マインドフルネス・森田療法を使った、「元うつ病患者カウンセラーによる」新しいタイプのカウンセリング(コーチング)
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うつ病患者さんに対し
「家族など周囲の接し方」
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一昔前に
誤って世間に広がってしまった概念である

「うつ病=頑張らない説」


世間の皆様も冷静になって
この論説の「過ち」に気付きはじめ、

現在では、この「頑張らない説」は
すっかり影を潜めてしまっています。

今どき「うつ病=頑張らない」を
言っている専門家はいないと思います。


*この論説が誤って世に広まってしまった
「いきさつ(業界の裏事情)」は
当ブログを読んでおりますと、
何となく理解できるのではないかと思います。



ただうつ病に詳しくない
一般の方々が、

これ(うつ病=頑張らない説)を
いまだに「鵜呑み」にしている方もいまして、

「頑張れ」という言葉に
気が引けてしまっている方も
みえると思います。


今回は、これについて
「元うつ病患者+現場の心理士」の
二段構えの視点で、
考察してまいります。

「ありきたりな
マニュアル本には書いていない」

斬新な現場の視点で
語ってまいります。


よろしければ今回の論説を
参考にしていただき、

うつ病患者さんへの対応の
一工夫になれば幸いかと思います。



さて、うつ病の人に頑張れ・・を
言わないのは、
「ごく一部の時期」です。


たとえば発症したて、
どん底の「急性期」

また、薬物療法をはじめ
2~4週間ほどで少し安定し、

窮地を脱した
「回復期前期」


そして、その後
1~3ヶ月くらい(個人差あり)の
「回復期中期」くらいまでです。


この時期は、マスコミ等でよく言う、
うつ病=頑張らないで、

本当に安静にしていた方が
賢明かと思います。


しかし、それ以降
「数ヵ月くらい」(個人差あり)して、

70~80%くらい
落ち着いてきた「回復期後期」

またそれ以降の「維持期~寛解期」
少しずつ方針を変えていきます。


この時期に「頑張らないでいい」と
言い続けますと、

本当に頑張らないで・・
一日中寝て過ごしかねません。


また、もっと最悪なのは
こういった周りの人々の、

「過剰な配慮に安堵」してしまって、
依存状態になり

「いつまでも意図的に
鬱病でいつづける」という
ケースもまれにあります。

*(これを心理学で
「疾病利得」といいます)



さらにもっと最悪なのは、
「新型うつ病」の方に

「頑張らないでいい」なんか
言ってしまいましたら大変な事になります。


本当に、その言葉を鵜呑みにして
その言葉を大義名分に

本当に何でもかんでも
頑張らなくなります。

仕事もいかなくなり、
遊びほうける方もみえます。


ちなみに、
新型うつ病は「通称」であり
病名ではありません。

厳密に言いますと
うつ病ではありません。


パーソナリティ障害の一種と
とらえた方が妥当かと思います。

当然、対応の仕方も、
普通の鬱病と全く異なります。


~~~~~~~~~~~~~~~~
パーソナリティ的な問題
(自己愛性・
回避性パーソナリティ障害など)

それにより社会と上手くいかず
ストレスを抱えがちになり

結果「抑うつ神経症的」な
状態になっている
~~~~~~~~~~~~~~~~


若年層に多く(まれに中高年もいます)
近年この状態が目立ってきたので、

「新型」うつ病という
ネーミングがついております。


新型うつ病は
「頑張りすぎて」
うつ病になったわけではなく、

頑張らなさすぎて、

あるいは頑張り方や、
社会での立ち回り方が分からず

抑うつ状態になっているケースが
多くみられます。


ゆえにこういったケースに
「頑張らないでいい」など

” うっかり言ってしまいますと ”
大変な事になります。


例えばこんな例があります。

「会社に行かずに
ゲームをして遊んでいる新型うつ病の方」に
注意しますと、

「あなたはこの前、頑張らないでいいって
言ったじゃないか!!」と

逆ギレされる事もあります。

こうなると
事態の収拾がつかなくなります。




・・さて、
新型うつ病は例外ですので、

話を「普通のうつ病」に戻します。


うつ病、発症したての
急性期~回復期前期

(発症から数週間~1ヵ月:個人差あり。
薬物療法で少し窮地を脱した状態)

この時期は本当に「頑張らず」
薬物療法で安静に。


しかしその後、薬物療法で
だいぶ状態が落ち着いた
「回復期後期~維持期~寛解期」

この「大切な時期」に

「頑張らないでいい・・」というノリを、
愚直に続けてしまいますと。。

ズルズルと、うつ病が
「長期化・難治化・慢性化」してしまう事に
なりかねません。


この時期、周囲の方々は

「” 具体策を提示して ”」
「少し頑張ってみようよ・・」と

背中を押してあげるのが
望ましい対応かと思います。


うつ病の方々が
「頑張る」という言葉に

アレルギー反応するのは、
「具体策が無いから」かと思います。


「頑張れ!」と言われても

「え!?じゃあ何を
どう頑張ればいいの??」と混乱するでしょう。

(確かにイヤですよね・・)



そうではなく、
「きちんとした具体策」を提示し、

「少し頑張ってみましょうよ。応援するから」

と、言われれば

「頑張る」という言葉は
『希望の言葉』に変わります。

うつ地獄の暗闇の中
一筋の希望の光になります。



ここで言う具体策とは、

プロの心理カウンセラー・心理療法家の
脳科学・心理学的理論に適ったプログラム。


自治体などが主催する
リワークプログラム(復職訓練)
SST(ソーシャルスキルトレーニング)

の参加などなど・・・

こういったもののススメ。


*ただし、心理療法は
怪しいオカルト団体や
不健全なものはNG。

国際的に
認められた方法論でいきます。

(森田療法・認知療法・
マインドフルネス・精神分析など)



病院ではあまり
指導されないと思いますが

この「回復期後期~維持期~寛解期」の
過ごし方を上手に行いませんと

うつ病が
「長期化・難治化・慢性化」してしまったり、

人生の中で、うつ病を何度も
再発を繰り返してしまったりします。

*心理療法は
「再発防止」としても期待できます。



私も元うつ病・
神経症患者で経験者ですが、

薬物療法は
回復期まではよいのですが・・

回復期後期あたりで
限界点」が観えてくると思います。


この限界点から
薬物療法は平行線になります。

薬物療法の仕事は、
この安定させるところまでです。

あくまで薬物療法は「対症療法」であり、
「根治にはなりません」



そう。薬物療法では「あと一歩」が
越えられない。

(この話は、リアル患者さん達は、
よく分かると思います)


その平行線を抜け出し
「あと一歩」を越えるのは
心理療法」の助けが必要です。

心理療法は薬物療法と違った角度から
アプローチしていきます。






【2013/05/19 08:52】 | うつ病 「総論」
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Re: ダニーさんへ
ショウセイ
コメントありがとうございます。

> 私もうつ状態になった事が過去にありますが、
> その時期はどうしても頑張れなかったですね。
> うつに関しての理解もあまりない時代でしたが、
> 自然と時間が解決してくれたように思います。

なるほど。そうでございましたか。
お辛い事があったんですね。

まず「うつ状態」と「うつ」は全く違います。
うつ状態は、仰るように時間と共に自然に解決していきますね。
これはむしろ健全です。
多少のうつ状態と、多少の躁状態は人生を豊かにします。

しかし問題は、うつ「病」です。
これは適切な心理学・精神医学的「策」を打って行かないと、
解決しない状態です。

そして仰るように、頑張れない状態の時に、
「頑張らない方がよい時期なのか(急性期、回復期前期など)」

頑張れない時期に、心理学的理論を使い、人生のスイッチを切り替え
「頑張った方がよい時期なのか(回復期後期以降)」
その見極めが大切かと思います。

そこの見極めをしっかりしていかないと、
うつ病をズルズルと何年、何十年引っ張ってしまいます。

そこの見極めは、専門家(精神科医・心理カウンセラー・心理療法家など)に
介入してもらった方がよいかと思います。

このように「うつ状態」は放っておいてもよくなりますが、
「うつ病」は専門家の介入が必要という事です。


> 人の気持ちを理解できるという点では、
> なっておいて良かったかもしれません。

全くその通りですね。
うつは人間性を豊かにすることもありますね。



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2013/05/21(Tue) 20:37 |   |  #[ 編集]
Re: ダニーさんへ
コメントありがとうございます。

> 私もうつ状態になった事が過去にありますが、
> その時期はどうしても頑張れなかったですね。
> うつに関しての理解もあまりない時代でしたが、
> 自然と時間が解決してくれたように思います。

なるほど。そうでございましたか。
お辛い事があったんですね。

まず「うつ状態」と「うつ」は全く違います。
うつ状態は、仰るように時間と共に自然に解決していきますね。
これはむしろ健全です。
多少のうつ状態と、多少の躁状態は人生を豊かにします。

しかし問題は、うつ「病」です。
これは適切な心理学・精神医学的「策」を打って行かないと、
解決しない状態です。

そして仰るように、頑張れない状態の時に、
「頑張らない方がよい時期なのか(急性期、回復期前期など)」

頑張れない時期に、心理学的理論を使い、人生のスイッチを切り替え
「頑張った方がよい時期なのか(回復期後期以降)」
その見極めが大切かと思います。

そこの見極めをしっかりしていかないと、
うつ病をズルズルと何年、何十年引っ張ってしまいます。

そこの見極めは、専門家(精神科医・心理カウンセラー・心理療法家など)に
介入してもらった方がよいかと思います。

このように「うつ状態」は放っておいてもよくなりますが、
「うつ病」は専門家の介入が必要という事です。


> 人の気持ちを理解できるという点では、
> なっておいて良かったかもしれません。

全くその通りですね。
うつは人間性を豊かにすることもありますね。

2013/05/22(Wed) 05:05 | URL  | ショウセイ #-[ 編集]
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