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マインドフルネス・森田療法を使った、「元うつ病患者カウンセラーによる」新しいタイプのカウンセリング(コーチング)
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欧米式マインドフルネスで
心の病が治らない理由
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まず本題に入る前に、
こういったお話をいたします。

以下のようなご質問がよくあります。



Q、
「マインドフルネスは、どうなると上達?」



一概には言えませんが、
あえて簡単に言うならば

事実と妄想(概念)の仕分け作業が、
厳密に出来ているか否か?
」 がポイントです。



例を挙げますと
欧米式マインドフルネスでよくあるのは、


頭・つま先・肘、腕など
身体の各部位で

呼吸が出入りしているのを
イメージしたりします。


伝統仏教瞑想
(観の瞑想・原点のマインドフルネス瞑想)の
視点から言いますと間違いです。

止めましょう。


(そういったサマタ系・イメージ系瞑想もありますが、
サマタ瞑想は心の病には向きません。後ほど詳しく述べます)




Q、
たとえば、つま先があります。
これは事実ですか?

イメージなどの
妄想の産物ですか?


A、
まず、つま先があること、
実際感じていることは「事実」です。



Q、
次に、つま先や頭に
鼻の穴のような、大きな穴が開いていて

呼吸がスーハーと・・出入りしているのは
事実ですか?空想の産物(妄想)ですか?



A、
はい。これは妄想。

頭で勝手に作ったストーリー
(ありもしないイメージ)ですね。

それは「事実ではない」



本当のマインドフルネス
(観の瞑想:気付きの瞑想)は

このように事実と妄想概念を
厳密に仕分け作業して

sati:サティ
(客観的気付き・観察)を入れます。



東洋のマインドフルネス。
伝統的な仏教瞑想では

「事実と妄想・概念が
ごちゃ混ぜになった状態を
無知(無明)」といいます。


*無知・無明とは全ての苦しみの
根本原因。根本煩悩。
物事を正しく観ていない事による
心のトラブルの原因。

(無明は他の解説もありますが、
ここでは割愛します)



人は目の前にある事実に
頭で作った勝手な妄想・概念を

フュージョンさせる事で
苦しみの種が生じます。

*心理の世界では
「認知的フュージョン」といいます。



これは特に

うつ病や神経症の方が
過剰に起こしがちなものです。

分かりやすく言いますと


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☆「うつ子さんの例」


うつ子さんがお友達の

あゆみちゃんの家に
遊びに行きました。


あゆみちゃんの家に
「赤いガーベラ」がありました。


普通の人でしたら
「あぁ。赤いガーベラ」

ですが、うつ気質の
うつ子さんは


赤のガーベラ
(色:しき:物体)


見た 
(受:じゅ:目に可視光線などの情報が入り
物体をとらえた)


*(精神の流れ:
想・行・識:そう・ぎょう・しき)

「赤いガーベラだ」

「そういえば昔付き合っていた
彼と別れた時、家に赤のガーベラがあった」  


最後、彼に罵られて
フラれた思い出


私は
魅力のないダメ女 


生きていても
しょうがいない女


生まれて
こなけりゃよかった・・・


・・以後
エンドレスで妄想は続く・・・


精神的に疲れ果て
機嫌が悪くなり

家に帰って
抗うつ薬・抗不安薬。。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



赤いガーベラが
あるのは事実。


しかし、
うつ気質のうつ子さんは

赤いガーベラが
いつの間にか

「私は魅力のないダメ女」に
なっちゃった・・・!?
(認知的フュージョン)

なぜいつも、
うつ思考になるの?


*もちろんこういったことは
普通の人にもありますし、
生活していく上で、多少の想像やイメージも必要です。

ですが、うつ病・神経症の方は、
妄想が「過剰」です。なんでも「モノは加減」ですね。




余談ですが、

-----------------------------
では逆に、
よいイメージ(妄想)に
フュージョンするように
すればよいのでは?
-----------------------------

・・・と、
思うでしょうが、


仏教瞑想の考え方では、
よいイメージ(渇愛系)に執着すればするほど、

そうでない現状に
苦しむようになります。


この俗世は
自我の思い通りにならない事が
多いのが現実・事実です。


つまり、理想(よいイメージ)と
現実(そうでない自分)に

葛藤しがちになり、苦しみが増します。

*この状態を森田療法では
「思想の矛盾」といいます。



渇愛系のイメージが強すぎる人は
その力が強ければ強いほど

「それが得られない現状」に苦しみます。


仮に得られたとしても、
この俗世は諸行無常

全ては移ろい変化していく。


掴んだものも変化・変滅し、
やがて消えていきます。

いつか「どうしても得られない現状」が
やってきます。

その時、苦しみは倍返しでやってきます。
うつ病になるくらい苦しくなります。


求めても求めても、得られない苦しみ。
満たされない苦しみ。

これを仏教学では
「求不得苦」(ぐふとくく)といいます。




例1:

「私は愛されるはず!
(もっと愛がほしい!)」

・・・という妄想が、
強すぎると、

恋人にフラれた時の苦しみは
倍返しでやってきます。



例2:

「私は会社で有能な存在である。
会社は私を出世させるはず!
私は成功者である。素晴らしい!」

*(西洋系自己啓発、
ポジティブ系のセミナーによくありがちですね)


・・・という、あまりにも尊大な
自己イメージ(=妄想)が強ければ強いほど

いざ左遷・リストラされた時、
(思い通りにならなかったとき)

苦しみは倍返しにやってきて、
人によってはうつ病になります。




例3:

「私達の愛は永遠だ!
ずっと一緒にいる!」

という願望・妄想を強く持っていても、
人生の半ば、どちらかが浮気をして
他の人へ行ってしまったり、
(この浮世のトラブルでは、よくありがちですね)


どちらかが、何らかの病気や事故で
亡くなってしまったり。

その時に、思い通りになる・・という
願望が強ければ強いほど、
苦しみは倍返しでやってきます。



~~~~~~~~~~~~~~
この世は自我の思い通りに
ならない事が多いものです。
~~~~~~~~~~~~~~



はじめから
「自我の思い通りにならない事が多い」と
認識して生きておりますと、

いざこの世の苦しみ
(四苦と八苦)がやってきたとき、

ストレス耐性がありますので、
確かに辛いですが・・
「心の病気レベル」にはなりません。




はい。
話がそれましたので戻します。



これが

・仏教で言う「無知・無明」的な
モノの見方・とらえ方。
(純然な事実に、妄想とごちゃ混ぜにして認識してしまう)

・心理学で言うならば、
「認知的フュージョン」



これは
あくまで一例ですが、

うつ病・神経症の人達は
こういったような心理パターンを

何十年繰り返してきて
クセになっています。

*(本人が気付いていなくても
潜在的に無意識的に、
やってしまっている事もあります)


脳的に言いますと、
こういったパターンの

ニューロン・シナプス(脳内神経細胞)結合が
ガッチリ繋がっている。



こういった無明的パターンを
心理学的に修正していくのが

「東洋・伝統仏教の」
マインドフルネスです。

渇愛・嫌悪の心を離れた「中道」


(日本古来の心理療法、森田療法も同じ:
「事実唯真」
見たものを見たまま。聞いたものを聞いたまま。
なるべく妄想で捏造せず「あるがまま」)



長年、瞑想指導現場にいまして、

欧米式の「ヨガと ごちゃ混ぜ版」
マインドフルネスは

妄想が強い系のうつ・
神経症的気質の方々にとって、

よろしくない方法のように思えます。



そもそもヨガと仏教は全く違います。

似て非なるものです。

ごちゃ混ぜに
しない方がよいと思います。

↓(ヨーガ瞑想と伝統仏教瞑想の違い:例)
http://shinriryouhou.blog2.fc2.com/blog-entry-1220.html



お釈迦様も最初、
ヨガの行法も行っていましたが

そこには「悟りは無い」と判断し
捨てられました。


*ただヨガは、現代では健康のため
「運動として」は大変良いと思います。

ヨガを完全否定している訳ではありません。
「健康体操」「有酸素運動」としては非常によいと思います。




もう一度戻ります。

頭・つま先・腕・肘・・・などに
鼻の穴のような、大きな噴き出し穴が開いていて
呼吸がスーハーと、出入りしているのは事実ですか?

頭で捏造した妄想ですか?


===================
事実と妄想が
ごちゃ混ぜになった状態が無知・無明

===================


したがって
欧米式マインドフルネスの

事実と妄想を
ごちゃ混ぜにする訓練・・?

わざわざ「苦しみの種」を作っています。


もちろんそういった瞑想も
サマタ瞑想といって、あるにはあります。

ですがお釈迦様は、最初二人の師匠から
サマタ瞑想を教わり、

サマタの最高禅定に達しましたが
「そこには悟りはない」と喝破され・・

その行法を捨て、
早々と師匠のもとから去っていきました。




ただ現代的に言いますと、
健常の方がリラクセーションや、

ちょっと集中力を高めたいという目的で
行うのでしたらよいかと思います。

オリンピックのトップアスリートなども
行っています。
よい記録を出すのに、とても有効な方法です。


ですが、ノーマルな方が
あまりサマタに「のめり込みすぎますと」
妄想と現実の区別がつかなくなる方もみえます。

そういった類の瞑想は、
かえって心の病が悪化することもあります。
(禅病・瞑想病といいます)



きちんと熟練した瞑想の専門家に
「マンツーマンで」ついてもらい

欧米式ではなく、伝統的な方法論を
遵守することを推奨します。


最近欧米式マインドフルネスが
世界的に注目されてきて

皆さん、本やCDで自己流に解釈して

素人の生兵法、うろ覚えで行って
悪化している人をみかけますが、


欧米式のマインドフルネスは
伝統的な立場からすると、
あまり良い方法とは思えません。




今回は、欧米式を
悪く書きすぎましたので

最後に少しフォローを入れますと


欧米式マインドフルネス。

健常者がちょこっとリラクセーション程度に
行うくらいでしたら、あれはあれでよいかと思います。


ですが、うつ病・神経症など「心の病の方
(あるいはその傾向にある方)は話は別。

サマタ系瞑想で
悪化する事もあります。

サマタ・イメージ系瞑想は
「心の病には」向かない。

(今回述べましたように、
認知的フュージョンを起こしやすくなります。
物事をあるがまま、観れないようになってしまいます)




独学でマインドフルネスは不可能です。
素人の方は、誤った解釈になります。

今回のお話は、ごく一部の例です。

今回のお話のように、
専門家でないと指導できない点が多々あります。


必ず熟練した専門家(瞑想家)に、

マンツーマンで
ついてもらって実施しましょう。


特にうつ病・神経症(不安障害)など
心の病の方は、

本やCDの独学ではなく、必ず専門家についてもらって
正しく瞑想実践しましょう。

自己流は「事故流」です。




また専門家を選択する際のポイントは、

指導している方ご自身が、何年・何十年

「自身が瞑想実践者」であるかどうかも
チェックしましょう。


昨今マインドフルネスブームに便乗し、
ご自身が、あまりやったことが無く
セミナーや教科書で、少し覚えただけで
指導している?方もみえます。

このマインドフルネスというものは、
指導者の(最低でも5~10年以上)
深い瞑想体験が必須になります。


マインドフルネス瞑想は、
「他の心理療法と違い」

テキストや教科書で指導するのではなく、

「自身の深い瞑想体験」で指導するものです。

この点に関しては、欧米式マインドフルネスの、
J.カ〇ット〇ン氏も同じことを語っておりますね。



その方の著作物などを読んでいますと、
その指導者自身が瞑想「実践者」か

教科書知識だけの
「非実践者(あるいは瞑想歴の浅い人)」か
すぐ判別できると思います。


*たとえば書店に置いてある、
よくありがちなマインドフルネス本。

その著者は、医師や
カウンセラー・セラピストとしては素晴らしいですが、
「瞑想家ではない」方が多々いるかと思います。




これらの事を参考にして

自分に合った先生が
みつかるとよいですね。


よいご縁がありますように。

そして心の病から
回復していきますように。






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【2013/11/13 16:57】 | 「欧米式マインドフルネス」で治らない理由
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