マインドフルネス・森田療法を使った、「元うつ病患者カウンセラーによる」新しいタイプのカウンセリング(コーチング)
ラカンの「鏡像段階論」と
仏教心理学
~自我の形成と、自我の苦しみ~



日本では、
ややマニアックな心理学者ですが、
フランスの心理学者で

ジャック・ラカン
(1901-1981)という方がいます。


この方はフロイトを師匠と仰ぎ、
我こそがフロイト先生の後継者だと
主張していた方です。

その方の中核となす理論で
「鏡像段階論」というものがあります。


この方の理論は
非常に難解なのですが、

簡単に分かりやすく言いますと、


赤ちゃんが生まれ、
自我が形成されていく過程。

赤ちゃんは最初は
自分が誰だかも分かりません。


例えば、鏡に自分が映った。
(赤ちゃん)「ワッ!これ誰やねん!」

ですが何度も何度も鏡を見ていると、

(赤ちゃん)「・・・んん!?どうやら
この鏡に映っている人はワシじゃ!」

と、気付いていき、
自我が形成されていきます。


さらにお父さん・お母さんなどの
他者と接している内に

自我がどんどん形成されていきます。

自分というイメージが
ガッチリと形成されていきます。

*他者との関係を
「鏡」と例えたという説もあります。

(ラカンの理論は、ここからさらに
複雑な理論に展開していくのですが)


・・・と、まあ、

こんな感じが西洋的な心理学・哲学の
自我を中心とした世界観ですね。


ですが人生の中~後半に
人生の疑問に突き当たります。


さて、その子が
大人になっていき、

人生の中盤~後半に
差し掛かったあたりで、


自我自我、わたしわたし!
この「わたし」という

===============
自己イメージにしがみつけば
しがみつくほど
生き辛くなるのはなぜ?

人生が不自由になるのはなぜ?
===============


愛されるべき私。
尊大な私。かわいそうな私。
夢や望みが叶うはずの私。
ありのままの「私」

わたしわたしわたしわたし・・・・
という自己イメージ。


その「わたし(自我)」にしがみつけば
しがみつくほど、

自我の思い通りにならない
この世の無常に苦しみます。


さらにプライドばっかり高くなって
思考の融通が利かなくなり、
新しい事を素直に学べなくなる。


どんどん人生が不自由になります。


その「わたし」にしがみつく
度合いが強ければ強いほど、

人生で不意なトラブル、
大病を患ったり、愛する人に裏切られたり、
近しい人が亡くなったり、上司に叱られたり、
大切なものを失ったり、リストラ・左遷されたとき、

苦しみは倍返しでやってきます。


その「わたし」にしがみつく
度合いの強さと
苦しみの強さは比例します。


ひどい人は、うつ病や神経症など
精神疾患になります。



その「わたし」にしがみつく
度合いが強ければ強いほど、

生・老・病・死の根本苦。
愛別離苦(愛するものと別れる苦)
怨憎会苦(イヤな人に遭遇する苦)
求不得苦(求めても得られない苦)
五蘊盛苦(本能的欲望が燃え盛る苦)

これらの苦に「”必要以上に”」苦しみます。


仏教学ではこれを
「四苦八苦」といいます。

*日本人なら誰しも
四苦八苦という言葉は使っていますね。
語源は仏教思想です。


西洋の思想や哲学、心理療法は
この「自我(わたし:自己イメージ)」
強化したりします。


ですが東洋のマインドフルネス仏式瞑想や
森田療法は、この

「自己イメージは
事故イメージになります」

この自我に対する執着(我執)こそが
人生の事故につながります。


自我こそが、
苦しみの根源と喝破します。

そして仏教瞑想や
森田療法などにより、
その我執を手放していきます。


もちろん私達は
聖者ではありませんので
完璧な無我には至れません。

ですが「各個人、病気にならない程度まで」
自我を手放し、緩めていくだけで


どんどん心が楽になり、
人生は自由に
朗らかになっていきます。

長年のうつ病・神経症も治っていきます。

自我という「人生の重荷・着ぐるみ」を
脱ぎ捨てますと人生は楽になる。


人生を不自由にしている
歪んだ偏屈なプライドも小さくなり、

ジョークも分かる
頭の柔らかい人になっていきます。



青々とした青年期。
人生の前半は

自我を強化し、
形成していくのもよいでしょう。


ですが、人生の半ばで

うつ病・神経症、
あるいは、どうしようもできない
生き辛さ
に苦しんだら

今度は「自我の要らないところを
一つずつ捨てていきます」


自我・自己イメージを強化し・・・

人生の半ばで、その虚しさを悟ったら

今度は自我を捨てていく
作業に切り替えます。


この世の無常に疲れたら
涅槃に向けた生き方に
チェンジしていきます。


西洋的なカウンセリング法、
NLPなど西洋的な
自我主義の心理療法・・・

うつ病・神経症の人達が、
これら心理療法をやってみて
もしも「虚しさ」を感じましたら

東洋的な心理療法にチェンジしてみるのも
よいかもしれませんね。


西洋の心理療法
東洋の心理療法
それぞれ素晴らしいと思います。

ですが、西洋と東洋では
うつ病に対するアプローチ法が
全く違います。



人生に対するとらえ方、
「わたし」に対するとらえ方が
変わっていきますと、

原因不明の精神的不調
見事に根治していきます。




ええ!?でも今回のお話・・・


では目の前にいる
あなた(自我)は誰なんですか?

「不識!」
(識(し)らぬわ!)

*禅のことば:
達磨不識(だるまふしき)より



最初のお話に戻しますと、

鏡に映る自分は自分と認識し、
「自我が確立」されていく、


後の人生で、人生が行き詰まり、
すがる想いで、
禅やマインドフルネス仏式瞑想を修練し、

その鏡に映る自分(自我)は
ただ移り行く「現象」であると悟る。

「確固たる固定された自我は無い。
自我は移り行く幻だった」



~照見五蘊皆空 度一切苦厄~
(般若心経より)

<仏式瞑想により、わたし(五蘊)は、空(くう)と観じ、
うつ病など、一切の人生の苦厄から解放された>


「自我→無我」

この道程で、
抗うつ薬を飲んでも根治しなかった

心の病(人生の病)から
完全解放されていきます。



==============
人生に対するとらえ方、
「わたし」に対するとらえ方が
変わっていきますと、

流れる雲
流れる水のように

人生は驚くほど楽になり、
人生は驚くほど自由になります
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【2016/12/20 07:17】 | 自我(我)ってなあに?
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