マインドフルネス・森田療法を使った、「元うつ病患者カウンセラーによる」新しいタイプのカウンセリング(コーチング)
「メサイアコンプレックス」
*メサイア=救世主のこと


愛や平和のために!
愛で救ってあげる!

・・・でも、なぜか
そういった活動をすればするほど
心が重くなり、

うつ病など心の病に
なっていく人の深層心理。


~メサイアコンプレックス~

これは心理学の概念ですが、
仏教心理学(マインドフルネス仏教瞑想)の
独特の切り口から、語っていこうと思います。


「序章→本題→要点→まとめ」の順で
進めてまいります。

それでは少し長いですが
よろしくお願いします。



~序章~

===================
人はとかく、
内なる葛藤・トラウマ・コンプレックスなど
これらが大きければ大きいほど

それを直視すると耐えられないので
「大きな外的な刺激」を求めます。

そうやって自分の深層心理の
「本当」から目をそらします。

それは意識的に
分かってやっているのではなく

ほとんどの場合、
無意識的に行っている。
===================


もう少し
噛み砕いてお話ししますと、

私のところのカウンセリングで
たまにいらっしゃいますが、

リストカットして
腕にたくさん傷跡のある人。


リストカットのほとんどは
本気で死ぬ気はありません。

リストカットは
承認欲求(私を認めて・私に注目して)など、
様々な心理的要因がありますが、


ここで取り上げるケースは

自身の中に「とんでもなく大きな
トラウマ・コンプレックス」
などがある場合、

それを直視してしまうと
耐えられないので


リストカットすることにより
強烈な痛みと、血の流れ(外的刺激)に
強引に注意を向ける事により

自身の心の葛藤などから
一時的に目をそらす事ができます。

一種の心理防衛として
行っているケース。


しかし、これをやっても一時的には
目をそらす事は出来ますが、
『何の解決にもなりません』

問題は依然としてそこにあります。


むしろリストカットなどして強引に
目をそらす事により
意識、無意識2

深層心理のさらに奥底に
強引に押し込めるだけであって
問題はますます悪化します。


無意識(深層心理)の奥底に
「抑圧」してしまったものは
また時間を置いて、再度噴火します。
意識、無意識3

抑圧が深ければ深いほど
「噴火」の力は強くなる。

そして噴火が強ければ強いほど
またリストカットなどして
目をそらしたりして、封じ込める・・・を
繰り返してしまいます。



~ここからが本題~


リストカットを例に挙げましたが、
他のケースで言いますと、

==============
今回のお題の
メサイアコンプレックス

==============


例えば

「私はかわいそうな人のために、
これだけの事をやってあげているのよ!
なぜ私の愛を分かってくれないの!?
愛で救ってあげたい!」

「愛のために!」「正義のために!」
「平和のために!」・・・


・・・はい。これらは一見
美しいように見えますが、

「二つのパターン」をチェックします。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
A、本当にマザーテレサのように
菩提心で行っているケース。


B、もう一つのケースは、
ここまで読まれた読者の皆様は、
もうピンときているのではないでしょうか?

自身の心の闇(トラウマ・コンプレックスなど)が
強烈で、それを見たくないから・・

「世のため・人のため・愛のため!」という
美しいスローガンに
強引に注意を向ける事により、

自身の心の闇から
強引に目をそらしている
一種の心理防衛のようなもの。

これが
「メサイアコンプレックスの正体」です。

愛のため!・・・は、心理学的に観ると
案外「黒い事」もあります。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


チェックポイントは

その活動をしていて、何か心が重い。
あるいは、やっている人が病気になっている。

聖なる活動のはずなのに・・
その活動をやればやるほど
病気になっていく。

これらに該当するものは
ほとんどが「パターンB」かと思います。


人類の救済を謳い、
カルト宗教にハマっている方々にも
(迷惑な勧誘活動など)
このパターンBは多いですが、

身近な例ですと、
これ見よがしにボランティア活動している人や、


あとこれ非常に多いですが、
心の病の渦中にいる方で、

「カウンセラー(セラピスト)に
なりたいです!」という方。


今までこの業界で
そういった人をたくさん見てきましたが

残念ながら、その
「世のため人のために
カウンセラー(セラピスト)になりたいです!」は、
「パターンB」が多いものです。


そういった人が、この業界に来て
活動を始めると、ほとんどのケースは

数ヵ月~1年以内に、中途半端にやって
自他共に潰れていきます。

*(カウンセラーが
心の病になって潰れてしまう)


「人のために!」と
キラキラしている人は

実を言うと、深層心理の中は

自分の暗部(コンプレックスなど)から
目をそらしたいから「人のため」・・・と。
意識、無意識

人間の「意識と無意識」(深層心理)は
裏腹な事が多いものです。



私のところにもたまに

「世のため人のために
カウンセラーになりたいです!
学ばしてください!」

というキラキラさんが
いらっしゃる時があります。


わざと煩悩(心の暗部)を
揺さぶってあげます。

すると化けの皮が
剥がれることが多いものです。

これは、
からかっている訳ではなく・・

化けの皮が剥がれ、
化けの皮に「客観的に気づいた状態」が、
仏心(智慧)なんですね。
(化けの皮を脱がない人もいますが)



はい。ここで話が終わってしまいますと、
困ってしまうと思いますので、

仏教瞑想的な
解決法を書いておきます。


私達はキリストやマザーテレサ、
仏陀のような聖者ではありません。

具足煩悩(ぐそくぼんのう)の身。
煩悩多き、汚い俗人です。


本当に純潔な菩提心を起こせる人は
悟りを開いた聖者でない限り不可能です。

聖者でもない人が、
聖者ぶるのは偽善です。

私達は煩悩多き、汚い俗人です。


では煩悩多き俗人で
出来る事をやればいいと思います。



「あ・今、自分が言った
愛のために!友愛!平和!」という発言は

メサイアコンプレックスの可能性もあるな・・・

と、しっかりサティし(sati:客観的気づき)
自覚していれば、

メサイアコンプレックスが
暴走することはありません。


新米カウンセラーで多い、

自身の「世のため人のため
カウンセラー(セラピスト)になりたい!」という発言は

メサイアコンプレックスの可能性もあるな・・・

と、しっかりサティし(sati:客観的気づき)
自覚していれば、

メサイアコンプレックスが
暴走することはありません。


煩悩をサティ・自覚していれば
具足煩悩の身のまま、

質の良い仕事ができると思います。

そういった客観的気づきのある、
援助職(カウンセラー・介護士など)は
末永く、潰れることなく
なかなか良い業務を全うできます。


別に援助業務でなくても
「友のため!愛のため!」

・・・でも何か心が重く、
病気になっているのならば、

メサイアコンプレックスを
自分で「意識化」してみますと

楽になってくると思います。

これを心理学では
「無意識の意識化」といいます。


マインドフルネス仏式瞑想を
数年~数十年行い、熟達し、
正確に行えるようになりますと

病院等に行き、カウンセラーに
かからなくてもよくなります。

なぜなら

カウンセラーにかからなくても
自分で瞑想技法を使い
「無意識の意識化」が出来るからです。

自分で自分を
カウンセリングできるようになる。

これが最強のカウンセリングです。


=============================


~今回の要点~

・その「愛のため!人のため!」は
自身の心の闇から目をそらしたいがための
心理防衛かも?(メサイアコンプレックス)


・「愛のため!人のため!正義!平和!」
・・・でも何か心が重い。。
うつ病がひどくなっている。

メサイアコンプレックスを
自分でチェックしてみる。


・されど私達は聖者ではありません。
誰でも煩悩はあります。

自身の煩悩を「真に認めないと」
メサイアコンプレックスに陥りやすくなります。


深層心理にある「汚さ・醜さ」を
見ようとしない人が
メサイアコンプレックスになりやすい。



・私達俗人は、
煩悩(汚い心)は誰でもあります。
いっそ煩悩を自覚し向かい合います。

劇的に楽になっていきます。
仏教式「無意識の意識化」

具足煩悩の身。煩悩を自覚し
煩悩があるがまま
今の活動を行ってみてください。


・「私は世のため人のため。
美しい心で人のためになることをする!」

という「偽善」ではなく・・


「私は煩悩で、うす汚れた身である。
自身の心の暗部から目をそらすために・・
人のためになる事をするのではなく、

煩悩で汚れているのを自覚しながら
出来る範囲で、人のためになる業務をする」

が精神的に
健全な人かと思います。



*変化球ですと、

「私は煩悩まみれです・・・」
(深層心理→ どうですか!
私はこれだけ謙虚だぞ)という人は

卑下慢(ひげまん)といいます。
卑下する慢心。煩悩の一種です。


*さらに変化球・
フォークボールですと、

「私は煩悩まみれです・・・」

「かわいそうな私というエゴ」に
酔っている人。


こういった人達も
メサイアコンプレックスにハマっていきます。



・「私は善人です。
愛のために友のために!
私の愛で救ってあげる」

という偽善者より、


「私は煩悩まみれの悪人である。
出来る事と出来ない事がありますが、
出来る範囲でやれることをします」

の方が
正直で清々しいと思います。

こういった人は
メサイアコンプレックスにハマりません。

精神的に健全な人です。



~「まとめ」~

人はとかく「自分の暗部
(コンプレックスやトラウマなど)」から目をそらそうと


強い外的刺激や、
美しいスローガンに注視し、

自分の「本当」を
見て見ぬフリして抑圧します。


その「抑圧」しているものが
溢れだし、暴走し
自他ともに混乱を招き、

原因不明の
精神的不調が出ているものが

「メサイアコンプレックス」の
一つの解釈です。


その抑圧しているものの
精密な心理分析は
かなりショッキングです。

もう一度言います。
「かなりショッキングです」

==================
ですが、人生のどこかで
それを「意識化」しないと

今後の人生ずっと謎の精神的不調
続けることになってしまいます。

==================

*ちなみにこれは、自分で
意識化できるならばよいですが、
出来ない方は、心理カウンセリングで
意識化(精神分析)のお手伝いします。



私達は具足煩悩の身。

澄ました顔で
善人ぶる偽善者より

「チョイ悪(ワル)」で
いいじゃないですか。

チョイワルのすすめです。




ブログランキング参加しております。応援クリックお願いします
(Ctrlキーを押しながらクリックしますと画面の処理が早いです)

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ

人気ブログランキングへ
2クリックしていただいた方・・ご支援ありがとうございました。



当心理カウンセリング、心理療法(マインドフルネス・森田療法)
お問い合わせ・お申し込みは、コチラからどうぞ。

http://mindfulness-arugamama.com/mail





☆ 当ブログ・メルマガ・ホームページは
「著作権により保護されています」
著者の許可なく、無断転載・転用(一部引用も含む)は
禁止します。



FC2blog テーマ:メンタルヘルス - ジャンル:心と身体

【2017/01/24 11:27】 | 心の病  「禅カウンセリングの視点」
トラックバック(0) |
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック