3

当然「抑圧」したものは時間を置いて噴火します。
様々な症状となって現れます。



マインドフルネスや森田療法は
良い事も悪い事も、すり替えることなく
事実を事実のまま「あるがまま」平等にとらえ、

感情を抑圧することなく
「あるがまま」正直に観ていきます。
心理学的、特殊技術を使います。


*事実は単なる現象。無色透明。ニュートラル。

この事実に、特殊な想いや感情を込めますと
「耐え難い、ひどい苦しみ」に変換されます。

うつ病・神経症、あるいはストレスが溜まりやすい方は、
無色透明(事実)を、勝手に「おかしな色」に
染めている事が多いのではないでしょうか?




このように同じ
「認知行動療法」のカテゴリーでも

「認知療法」と
「次世代型の認知行動療法と呼ばれるマインドフルネス」は
入り方が少し異なります。


ただ、認知療法の良い点は、
様々な視点ができ、視野が広がります。

脳内で感情への、デジタル的な
情報処理がしやすくなるかと思います。


「あ・今私はこういった思い込みをしていたな」
「こういった視点もあるな」・・と、

高度な客観的分析力で気付き、
一つの視点に「とらわれ、思い込む」事が無ければ
認知療法は良いものかと思います。



そういった脳内情報処理しやすい状態(心が軽い状態)で
マインドフルネスを行いますと、よいかもしれません。
(そういった状態から自然に出たsati:サティは、
高度なsatiかと思いますよ)

*sati:パーリ語(仏語)
気づき、客観視、現代心理学で言う「メタ認知」のこと。


私も俗世でとても辛い事があった時、
一旦「認知療法で分解してから」
マインドフルネスで料理することがあります。


今日は専門的なお話で失礼しました。

それでは、怠ることなく
精進を続けてまいりましょう(合掌)



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【2014/03/08 09:20】 | マインドフルネス心理療法とは?     (理論編)
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