マインドフルネス・森田療法を使った、「元うつ病患者カウンセラーによる」新しいタイプのカウンセリング(コーチング)
「うつ病の寛解と根治の違い」

~禅(仏式)カウンセリング、
マインドフルネス仏式瞑想の視点~




うつ病、寛解と根治。

判定が微妙なのですが、
今回は、それぞれの特徴を書いていきます。


*うつ病、急性期~寛解期。各時期についてまとめ
↓(過去記事: うつ病の寛解期ってなに?)
http://shinriryouhou.blog2.fc2.com/blog-entry-1403.html



まず「寛解(かんかい)」

たまに、こんな方をみかけます。
(心理学の視点から観察してみます)


例えば、
「ワッハッハ。私はうつ病を克服した!」

・・・という自信満々な方を
たまに見かけますが、

*(特に怪しいポジティブシンキングの
自己啓発系セミナーにいる人で多い)


そういった人ほど、今後の人生で、

恋人など大切な人と別れたり、
会社で思わぬリストラや左遷されたり、

大きなストレスイベント」に遭遇しますと、
その自信がガラガラと崩れ・・

たちまちうつ病が再発するケースが
多いかと思います。



あるいは
精神分析的に言いますと、

その自信満々は「カラ元気」で
(無理やりのポジティブシンキングで)

実は・・・潜在意識(深層心理)に
無意識的に、ストレスをコツコツ溜めこんでいて、
(本人も全く気づいていない)
意識、無意識2


何かのきっかけで、それが噴火し、
(普段の意識レベルに顔を出し・・)
意識、無意識3

うつ病・神経症が
再発するパターンもあります。

*顔を出したものは、
精神か身体に「謎の症状」として現れる。





さて、 このうつ病「寛解期」は、
当ブログにて、たびたび説明しておりますが、

うつがよくなった。大丈夫だ!・・・と、
自信が出てくる時期です。

うつの症状もほとんど消え、
病院と相談し「減薬→断薬」を
検討する時期でもあります。


うつ病が根治していく過程で
順調な経過を辿っていると思います。

「寛解期」は、とてもよい事です。



・・・しかし、

寛解期こそが実は危ない。
自信が暴走して、
(メンタルトレーニング・心理療法など止めてしまい)

またうつ病「急性期」に
転落するケースも多々あります。

つまり再発・再燃ですね。

*うつ病の再発率が高いのは、
これもあるかと思います。


~「寛解期は
まだ根治ではありません」~


今は、(かりそめの)自信という
心の状態であって、
この状態は、不変ではありません。

心の状態・
エネルギーというものは、

諸行無常で
常に移り変わっています。

その「自信がある状態が永遠」
だと思っていて、

自信がある状態が
移り変わった時


心はガラガラと崩壊してしまいます。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ゆえに、マインドフルネス的には、
「あ・今、私の心は自信がある・・・という状態なんだな。
これも移り変わる」と達観します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




次に
「根治・完全克服」の状態は、


もはや自信があるとか無いとか、
うつだとか、うつでないとか、
今日の気分がよいとか、悪いとか、

どうでもよくなります


そういったものに対する
とらわれ」が無くなっていきます。


うつ病・神経症が根治するという事は
「うつ病・神経症を忘るること」


===========================
仏道をならふというふは、自己をならふなり。
自己をならふといふは、自己をわするるなり。
自己をわするるといふは、万法に証せらるるなり。
万法に証せらるるといふは、
自己の身心および他己の身心をして脱落せしむるなり。

(道元禅師:正法眼蔵より)
===========================


ついでに「うつ病であるわたし」という
自我意識(とらわれ)も手放し、

ただ、今・この瞬間に「あるがまま」
(万法に証せらるる)


今日の体調・気分がいいとか悪いとか、
うつの調子がいいとか悪いとか、
「どうでもよくなります」

ただ、今・今日・この瞬間、
諸行無常の中を、淡々と朗らかに生きます。


こんな状態が本当の
うつ病、根治・克服かと思います。


~~~~~~~~~~~~~~~~~
うつ病・神経症が根治するという事は
うつ病・神経症を忘るること

ついでに、うつ病である「わたし」
という自我意識も手放します

~~~~~~~~~~~~~~~~~



うつ病、寛解を通り過ぎて
「真の克服・根治状態」の人は、

「わっはっは。私はうつ病克服した!」のように
それほど自信満々でもないし、

かといって自信が無いわけでもない。


うつ病を克服しても、
肉体という乗り物の生物学的性質上、

気分よい時もあれば、
悪い時もある。

体調もよい日もあれば、
悪い日もある。

別に毎日、気分が良い状態を
望みもしない。


毎日の気分・体調がよかろうと悪かろうと
それだけのこと。
それがどうってこともない。

体調・気分が悪ければ、
悪いがまま日常を送りますし、

体調・気分が良ければ
良いがまま日常を送ります。


==================
当たり前のこと、当たり前の日常を、
ただ当たり前に生きることが
うつ病(人生病)、真の「克服・根治」です。

==================



しかし、うつ病・神経症の
渦中にいる人は、

「当たり前の日常」を
望まないのではないでしょうか。


うつ病の渦中にいる人、

いつまでも
うつ病が治らない人は、

「毎日、気分・体調がよい状態」

「ほんの少しでも気分・体調が悪ければ、
そこに極端に神経質になり、何とか毎日
気分絶好調になろう!」と、

生物学的に「あり得ない」ことを望みます。


そして気分が
思い通りにならない事に

気に病み、とらわれ、
落ち込み、鬱がひどくなります。


さらに何とか気分をよくしようと、
極端に神経質になり

抗うつ薬、謎のサプリなど飲みますが、
しょせん気休め程度。

余計落ち込むのではないでしょうか。


仮に「そのようなもの」で
一時的に気分がハイになっても、

それは「本当に治った」のでしょうか?


*注: ただし、うつ病発症したての急性期・回復期は
緊急避難的に薬物療法は必須です。
今回の例は、長年の慢性うつ状態のお話です。



そもそも、毎日気分がよくないと
ダメなんでしょうか。


例えるならばそれは、
雨が一日でもあってはダメ。

365日、
毎日 快晴を望むようなもの。。

それはおかしくないですか?

雨だって、地球(自然)にとって
必要なものですね。
雨が無ければ地球はおかしくなります。


心も気象と同じです。

雨(気分が悪い)を受け入れる
人生の中の、大きな視点で俯瞰する、

余裕と穏やかさが育った時

寛解を超えた本当の克服になります。


~~~~~~~~~~~~~~
自然に服従し、境遇に従順なれ
(森田療法のことば)
~~~~~~~~~~~~~~


(再発の危険性を孕んだ)寛解と、
根治・克服は「似て非なるもの


・薬物療法で、
たどり着くところは寛解。
(かりそめの治った。再発の危険性が高い)

・心理療法でたどり着くところは
「真の根治・克服」


---------------------------------------------
うつ病は脳の病気ではなく、
こころの病」です。
---------------------------------------------


*昨今は、うつ病を唯物論・唯脳論的に
「脳の病気」という説が流行っておりますが・・

脳の病気は間違いではありませんが、
それは結果の話です。

そこだけを視野が狭く、近視眼的にとらえても
本当の意味で治りません。



====================
① 「こころ」が病んでいますと、
人生のとらえ方がストレスフルになり、

日常でやたら余計なストレスを
抱え込みやすくなります。

② そんな毎日により、
過剰なストレスホルモン等で、脳が病気になり、

③ 最終的にうつ病・神経症になります。
====================


現代精神医学の薬物療法(向精神薬)は、
②③に一時的に対処するものであり、
(対症療法)

根本の①には、何の対処も出来ません
したがって根治にはなりません。



仮にもし、薬物療法で
②③を対処できたとしても
(一見治ったかのようにみえる寛解)

根本の「①」が解決していませんと、

人生の中で何度も
「脳の病気」は顔を出します。

そのたびに
薬で抑え込むのですか?
きりがありませんね。



うつ病・神経症というものを
「大きな視点で俯瞰」しますと、

本当の問題がみえてくると思います。


うつ病は脳の病気以前に
「こころ」の病です。


長年君臨してきた
うつ病=脳の病気 説」に

そろそろ患者の皆様は
疑問とツッコミを入れる時期が
到来したのではないかと思います。


~~~~~~~~~~~~~~~~
うつ病治療に
イノベーションを起こすのは
病院ではなく「患者さん自身」です。

~~~~~~~~~~~~~~~~


たとえば、何年・何十年、
抗うつ薬・抗不安薬を飲み続け、
何の進展もない方々は

視点を少しずらしたり、
やり方を少し変えてみます。



薬物療法で「脳の病気」は
治るかもしれませんが(寛解)

「こころの病」は治りません。



こころが病んでいますと、
人生中で何度でも
「脳の病気」は顔を出します。
(再発・再燃)


根源にある
「こころの病」を治していくのは

薬物療法ではなく、
心理療法が必要です。



何年・何十年、
精神科・心療内科に通い、薬物療法を続け、
「何の進展もない」方は、

少し視点をずらしたり、
やり方・方法論を少し変えてみますと、
解決の糸口がみつかるかと思います。







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【2018/06/13 12:42】 | うつ病 「寛解(かんかい)ではなく克服」へ!
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