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マインドフルネス・森田療法を使った、「元うつ病患者カウンセラーによる」新しいタイプのカウンセリング(コーチング)
「閻魔(エンマ)大王と、うつ病裁き」


さて、今回は新型(現代型)うつ病と、
メランコリー親和型性格の定型うつ病でよくありがちな、

パーソナリティー的な特徴を
「おとぎ話」として書いていきます。


*今回のお話の中に出てくる、閻魔さまや地獄・天国が
実際あるわけではありません。

あくまで仏教哲学・瞑想の世界観を
分かりやすくするための、おとぎ話です。


*なお、新型うつ病は病名ではなく「通称」です。
昔からあった抑うつ神経症や
自己愛性パーソナリティー障害的なものが
これに当たると思います。
(それにより「副次的に」鬱になっている状態

現代で社会現象的に、非常に増えてきましたので
「新型うつ病」と言われております。



それではよろしくお願いいたします。



======================



ある二人の
うつ的な人生を送った方が、

この世の仕事(寿命)を終え、
あの世にいきました。




一人目。


新型(現代型)うつ病の
うつ子さんは生前、

「私が不幸なのは〇〇のせいだ!
私はなんの汚れもなく悪くない。
周りが悪い。家族が悪い。会社が悪い。上司が悪い。
あの人が悪い。私は全く悪くない!
あの人のせいで鬱になった」

そんな生き方・考え方を続けた人が、
この世の仕事(寿命)を終え、あの世にいきました。



うつ子さんは
スッと目を開けました。



「あれ。どうやら私は死んだみたいだ。
ここはあの世というところだろうか?」


でも、この私がいる
「法廷」のような風景は何なのだろう・・・?



ズシーン、ズシーンと
足音が聞こえてきた。


ハッと見上げると、


巨大な体で、鬼のような顔をした
裁判長(エンマ大王)が現れました。





enmasama.png


閻魔さま:
「うつ子よ。ここは地獄の入り口である」



うつ子:
「え!?なんで!?
私は生前、何の汚れもなく、正しく生きていたのに・・

私は何もやっていないのに、
周りのせいで不幸になった被害者ですよ!

友人せいで、会社のせいで、パートナーのせいで、親のせいで、
他人のせいで傷ついて・・
辛い人生を送った、かわいそうな人なんです。

そんな、かわいそうな被害者である私が
なんで地獄にいるのですか?意味が分かりません!

エンマ様のせいで傷つきました。
あなたのせいで鬱になりそうです!

正しく生きていた私を、早く天国に送ってください!」



閻魔様:
「ほう・・そうか。
では君が生きていた全ての人生の記録は、
この閻魔帳に書かれてある。

閻魔帳というと現代的でないから、
この閻魔の鏡で映しだしてあげよう。
現代で言うならばユーチューブだ。

ただしこの鏡に映る動画は、
君の「心のありよう」も全て映し出します。

そこに座って観てごらんなさい」



うつ子:
「ふんっ。どうぞ映してください。
私はきちんと生きていました。
何の落ち度もありませんので。
私は悪くない。周りが悪い」



閻魔様の鏡が、ふわっと光り出し、
なにやら動画がうつっている。

目を凝らしてみますと、
そこには生前の自分が映っている。



うつ子:
「うわっ!自分を動画で客観的に観ると、
案外思っていたイメージと違う。

え!?自分ってこんな感じだったの??


ひどい!人と会った時、
なんてひどい態度で接しているんだ。。
これじゃ、人から嫌われて当然かも。

自分では、もっときちんとやっていると思っていた。
客観的に動画で自分を観てみると、ひどいありさまだ。


しかも心の中も映し出されている。
人のために善い事をしてきたつもりだったが、
心の中は偽善心、虚栄心・・・

あの人のせいで
不幸になったと思っていたが、

自分の心の中は、私を認めて!私を愛して!
私の思い通りに!などの我欲でいっぱい。


生活態度も、食っては寝て、
食っては寝ての自堕落生活。。

ああ。これが何年も積もりに積もって
相手もフラストレーションがたまっていたのか。。

友人や身近な人が、なんで私に冷たく当たるのか、
全く気が付かなかった・・・

これじゃ相手も
私に悪く接するのは当たり前かもしれない。


あの人のせいで!と、
被害者だったと思っていたのですが、
私は加害者だったかもしれない。

あの人のせいで!と思っていたのは、
実は自分が日常で、知らぬ間に蒔いていた
火種(カルマ)かもしれない。


この鏡は自分が観たくなかった
(見て見ぬフリしていた)
心の中・深層心理も映し出す、恐ろしい鏡だ!

うわっ!もうみてられない!
自分の本当の心を見たくない! 」




うつ子は鏡から目を背けました。



すると閻魔さまは
パチンと指で合図を鳴らしました。

控室から鬼たちが出てきて、
うつ子の顔を鏡に向け固定しました。



うつ子:
「うわーっ、自分の「本当」をみたくない!」



閻魔様の鏡に映し出された
うつ子さんの人生全てが終了しました。

うつ子さんは放心状態。
ぐったり落ち込んでいる。


うつ子:
「私は悪くない・・と。
とりあえず正しい生活をしていたと思っていたのですが、
私の真の姿は真っ黒だった」


エンマ様:
「うむ。君はこの地獄で業火に焼かれ、
200年間、自分の心を客観視していなさい。

そして毎日、エンマの鏡を観て、
200年終わったら、また新しい生を授けよう。
また新しい修行(人生)をはじめる」



エンマ様:
「次回生まれたら、今度は
人のせいにしない人生を送りなさい。

自身が知ってか知らずか、意識してか意識せずにか
作ってしまった業(ごう・カルマ)を受容し、
それをキレイにしていく人生を送ること。

次回の生では、人生のどこかで
仏教瞑想に縁のある人生 を用意してあげます。
しっかり修行に励むように」



そして鬼たちに連れられ、
地獄に落ちていきました。


うわーっ
閻魔様や鬼たちの「せいで」鬱になった!
(まだ言うか・・(笑))




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<新型うつ病の特徴>

・新型うつ病は、そもそも病気というより、
パーソナリティー的な問題が大きいものですので、

当たり前のことですが「薬(抗うつ薬・抗不安薬)」は、
その場しのぎの気休め程度で、ほとんど効きません。

化学薬品で治る事はありません。
ゆえに、心理療法を推奨します。


・このタイプの方は、頭の回転が速く、
心理療法理論の理解力も高い。
・・・が、いかんせん。何事も長続きしないケースが多いので、
心理療法も難しいパターンが多い。


・10~30代の若年層に多いですが、
現代では中高年でもたまにいます。

ひょっとしたら現代の世相を反映した
心のトラブルかもしれませんね。


・新型うつ病は、なぜ他罰的な方が多いのか、
心理学的分析。(他罰性=〇〇のせいで!)

http://shinriryouhou.blog2.fc2.com/blog-entry-1048.html

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~





さて、二人目のお話。



メランコリー親和型性格、定型うつ病の
うつ美さんは生前、


「私はとんでもなく悪い人間だ。
生きていてみんなに迷惑ばかりかけている。
あの人が辛いのも私のせいだ。
私が生きていて、皆様ごめんなさい。
私のような悪い人間は地獄に落ちるだろう」

・・・と。

この世的に少し辛い人生を送り、
この世の仕事(寿命)を終え、あの世に行きました。



スッと目を開けました。



「どうやら私は死んだようだ。
あれっ!この広大な美しい蓮華畑の風景は
なんなのだろう?」



向こうからスーっと、
美しい衣をまとった、観音様がやってきました。

kannonsama1.png


うつ美さん:
「あのー。。
生前、私のせいで皆に迷惑をかけて、
悪い人間だった私が、何でこんなところにいるの?
行き先が間違いではないのですか?
私が行くべきところは地獄なのでは?」



観音様はスッと微笑んで。


「ふふっ。あなたは優しい子。
あなたが来るのをずっと待っていました」

「私はここでずっとみていました。
うつ美さんは、ひどい生き方なんかしていません。
悪い人間でもありませんでした」


「あなたは生前、徹底的に自身の中の「煩悩」と向き合い、
人のせいにせず生きてきました。
うつ美さんは自身の業(ごう・カルマ)を、徹底的に自覚する人生を送りました。
でも、もう苦しまなくていい」

「全ての宿題は終わりました。
しばらくこの蓮華の園(天国)でくつろぎ、お休みなさい。
心の傷が癒えたら、次の生をご用意します」

「あなたは生前、少し不器用な生き方でしたが、
次の生では、穏やかで安穏な、人々に安らぎと希望を与える、
菩薩のような人生をご用意します」



うつ美:
「うーん。。よく分かりませんが、
でも・・・こんな美しいところに居させてもらうので、
何か恩返しをしなくちゃ!
私に何かできる事はないですか!?」



観音様:
「ふふふっ。メランコリー親和型の方は、
親切で義理堅い方が多い。
そこがあなたの美しいところですよ」

「いいんです。次の生で
何か人の役に立つ人生を送ってください。
それを恩返しとしてください」






~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「このタイプのうつの特徴」

・定型(普通の)うつ病は、
薬が非常に効きますし、心理療法も非常に奏功を成します。

・少し思考の融通が利かない面もありますが、
うつ気質、独特の粘り強さや
頑張り屋気質により、心理療法が長続きし、
新型うつ病に比べ治るのが早い。

・新型うつ病は若年層に多いが、
このタイプのうつ病は、中高年層に多い。

・非常に内省的(反省的)なので
心理療法などで、自分の内面を観る能力が優れています。

ゆえに、きちんとした心理学的ノウハウがあれば、
回復は早い傾向にあります。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


=========================





善人なおもて往生をとぐ。
いわんや悪人をや

(親鸞聖人:歎異抄のことば)



「悪人正機」

善人より「悪人」の方が
早く往生(悟り)に達する。


ここでいう「善人」とは、

うつ子さんのように、自分の事を
善人・正義だと「思っている(勘違いしている)」人のこと。

とりあえず自分は悪くない。
全ては周りが悪い。〇〇のせいで!・・・と。



対して「悪人」とは。

自分の深層心理の奥深くに眠っている
「煩悩」(あさましい心)を
しっかり自覚している人のこと。


*(心理学(精神分析)で言うならば、無意識の意識化。
無意識にあるものを意識化できている = 自覚)
意識、無意識


他人のせいにせず、
全ては自身の作った業(カルマ・煩悩)の結果だと、

知ってか知らずか、意識してか意識せずにか
作ってしまった業を、
淡々と文句を言わず受容し、刈り取る人。



「瞑想や仏教哲学の世界では、
人のせい、病気のせい、〇〇のせい・・・を止めると
人生は好転していきます。
また、心の病も早く治っていきます」



かといって、うつ美さんは、
あまりに卑屈な生き方になってしまっていたので、

人生、吉と出ても凶と出ても、
全ては自身が作った
何らかの業(ごう:カルマ)の結果なんだな。

と、人のせいにせず、
かといって卑屈にならず

それを淡々と処理し、刈り取っていく生き方。
瞑想的な人生を送っていくのが、よいかもしれません。



*注意: 
ただし今回の話は、
暴力を受けた、窃盗にあった、などの
犯罪的なもの(極端なもの)は、忍受せず、
きちんと法的措置を講じてください。

確かにそれも、業(ごう:カルマ)の結果なのですが、
あくまで、この世のルールに従った上での話です。





さて、今回は天国と地獄の
「おとぎ話」をしましたが、


実は天国・地獄は、あの世にあるのではなく、

自身の「こころの中」に
あるのかもしれませんね。

「心のありよう」が天国か地獄か。


うつ子さん、うつ美さんのように、
あの世に行ってからでは遅いので、

今世・この世・この生で
天国的な生き方をしていくのが
よいかもしれません。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~
善人(偽善者)にならなくていい。

こころ優しき
「聖なるちょい悪(ワル)」でいきます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~



<続く>




今回のお話、心理学・仏教学の視点から
何が言いたかったのか。核心に迫ります。

↓(続きはこちら: 長年の心の病が治っていくヒント)
http://shinriryouhou.blog2.fc2.com/blog-entry-1435.html






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【2018/09/12 12:07】 | 心の病  「禅カウンセリングの視点」
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