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マインドフルネス・森田療法を使った、「元うつ病患者カウンセラーによる」新しいタイプのカウンセリング(コーチング)
今回は「うつ病・神経症(不安症)
薬物療法と心理療法、今のあなたにはどちらが必要か?


について
仏教学の視点から語ってまいります。
よろしくお願いいたします。


まずはこんなお話からいたします。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

~毒矢のたとえ~


ある青年が
森を歩いていました。


すると、どこからともなく
「ヒュッ!」という音。


「ズドン!!」


身体に重い衝撃・・・

なんと!
弓矢が身体に刺さっている。


しかも毒が
べっとり塗られている弓矢です。


「ううっ。。痛い、苦しい」
その場に倒れる。


その時。たまたま通りかかった
救急救命に詳しい人が駆け寄り

「君!大丈夫か!

今みたところ、
幸い矢は急所を外れているが・・
しかし、これは毒矢だ!

今すぐ抜いて応急措置をし、
解毒剤を使わないと、君の命が危ないぞ」

と、その青年に
処置をしようと手をかけた時。



青年は
「待ってください!!
矢を抜き応急処置をする前に、

・この矢がどこから飛んできたのか?
・矢を射たのは誰なのか?
・なんで私がこんな目に合わないといけないのか?
・犯人はどこに行ったのか?
・これは刑法で言うと、第何条の何項に当てはまる罪なのか?

などなど

これらがしっかり解明してから
私の矢を抜いて、応急処置をしてください。

これらが解明するまで
矢は抜かないでください!」


・・と。


そんなかんや
問答している内に

毒が回って
死んでしまいましたとさ。。



*これは仏典の「毒矢のたとえ」といいます。
現代風にアレンジし、分かりやすく書きました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




さて、当カウンセリング・心理療法にいらっしゃる、
うつ病・神経症にお困りの方々。

まずメールにて
主訴を拝見させていただいております。


当ブログにて
よくお勉強されている方は良いのですが、

たまにいらっしゃいますケースは、
現在、頭が「ワー!キャー!」状態。

日常生活もままならない状態の方が、
(いわゆる急性期ですね)

心理療法のお申込みをされる方がみえます。


ですが、当ブログにて9年前から
重ね重ね申し上げておりますが、

急迫切迫した状態。
日常生活がままならない状態。

その状態で
心理療法に臨んでも無意味です。


発症したての(あるいは日常生活がままならない状態)
急性期・回復期前期の方は
必ず心療内科等の薬物療法を受けてください

もちろん当ブログでいつも主張しておりますように、
薬物療法では根治はしません。

・・・が、薬物療法は、
現在のひどい混乱状態を一旦鎮め、
冷静さを取り戻す効果は抜群です。


なぜ今回、冒頭に仏典の
毒矢のたとえを持ってきたかといいますと、

① 今、毒矢が刺さって命が危険な状態の時は、
まず応急処置が必要だということです。
(対症療法)

② それが出来て、落ち着いたときに、
原因、因果法則の分析。これからどうしていけばよいか。

もうこういった事が
起きないようにする手立てなど、策を講じていく。
(根治療法&予防)



うつ病や神経症(不安障害)も、このたとえに同じ。

現在「ワー!キャー!」状態。
日常生活もままならない混乱状態。
(あるいはそれに準ずる状態)

この状態の人は、
①まず対症療法(応急処置)である、
心療内科等の「薬物療法」を行ってください。
そうしないと危険です。


②心理療法は「根治療法かつ予防」になるのですが、
応急処置的な効果は薄い。
中・長期的に腰を据えて取り組んでいくものです。



仏典の毒矢のたとえは、
心の病の対処で言いますと、

今現在の状態の
あなたに必要なのは、

・「一時的に、とりあえず何とかする
(一旦、危険な状態を落ち着ける)
対症療法(薬物療法)」なのか?

・「中~長期的にかかりますが、
根底から治していく根治療法(心理療法)」なのか?

これを冷静に見極めてくださいということです。

*本人が混乱状態でしたら、
周りの人が客観的アドバイスをしてあげます。



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うつ病(神経症)の各時期。おさらい


急性期

発症したての危険な時期。
頭の中がワーキャー!状態で
心が混乱・混濁状態。

この時期に、心理療法・
カウンセリング(コーチング)は、ほとんど無意味です。

それよりも、まず病院の薬物療法で
一旦態勢を整えるのが最優先。
(対症療法)



回復期(前期)

そして薬物療法で数週間し、
急迫切迫した状態は、とりあえず回避できた。

ですが、まだまだ予断を許さぬ状態。

この時期も薬物療法。
(対症療法)



回復期(後期)~維持期

薬物療法で数ヵ月。
60~80%くらい、だいぶ良くなった。
薬の力を借りて・・ですが、
冷静になり、かつモチベーションが回復してきた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この時期こそが、心理療法・
カウンセリング(コーチング)を導入する絶好の機会


この時期から、薬物療法に並行し、
「根治に向けた作業を始める時」

(根治療法:心理療法)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

この時期から、
どれだけ薬を飲んでも平行線ですよ。
よくもならないし、悪くもならない。

つまり「薬では問題の根本のところを解決できない」
ということを洞察し、悟ってください。


「一生薬を飲み続けたいですか?」


*ですが、多くの心療内科・精神科は
ここを指導しないところが多いのではないかと思います。

患者さんを一生
薬漬けにしようとする病院が多いのが、
我が国の精神医療の現実かと思います。




寛解期

もうほとんど症状はない、
一見、完全によくなったようにみえますが、

過信・油断をし、暴走すると、
再発してしまいますので、

引き続き、心理療法を実施し、
「再発予防」に努める時期。
(根治療法:心理療法)


また心理療法は、心の病だけでなく、
大人の自己啓発にも使えますので、

この技法を、仕事(職場のストレスマネジメント)
・日常生活・人間関係などに活かしてください。


世間では、この「寛解」がゴールのように
認識されているケースが多いですが、それは違います。

寛解はまだうつ病の「一時期」
つまり『寛解期』です。

そこから次の「根治」に進みましょう。
↓(寛解から→根治について : 以下リンク参照)
http://shinriryouhou.blog2.fc2.com/blog-entry-1397.html

=====================





例えばこんなケースが実際あります。


今、混乱状態。
頭がワー!キャー!状態で、

私のところへ来て
「何とかしてください!」・・・と。


「何ともなりません」


今のあなたは上記図式で、
「何が必要な時期か?」

今のあなたは、急性期
(もしくはそれに準ずる状態)ではないですか?


まず危険ですので、病院の薬物療法で、
一旦立て直してください。

一旦、対症療法で
急迫切迫した危険な状態を回避しましょう。


そして少し冷静さを取り戻したら、
私のところにいらしてください。

その時、あなたに必要なのは
「根治療法(心理療法)」ですので。




冒頭の物語。

毒矢のたとえの
青年を思い出してください。

「今、何が必要か?何をすべきか?」



急迫切迫した状態、混乱状態の時は、
(急性期・もしくはそれに準ずる状態)

心療内科等の薬物療法で、
一旦その危険な状態を回避。


数ヵ月「正しく」薬物療法を行い
冷静さを取り戻し、
モチベーションが回復してきましたら、

↓(参考テキスト: 『正しい』薬物療法の受け方)
http://shinriryouhou.blog2.fc2.com/blog-entry-1292.html


それ以降、薬物療法(抗うつ薬・抗不安薬)を続けても、
平行線で、よくもならないし、悪くもならない
つまり根治はありません。

(この状態を何十年も続けている、
うつ病の方も多いのではないでしょうか?)

薬物療法の理論ですと、
一生薬を飲み続けなければならない。


この状態
(回復期・後期くらい)になりましたら、

薬物療法に並行し、水面下でコツコツ
心理療法(根治療法)を育てていく
事を推奨します。




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

*注: 原典の毒矢のたとえは、
屁理屈をこね、瞑想の修練をしようとしない青年に、

お釈迦さまが、毒矢のお話をして、

そういった ヘリクツは一旦置いておいて、
瞑想を修練し、まず君の心の病(心の問題)を治していくのが
優先ではなかろうか?
」 と、諭したお話です。


情報過多の現代。
ネットでちょこちょこっとググって、ナナメ読みして、
分かったつもりになって、

〇〇理論、〇〇原理・・など
たくさん知っている人がいますが、

肝心の心の病が治っていない人が
多いのではないでしょうか



そういった場合、心の中でこう問いかけます。

そのたくさん知っている
〇〇理論の中の一つだけ。

そう。たった一つだけでも最低3年。
「腰を据えて真剣に
命をかけてやってみたことはありますか?」

・・と、自分に問いかけます。


百の理論(ヘリクツ)より、
真剣に命をかけて、一つの事を実践・修練していきます。

実はそれが、心の病を治す「最短ルート」です。
急がば回れ。


心の病に対する、様々な理論があると思います。
それぞれ素晴らしいと思います。

「これだ!」というものを一つ選択し、

頭だけのリクツではなく、
「その理論を真剣に、ブレずに、
3年くらい突き詰めてやってみる」という事です。


*知識はよいものですが、
知識を現実から目をそらすための

「都合のよい道具」にしてしまっている
深層心理の働き
もあります。

↓(脆弱な心を守るための心理防衛:知性化について)
http://shinriryouhou.blog2.fc2.com/blog-entry-1359.html

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




はい。今回は、
この毒矢のたとえ話を利用し、

うつ病・神経症、
・対症療法(薬物療法)と
・根治療法(心理療法)の

導入タイミングについて、語らせていただきました。


良薬口に苦し。
心療内科等が語らない(語りたがらない)
本当の事を書きました。

本当に大切なのは
患者さんが幸せになることですので。


少しピリ辛のお話でしたが、
最後までお読みくださり、ありがとうございました。







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↓(うつ病・神経症 闘病の基本的な知識)
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