~何でもかんでもネガティブ(ストレス)に
とらえてしまう心理グセを直すには?~
今回はマインドフルネス仏式瞑想的な
「幸・不幸の正体」
そして「こころの病が本当の意味で治るとは?」について
語ってまいります。
長年のうつ病・神経症(不安障害)・
生き辛さに苦しむ人々が
何かの参考になれば、筆者は幸いに思います。
中~後半は少し難しいお話になりますが、
どうぞよろしくお願いいたします。
まずはこんなお話からいたします。
たとえば
「今、雨が降っているとします」
A、
真夏に何日も雨が降らず、
ダムの水ガメが干上がっているとします。
このまま熱波が続けば、断水どころか、
深刻な被害が出そうだ。
雨が降った→ 恵みの雨。救われた。非常にラッキー
(Aの人は、雨が降った→ 救われた・ラッキー)
B、
OLのうつ子さんは、
今日、彼氏と遊園地にデートする約束。
そのために前々から会社にシフト調整し、
無理言って休みを確保していました。
楽しみにしていたデートの日。
雨・雨・雨・・・大雨
うつ子
「なんでやねん!最悪!
本当に私はツイていない!私の人生はいつもこうだ!
せっかく休みをとったのに。
楽しみにしていたのに・・(泣)絶望」
(Bの人は雨が降った→ 絶望)
もしくはこんなパターン。
A、
雨が降っているとします。
↓
なんだ。今日は外で遊ぶ予定だったのに!
まぁいいや。予定変更で
今日は図書館で読みたかった本を読もう。
普段忙しいので、じっくり本を読み
知的スキルを身につけるのは
なんて「贅沢な時間」なんだ。ラッキーかも。
(Aの人は雨が降った→ 贅沢な時間)
B、
雨が降っている
↓
なんだ。今日は出かける予定だったのに!
最悪!私はなんてツイていない人間だ。
私の人生はいつも雨だ。
昨日も会社でイヤな事があったし、
私の人生いつも悪天候。本当にイヤになる。。
天気すらも私の人生の邪魔をしようとする。
↓
そしてイライラし
謎の身体症状&精神症状。
疲れ果てて、いつもの精神薬。
(Bの人、雨が降った→ 天気は私の人生の邪魔をしようとしている)
・・・さて、雨が降っています。
ただそこに「雨が降っている」という
現象(事実)があるわけですね。
ですがその純然たる現象に対し、
AとBの人の「識(しき:認知・モノのとらえ方)」により、
幸か不幸か決まってしまいます。
つまり雨が降っているから
不幸なのではなく、
その人の「識(認知・認識)」の仕方によって
幸・不幸が決まります。
環境のせいではありません。
*うつ子さんのケースは少しかわいそうですが、
視点を変えると、スッと機転を利かし、
インドアのデートに
変更すればよいのではないかと思います。
かえってインドアの方が
恋人と心通わせる事が出来る事もありますね。
昨今はスマホなど便利なものがありますので、
食べログなど見たりして、すぐに
新たなデートコースも作れると思います。
はい。話を戻します。
そこにはただ、無色透明な自然現象・
汚れの無い事実。
↓
『雨が降っている』という
自然現象があるだけなのに、
その人の識(認識)次第で
白か黒に染まってしまいます。
*もっとも、地球・大宇宙にとっては
雨が降っているという現象は
一つの自然現象であって、どうだっていいことなんですが。
~全ては「識」である~
幸せ・不幸。ツイている・ツイていない。
ラッキー・アンラッキーは、
その人の「識(しき・認識)」が決めます。
現象は同じなんですが、
その人がどう認知するかで、
ラッキーかラッキーでないかが決まります。
人生何やっても、
たとえどんなひどい環境でも幸福な人、
うつ病・神経症になりにくい人は
「識」を上手に扱える人。
識を上手に扱えるようになりますと、
それが生化学的な
物理現象としても現れるようになります。
物事をどう認識するかによって、
その人の脳内ではハッピーホルモン
(セロトニン・ドーパミン・もっといくとβエンドルフィンなど)
が出せるようになりますし、
逆に、不幸なとらえ方をしますと、
瞬間的にコルチゾールやアドレナリンなどの
ストレスホルモンを出すようになります。
形のない世界(精神現象)から、
形ある世界(ホルモン)に
変換される時間は一瞬のことです。
「認識確定した瞬間」、すぐホルモンが分泌されます。
~形ない世界は、形ある世界に現れる。
逆に、形ある世界は、形ない世界に影響を与える。
それは相互リンクしています~
↑
「色即是空・空即是色・受想行識・亦復如是」
(般若心経より)
・・・ただ、
ここまでの話で、
「なるほど。モノのとらえ方を上手にしていくと
ハッピーになれるんだな。納得!」
という人はよいのですが、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・「それは分かっちゃいるけど、
それが出来ないから困っているんですよ!!」
・これでは、肩をポンとたたいて、
「ポジティブに考えようね!」・・はい。おしまい。
という、世にある薄っぺらい精神論と同じじゃないですか。。
納得いきません」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
という方は、お付き合いいたします。
ではもっと深く学習しましょう。
そして心理療法のお稽古することを
おすすめいたします。
ではもう少し掘り下げましょうか。
心理療法(マインドフルネス仏式瞑想など)は
何をするのか?
~理論編~
(ここから少し話が難しくなります)
1、
まず私達の心の構造は
「五蘊(ごうん)」で出来ております。
色:ルーパ
(物理世界:肉体)
(冒頭の例ですと、雨が降るなどの現象)
↓
受:ヴェーダナー
(五官がそれら情報をキャッチし、入力)
*この時点では、原始的な苦や楽などの感覚。
↓
想:サンニャー
(既有知識:人生で蓄えてきた頭の中の知識・概念・その人独特の心の構え)
↓
行:サンカーラ
(反応反発のエネルギーが生じる・心の衝動)
↓
そして今回のテーマの
識:ヴィンニャーナ
(認識確定)になります。
もっと詳しい専門的なお話は
当講義で学習しますので、ここでは割愛しますが。
*(たとえば、識・認識確定されてしまいますと、
次の心の流れに、またそれが影響されてしまう・・など)
2、
「うーん。難しいです。よく分かりません」
という方に、
上記図式をもう少し簡単に言いますと、
私達は認識確定するまでに
「プロセス」があるということ。
まず、
目(視覚)や耳(聴覚)・鼻(嗅覚)・舌(味覚)・触覚。
物事を五官(五感・五根)がとらえますね。
そして五官が情報をキャッチしましたら、
電気的信号(インパルス)に変わり、
聴覚野、視覚野など
脳内の各部位にその信号が伝達され
五感情報を認知します。
『こころ・脳内で認識に至る過程』があります。
3、
「すみません。まだ難しいです。分かりません!」
という方に、
ではもう少し噛み砕きましょう。
あなたの目や耳がありますね?
映像や音をキャッチしたら、それが脳内で
「この音は何なのか?どう感じ、どう思うのか?」などの
その人独特の「認識」に変わるでしょう?
↑
========================
☆ 「その認識に変わっていくプロセス・過程」に
上手に手を加えていきます。
心理作業をしていきます。
(ただし心理療法家についてもらい、専門的訓練が必要)
========================
「六根清浄」(ろっこんしょうじょう)
(四国のお遍路さんで有名な言葉ですね)
こんな作業を日々行っていますと、
やがて五官(五根)から入力される情報。
また脳内の情報に対し、
(五根+こころ・脳内情報→ 六根)
上手な智慧ある関わり方・
扱いが出来るようになっていきます。
さらに続けますと、
それが良い「クセ」になっていきます。
対人関係・世の中・物事に対し、
朗らかで楽しい、
ポジティブで建設的な考え方・とらえ方が
自然に出来るようになっていきます。
(六根清浄)
「結論」
うつ病や神経症傾向の方々は、
五感情報、頭の中の情報に対し、
何でもかんでも
ネガティブにとらえてしまう
「独特の認識パターン」のクセが
あると思います。 うつ子さんのように。
(これを心理学では
「認知の歪み」といいます)
*仏教心理学では、お金や環境よりも、
この状態が「不幸」と定義します。
仏教心理学という学問・アプローチ法では、
(マインドフルネス仏式瞑想)
そのネガティブな認識パターンを
具体的な心理学・脳科学的な方法で、
修正していく技術を身につけていきます。
認識パターンが変われば、
脳内ホルモンや脳内血流の流れ、
電気信号パターンも変わり、
脳の病気も治っていき、
心の病も治っていくどころか・・・
その根底にある
心の病の方々が、大抵抱えています
「生き辛さ」も直っていくと思います。
*こころの病の方々の根底にあるもの
↓
「生き辛さ」
↑
これは抗うつ薬では治りません。
化学薬品うんぬん・・の問題ではなく、
哲学的な(こころの)問題です。
そして究極を言いますと、
「人生、幸せな人に
うつ病患者はいないでしょう?」
そうです。
幸せになればいいだけの話です。
ただ、これだけですと、
具体策の無い、
単なる脳天気な抽象論に
なってしまいますので、
そのための具体的・脳科学・心理学的
方法論・お稽古法が
「マインドフルネス仏式瞑想」です。
うつ・神経症の方々は、
今までの人生辛かったと思います。
うつ病・神経症と
診断(発症)されてから苦しくなったのではなくて・・・
実を言うと、昔から「生き辛さ」を
抱えていたのではないでしょうか?
(私も元うつ病・
元強迫神経症患者として、これは痛感しております)
================
今までいっぱい苦しんだ分、
今後の人生は、
いっぱい幸せになっていきましょう。
================
そのために現状の殻を破り、
一歩踏み出してみることを
おすすめいたします。
心理療法を取り入れた生活をしてみます。
具体的に動くと、
具体的に状況は変わっていきます。
~すべては「識」
すべては、あなたの心が作り出した世界~
こころで何を作るか。
何を作っていくかも自分次第。
幸せや、心の病の回復は
外部からやってくるものではなく、
誰かに与えられるのを待つのではなく、
自分が作っていくもの かと思います。
どうぞお幸せでありますように。
p.s
今年も終わりですね。
良いお年をお迎えくださいませ。
来年もよろしくお願いいたします。
山中心理相談所
・心理カウンセラー
・マインドフルネス仏式瞑想インストラクター
山中紹聖
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