マインドフルネス・森田療法を使った、「元うつ病患者カウンセラーによる」新しいタイプのカウンセリング(コーチング)
さて、前回の続き。
前回は海馬と記憶についてお話ししました。

http://shinriryouhou.blog2.fc2.com/blog-entry-745.html


うつ病には様々な説がありますが、
「海馬神経損傷説」を語っております。

今日はマインドフルネス
森田療法心理学的視点から
この問題を分析していきます。


うつ病は
海馬神経が損傷するといわれております。

記憶力が低下する・・
集中力がなくなり、仕事でミスが連発する、
また頭がボーっとするゆえんなんですね。


ではなぜ海馬神経が損傷するか・・は
ストレスが考えられます。

ここでいうストレスは
仕事に行く事や、面倒だけど掃除をする・・
などの生活に必要な「良いストレス」と

うつ病独特の、おかしな「思考のクセ」により
溜めなくてもいい「余計なストレス」があります。

↓(うつ病の方がやってしまいがちな思考のクセ)
http://shinriryouhou.blog2.fc2.com/blog-category-28.html


なぜストレスが溜まり、
海馬にダメージが来るのか。

ストレスがかかりすぎると、
副腎皮質から、ストレスホルモンである
「コルチゾール」が分泌され、

それが海馬神経を弱体化、破壊します。


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「ストレスが溜まりやすい人は
よく記憶を捏造します」


昨日のお話の
1の感覚記憶~3の近時記憶

でもこの記憶は「事実」なんでしょうか?


いえいえ。人の記憶は
「都合のよいように、
勝手に編集・改ざんしているケースが多いんです」



例えば、うつ子さんが
ずっと昔、学生時代に友人とサイクリングに行き
ある「道の駅」でお弁当を食べました。

うつ子さんの記憶は

「とても感じの良い道の駅で、ゴミが一つも落ちていなくて、
友達と楽しく会話して、おにぎりと粗挽きウインナーを食べた」


しかし実際は

『道の駅の敷地の隅っこの方に、少しゴミが散らかっていて、
友達は会話が上手ではなく気が利かなかった。
おにぎりを食べたのは事実ですが、普通のウインナーであって
「粗挽き」ではなかった』


なぜこんなことが起きるのでしょうか?


それは、日常で
こんな「想い」や「その想いを肯定する情報」が
海馬に横入りするからです。

道の駅→ もっとキレイだったらなぁ・・
友達→ 楽しい友達と行けばよかった。
ウインナー→ あそこのあの風景で、
大好きな「粗挽き」ウインナーが食べたかった。
また、それにちなんだテレビコマーシャルなどの情報を
想いを込めて観た。


最初は、事実に近い記憶だったのですが
時が経つと
様々な想いや願望、情報とごちゃ混ぜになり
勝手な「美しい記憶」に捏造されてしまったんです。


他に例を挙げますと

ある会社員の方がいたとしましょう。
昔、業務報告で失言しトラブルになった事を
会社の皆さんに突っ込まれたとき

「私はそんな発言していません!」と言って
職場の皆様から反感を買ったり・・・


このケースは、
「かつての失言を取り消したい・・・」という
「願い」や「それに関する都合の良い情報」が、

脳内(海馬や前部帯状回など)の中で
ごちゃ混ぜになり

時が経つにつれ、いつしか、
その人の脳内では、「事実に変換」され
確定・固定されてしまったケースですね。


こういったトラブルは
恋人、夫婦、友人間で、あの約束を「言った言わない」で
モメた経験などありませんか?


*前部帯状回は、様々な記憶がごちゃ混ぜになっており、
その中なら、現実に矛盾が無さそうなデータを選択する機能を持つ部位。
ここも日々の認知(モノのとらえ方や考え方など)により、
誤作動を起こすことがある。

上記、言った言わないトラブルの典型ですね。



これらは一例ですが、

ストレスの溜まりやすい人ほど、
心にトラブルを抱えがちな人ほど・・
これが強いんですね。

なぜか?

見たもの。聞いたもの。香ったもの。
味わったもの。触れたもの。心に思ったもの・・

事実を事実と確定していないからです。


あやふやな想いと一緒にして
脳にインプットしているからです。

脳(海馬)は事実誤認を起こします。

海馬は事実情報を
改ざんして大脳皮質に送らなくてはならない。

この「改ざん作業・無駄な仕事」が
脳に余計なストレスを作ります。


また、この改ざんされた情報を
「事実と誤認しています」ので
(本人は事実と信じている)
人間関係・仕事上でのトラブルが多くなります。

これも脳に余計なストレスを作ります。


結果、これが過剰に積み重なりますと
海馬神経が、ストレス(コルチゾール)により損傷し、
脳がどんどん悪くなり・・・
うつ病など心の病に発展します。


もちろん、一般健常者も
多かれ少なかれ「これ」をやっています。


では、マインドフルネス
森田療法を行っていますと

なぜ脳がチューンナップされ、思考・発想が豊かになり
うつ病など心の病が治っていくかは
次のお話で説明します。


<続く>


【2013/01/15 10:20】 | うつ病と 「脳について」
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