マインドフルネス・森田療法を使った、「元うつ病患者カウンセラーによる」新しいタイプのカウンセリング(コーチング)
今回は脳神経細胞についての
質問がありましたので、

受講中の皆様の参考になるかと
思いますので掲載いたします。


~~~~~~~~~~~~~~~
Q、
1時限目の授業で学習した内容で、

なぜニューロン(脳神経細胞)同士、
スキマがあるのですか?

スキマが無く、全部繋がっていた方が、
効率的なのではないですか?

人間の脳って不思議です。
~~~~~~~~~~~~~~~


A、
はい。1時限目の授業で
補足的に脳の学習をしますが、

基本的に私は心理屋さん・
仏教瞑想屋さんなので、

あくまで脳は
補足的に授業しております。


なぜこういったことを
授業内容に入れているかは、

大まかな脳のシステムを学習しますと、
自分の心と脳が

客観視(般若)しやすくなり、
理性が働きやすくなるからです。

*般若:洞察を持った智慧の目



さて、一般読者の方々は

上記のご質問は、何を言っているのか
分からないと思いますので(笑)

少しおさらい的な事を書いておきます。



まず私達の脳には

脳神経細胞(ニューロン)が、
およそ140億個。

小脳で約1000億個あると
言われております。


あっちのニューロンと
こっちのニューロンが

手を取り合い連結(シナプス結合)して、
新しい思考や行動パターンの回路を
作っています。


その中に流れる、インパルス(活動電位)

つまり、微弱な電気的信号によって
信号が伝わって、
特定の行動や思考が生じます。



ですが厳密に言いますと、
上記の質問のように、

ニューロンとニューロンは
完全に連結しておらず、

その繋ぎ目は
「シナプス間隙」という

5万分の1mmという
「極小のスキマ」があります。


-------------------------------------------------
え!?繋がっていなければ
電気がそこで途絶えてしまうのでは?
-------------------------------------------------


はい。大丈夫です。

例えば、ニューロンの先端。
シナプスの末梢まで電気が行きますと、

シナプス小胞という袋を刺激し、
そこから「神経伝達物質」を発射します。


その神経伝達物質を
シナプスのスキマ(シナプス間隙)に放出しますと

こっちのニューロンから、

あっちのニューロンに、
その神経伝達物質がキャッチされ、

神経伝達物質をキャッチしますと、

また電気的信号に変わり
伝わっていきます。


神経伝達物質は、
うつ病の皆さんは

病院で聞かされているので
お馴染みかと思います。

そうです「アレ」です。

*セロトニン・ノルアドレナリン・ドーパミンなど。


この神経伝達物質には
車で言う「アクセル」と「ブレーキ」があります。

・行け行けGOGOの
「グルタミン酸・ノルアドレナリン・ドーパミンなど」

・ちょっと落ち着きましょうや・・・の鎮静系。
「γ(ガンマ)アミノ酪酸、(いわゆるGABA:ギャバ)」など。

・セロトニンはバランスをとります。
アクセルにもブレーキにもなります。


例えば
γ-アミノ酪酸(GABA)を
例に挙げます。

GABAは抑制系の神経伝達物質。


GABAがたくさん、
向こうのニューロン(後シナプス)に
伝わりますと、

そのニューロンは鎮静化していきます。
落ち着いていきます。


インパルス(電気的信号)の
発火は抑えられます。

簡単に書きましたが、これが
イライラ・不安が和らぎ、
ココロがリラックスしていく簡単なしくみです。



ここまでおさらいとして、
冒頭の本題に入ります。

~~~~~~~~~~~~~~~
なぜニューロン同士、
スキマがあるのですか?

全部繋がっていた方が、
電気がよく伝わり、
効率的なのではないですか?
~~~~~~~~~~~~~~~


はい。全部繋がっていますと、
電気が伝わりすぎて「ショート」します。

人間の脳内の信号は膨大な量です。

例えば「てんかん」の方が起こす発作は
電気が伝わりすぎて、ショートしている現象です。


または、全部繋がっていますと
例えば興奮したら、
永久に興奮した状態が終わらなくなります。


実は、このスキマ(シナプス間隙)は、
非常に素晴らしいシステムなんです。

私達の一つのニューロンには
約「1万個」のシナプスがついています。


*ちなみに、私達の脳神経のネットワークは
1万×140億(小脳を入れると千数百億)

このように、とんでもなく複雑な
ネットワークがあります。


簡単に言いますと、
あっちのニューロンと、こっちのニューロン。

それは一つの繋がりだけでなく、
一つのニューロンに
膨大な数の繋がりがあります。


その膨大な数の繋がり、シナプス結合から
それぞれのニューロンに対し、

興奮系・抑制系など
様々な神経伝達物質が乱入してきます。


そして「多数決」をとります。

例えば
興奮系20:抑制系80
入ってきました。


はい。抑制系の方の勝ち。

抑制系が多いので
このニューロンは活動電位が抑えられ、
鎮静化していきます。


「リラックス」


このスキマがあるおかげで、
様々な神経伝達物質が流せて、

もし興奮系の電気信号が伝わっても
いつまでも興奮するのではなく、

行く先々、様々な繋がりの中で
「総和・中和」されていき、
やがて弱まっていきます。


そしてまた行く先々、

興奮系が総選挙で強くなりましたら
興奮系の電気が流れ出します。


ここまでのお話で、洞察出来ると思いますが、
パニック障害など不安障害の方々、

あるいは鬱病で
イライラ・焦燥感が出る方は、

この「興奮系」が、ずっと選挙で
勝ち続けている状態です。


この「独裁」を終わらせるために、

・急性期は薬物療法で、
・回復期からは「薬物療法+心理療法」で、
・寛解期からは心理療法で、

抑制系の神経伝達物質が、
円滑に伝わるよう、
脳を慣らしていきます。


抑制系を例に挙げましたが、
うつで億劫・やる気が出ない方は、

興奮系(ノルアドレナリン・ドーパミンなど)を
円滑に流していきます。

*ちなみに、皆様が服用されています、
SNRI の「N」はノルアドレナリンの事です。



今回は一般の方向けに
分かりやすく、砕いた表現で書きましたが、

もっと細かい話。
細胞膜のイオンチャネルや、
シナプス受容体、脳幹のA10神経などの話など
これらは長くなりますので割愛します。



また、私達心理屋さんの
目指すところは

結果その人が、生きるのが楽になって、
人生幸福になっていただければ、
それでよいと思います。

あまり専門学術論文のようなサイトに
したくありませんので、ここら辺にしておきます。



今回は活動電位や
神経伝達物質などのお話をしましたが、

先ほどのマニュアルのように、

・急性期は薬物療法で、
・回復期からは「薬物療法+心理療法」で、
・寛解期からは心理療法


いつまでもズルズルと
何年・何十年・・・

薬物療法に頼りきるのは、
あまりよろしくないと思います。


ただ、仏教では
「毒矢の例え」というものがあります。

今、毒矢に射られて、
生死をさまよっている時に、

根治への道筋を考えたり、
その人の人生のとらえ方を
直していく事より・・・

まず血清などをうって、早く応急措置しないと
死んでしまいます。


この仏教のたとえ。

1、「毒矢に射られて危ない状態」

うつ病・神経症などで、
精神混乱していて、何ともならない時、

つまり「急性期」
もしくはそれに準ずる精神状態。


頭が「ワー!ギャー!」になっている状態。
この状態の時に

カウンセリングは無意味ですし、
心理療法もきちんと修練できません。
そんな精神状態ではない。

その時はまず、病院の薬物療法で、
きちんと心の炎上を
落ち着ける事が最優先です。


2、「薬物療法で、とりあえずの
危機的状態から脱した。
モチベーションが出てきた」

*この時期は「頑張らない」ではなく、
心理療法を「頑張り」ます


さて、この状態に入って、はじめて

今後長いスパンで、人生の新しい
とらえ方を考察・学習したり、
心の反応パターンの修正など、

腰を据えて、心理療法を行っていきます。


この時期に、
いつまでも急性期のノリで、

薬に頼り切って、
何年・何十年・・・

ズルズルと何の策も打たず、
薬物療法を続けているのは
不健全かと思います。


急性期から脱して数ヵ月し、
回復期後期~寛解期に入りましたら、

薬物療法に並行し
「心理療法」も必ず導入していきましょう。

そして数ヵ月し、
心理療法一本でやっていける

不動の自信がついたら、医師に相談の上、
減薬・断薬していきます。
(ただし減薬・断薬は焦らないこと)


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うつ病・不安障害は
(少し大変ですが)必ず治ります
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【2017/02/14 19:10】 | うつ病と 「脳について」
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