FC2ブログ
マインドフルネス仏式瞑想・森田療法を使った「元うつ病患者カウンセラーによる」新しいタイプのカウンセリング(コーチング) 
うつ・神経症Q&Aコーナー

今回は過去の受講生のご質問で
よい質問を掲載いたします。


=========================
Q、
コースで習った、
森田療法・マインドフルネス仏式瞑想を
日々実践しております。

森田療法の「あるがまま」について質問です。


ただ「あるがまま」

身体の感覚など、五感(六根)情報を観察する
瞑想のワークなのですが、


日常の不快な気分、
パニック症の息が詰まる感じ、

将来の悲観、過去の後悔などの
頭の中のネガティブ妄想、、、

身体の痛み、だるさ、億劫感・・・

これらを「あるがまま」観察していると
余計辛くなるのですが。。



この「あるがまま」は、
どうとらえればよいのでしょうか?


いつも講義を聴いているのに
こんな愚問で申し訳ありません。

お教えいただけるとありがたいです。


*(当心理療法コース、受講生の質問)
=========================



A、
はい。ご質問ありがとうございます。

分からないまま、
胸に秘められると逆に困りますので、

サポート期間中、本当に分からない事は、
このように聴いていただけるとありがたいです。

せっかくのお時間と料金を無駄にしないために、
きっちり学んでいってください。


また、けっして「愚問」ではありません。

森田療法・マインドフルネス仏式瞑想の
「核心」を突く、素晴らしい質問です。


多くの森田療法を実践している方々は、
この「あるがまま」で、つまづきます。

森田療法の本を、読まれた事のある方は、
よくご存知かと思いますが、
あれ読んだだけでは分からないと思います。


ゆえに当プログラムでは、
森田療法に「行動療法」をドッキングさせ

分かりにくい森田療法の世界観を、
身体で理解できるように工夫しております。



さて、今回のご質問ですが、

森田療法・マインドフルネスの「核」となるところ、
あるがまま」ですね。



>日常の不快な気分、
パニック症の息が詰まる感じ、

将来の悲観、過去の後悔など
頭の中のネガティブ妄想、、、

身体の痛み、だるさ、億劫感・・・

これらを「あるがまま」観察していると
>余計辛くなるのですが。。



結論から申し上げます。
これはなぜ辛くなるのでしょうか?


~~~~~~~~~~~~~~~~~
それは「あるがまま」ではなく・・

あってほしいがまま 』  
観察しているのではないか と察します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~





<解説編>


この「あってほしいがまま」のフィルターを通して
物事を観てしまいますと、

・自分(エゴ・我(が))にとって
都合の悪いもの→ 嫌悪・怒り・悲しみなど

・自分にとって
都合のよいもの→ 渇愛・執着など

「巨大な煩悩」が生じ、これを増幅させてしまいます。

*(煩悩(ぼんのう):悪しき精神作用・苦しみ)


つまりこの「あってほしいがまま瞑想」をすると、
余計辛くなり、悪化すると思います。

何の瞑想をしているのか
分からなくなりますね。


仏教心理学では、この世は基本的に
「自分(自我)の思い通りにいかない」のが
現実であり事実です。

ですが、生き辛さを抱えている人は、
この事実を認めようとせず、
常に「あってほしいがまま」の世界を強烈に欲します。

ゆえに苦しみ、精神的に病んできます。


もちろん私達は、山でカスミを食べて生きる
僧侶や聖者ではありませんので、これは誰だってあります。
健全なレベルならばよいと思います。

・・しかし、何でも「モノは加減」で、
これが強くなりすぎますと、
様々なこころの病が発症します。

病気レベル、生きづらさを抱えているレベルに
なっていますならば、
修正していく必要があるかと思います。



~事実唯真~
(森田療法のことば)


マインドフルネス仏式瞑想の訓練中は
「自我(我)」を介入させずに、

事実の世界を、ただ事実のまま
観察するお稽古をしていきます。


例1:

痛みという事実は、各身体のパーツから
脳内にシグナルが伝わり、

痛みという情報が発生している
単なる現象・事実です。


痛みよ消えろ!痛みのせいで私はダメだ・・・は
『一旦置いておき』

痛みがどのように変化し、
どのように伝わっているかという事実を
「わたしを入れず」観察モード。

すると痛み(という現象)が
どうでもよくなっていきます。

想いや感情を入れなければ、
痛みは、ただ移りゆく現象です。


*ただし本当に危険なレベルの痛みは、
きちんと病院にて対処してください。

*心気症(神経症の一種)のように、
どうでもよい、日常誰しもある痛みを「針小棒大」にとらえ、

症状でもないものを、症状に「してしまっている」ケースに
特に有効なお稽古です。



例2:

・あの花はキレイだったのに、枯れてしまった。
いつもみていた花でお気にいりだったのに・・・

・私の女房は若い時キレイだったのに
歳をとり、今では・・・
あの時のキレイな女房が好きだったのに。残念だ。

・ああ。あの人は美しい。愛おしい。
この感情は一生変わらない。


「いろはにほへと ちりぬるを
わかよたれそ つねならむ」

花は甘美な香りを放ちキレイだ。
でも諸行無常で
いつか必ず、枯れて散っていくもの。

その事実を事実のまま、あるがまま観る。
むしろ、その移り変わっていく様を美しいと観察します。

あってほしいがまま」ではなく、
「あるがまま」の世界を観る。

人生の苦悩は激減していきます。


また、愛おしいあの人も、
時と共に老いていく。

この熱愛も諸行無常で、
数年経つと、必ず冷めていきます。

その冷めて冷静になった時、
愛(欲)ではなく、慈悲で一緒にいるのを楽しむ。




例3:

パニック症の予期不安、
息が詰まるんじゃないかという不安。

それを「自我の、あってほしいがまま」
何とかしようとすればするほど、
その不安は、強烈なものになっていきます。


心理症状を「取り除こう」とすればするほど、

余計それに「とらわれ」
その心の症状は、強烈なものになっていきます。


これを森田療法では
精神交互作用」といいます。


予期不安が出たという事実は否定しなくていい。
それを抑え込まなくてもよい。

予期不安が出たという事実を事実のままに。

そこに想いや感情、思考を挟まず、
ただあるがまま、それが発生している事実を観察。


その事実と一緒に目の前の作業、
家事、仕事、瞑想などをしていきます。

頭の中の過去の後悔、未来の不安も同じ。


そんな訓練をしていき、上達してきますと、

原始脳と前頭前野の調和がとれていき、
脳機能のバランスがとれていき、

予期不安という現象は緩やかになっていきます。


*ただし、これは
「アタマのリクツ」で分かっただけ・・では
何の効果もありません。何も変わりません。

専門家(心理療法家など)と一緒に、きちんと心理訓練し、
他力本願ではなく、自分で日々修練し身につけ
自分の血肉にして、初めて使える技になります。



さて、こんな感じで

「物事のとらえ方」「関わり方」
「心の反応パターン」を変えていきますと、

今まで抱えてきた生き辛さ、
うつ・神経症症状は、緩やかになっていきます。

マインドフルネス仏式瞑想・森田療法の訓練で、
こういった「メンタルスキル」を身につけていきます。


事実は事実のまま。
あるがまま。

あってほしいがままの世界ではなく、
あるがまま。





また余談ですが、
認知療法などで言う「認知の歪み」


*うつ・神経症の心のパターン
「認知の歪み」(自動思考)とは?

今回の「あってほしいがまま」を踏まえた上で、
下記リンクを再度お読みくださいますと、
面白い気付きがあるかと思います。

↓(なぜこの人たちは苦しいのか?:全9話)
http://shinriryouhou.blog2.fc2.com/blog-category-28.html


認知のゆがみ。
この根底にありますのは、

あるがまま・・ではなく、
この「あってほしいがまま」が引っ掛かっております。



ここのポイントが
理解できるようになっていきますと、

認知行動療法で言う
「認知の歪み」も解決していきます。

別に認知療法をやらなくても
解決していきます。






それでは長くなってしまいましたので、
「今回のまとめ」


=================


「あるがまま」と
「あってほしいがまま」の違いを
考察していきます。




・「あるがまま」
クリアな事実の世界(事実唯真)
心は汚染されません。


・「あってほしいがまま」
エゴ・煩悩の世界。

人生の生き辛さ、
ストレスフルな毎日になりがち。
(そして必ず人生のトラブルを招きます)

それが発展しますと、
様々なうつ・神経症症状が発症します。



「あってほしいがまま」
瞑想しますと、ご質問者さんのように、
余計苦しくなります。



余計悪くなる瞑想をしていませんか?

そうではなく「正しく」瞑想します。

=================



「自然に服従し、境遇に従順なれ」
(森田療法のことば)


雨の日は雨のまま
晴れの日は晴れのまま

気分のよい日は、気分のよいがまま、
鬱の日は鬱のまま

自然(空:くう)にゆだね
ただ、あるがまま 


日日是好日
鬱鬱是好日



それではまた次回のブログ・
メルマガにてお会いしましょう。

お幸せでありますように。







よろしければ、ブログランキング
応援クリック ご支援お願いいたします

(PCの方は、Ctrlキーを押しながらクリックしますと
画面の処理が早いです)

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

 2つのバナー、クリックしていただいた方、
ご支援ありがとうございました。





 当ブログ、ページが多いですので、
初めての方は、こちらの「まとめ」からどうぞ。

当ブログ、簡単な読み進め方。

↓(うつ病・神経症 闘病の基本的な知識)
http://shinriryouhou.blog2.fc2.com/blog-entry-1407.html




 週刊「無料メルマガ」をどうぞ。
登録・解除 自由です。以下リンクからご登録くださいませ。

☆ 基本、毎週日曜日、午前発行します。
↓(心の病、マインドフルネス・森田療法のススメ)

http://shinriryouhou.blog2.fc2.com/blog-entry-1152.html

*たまに予告なく休刊することもあります。
ご了承くださいませ。



当カウンセラーは、特定の宗教団体、
自己啓発団体など、一切関わりはありませんし、
一切関係ありません。





☆ 当ブログ・メルマガ・ホームページは
「著作権により保護されています」

著者の許可なく、無断転載・転用(一部引用も含む)は
禁止します。




【2019/11/01 04:05】 | マインドフルネス瞑想が「上手くいかない典型例」
トラックバック(0) |
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック