マインドフルネス・森田療法を使った、「元うつ病患者カウンセラーによる」新しいタイプのカウンセリング(コーチング)
今回は少し長いですが、
とても大切なところです。


少し長いので
読むのが大変ですが、

これを読むことにより、
うつ病・神経症を打開する智慧が
インストールされ、

回復に向けた「ブレない方向性」
定まるかと思います。


また「動画ではなく」活字を読み
理解する作業が

特に前頭葉などの脳の活性化に繋がります。
脳が鍛えられます。


活字離れした現代人が
感情の暴走を抑えられなくなっているのも

動画に慣れてしまい、
活字を読まなくなってしまったことも
一つの要因かもしれません。


メンタルヘルス先進国の欧米では、
うつ病や神経症の方々に
「読書療法」を勧めるところもあります。

(うつ病・神経症の方々に対し、読書療法による、
脳科学的なエビデンスも出ております)


当ブログが、
なぜこんなに文字が多いのか・・・

なぜクライエントさん達に
関連ページの学習を並行し
行っていただくのか・・・は、

そういった上記のような
意味が込められています。



はい。今回はいつもの
仏教心理学のお話は置いておき、

うつ病・神経症に対する
「薬物療法」について語ってまいります。


物事には陰と陽。
二つの側面があります。

当ブログは、薬物療法について
陰(否定論)と陽(肯定論)
二つの側面から語っております。


当ブログの読者さん、
またクライエントさんの中で

「薬は絶対ダメ!薬を使ったら負け!
薬を使わない!」
のような、

何の根拠もない「認知のゆがみ」を
持たれている方を多々みかけます。


~~~~~~~~~~~~~~~
ですが、闘病中は歪んだ信念より、
科学的メリットを優先に
考えていくのをおすすめいたします。
~~~~~~~~~~~~~~~


今回は、薬物療法のメリットについて

今まで6年半
当ブログで書いてきました
おさらい的なお話になりますが、

再認識のために、
薬物療法「肯定論」を書いていきます。


A、私自身のうつ病・強迫性障害、
元患者の視点

B、もう一つは12年のカウンセリング業務、
現場の視点から語っていきます。


心理学の教科書に
書いていない、リアルな本音の部分を
書いていこうと思います。



はい。まず、
うつ病には各段階があります。

①発症したての「急性期」

この時期は「薬はダメだ!」
という歪んだ信念は捨て、

最優先で精神科・心療内科に行き、
即、薬物療法を開始するのを推奨します。


私も患者時代そうでしたが、
自殺の危険性もありますし、
頭が朦朧としております。

分かりやすく言いますと、
風邪で40度くらい高熱のある状態の
フラフラ状態(熱はありませんが)


非常に危険ですので、即病院へ行き
医師の管理のもと
抗うつ薬・抗不安薬などの薬物療法を始めます。


医師と連携し、薬物療法を開始して
数週間しますと
(およそ2~4週間くらい:個人差あり)

非常に危険な時期は
とりあえず・・・ですが過ぎ去ります。

そんな状態が
「回復期前期」です。


②回復期前期は
少し調子がいい日があっても

次の日突然、絶望の谷底に
突き落とされたように
どん底になることもあります。

まだまだ非常に不安定な時期です。


きちんと定められた通り、
セオリー通り薬物療法を続けます。

この時期は俗世間が言うように
本当に頑張らず、お薬を飲み
安静にしていてください。

-------------------------------
今はジタバタせず
黙って春を待とう

人生の厳冬の時期は
自然法則で、必ず過ぎ去り
必ず春はやってきます

大丈夫です
--------------------------------


この急性期、回復期前期は
カウンセリングも心理療法も無意味です。

かえってやらない方がよいかと思います。
それが出来る心理状態ではありません。

この時期に、私たち心理カウンセラー・
コーチの出番はありません。


よく巷で「薬は不要!
このCDを聞き流すだけで薬なしで治る!」や

「うつ病が薬なし、努力なしで
〇日で治るセミナー!!」

などがありますが、


あれらは「営業用キャッチコピー」で、
そういったことを謳っている訳であり

本当に患者のことを考えて
言っているのではないという事は

常識で考えて
洞察できると思います。


ですが、そういったこと
分かっているはずなのに・・・

そういったものに騙される人が
後を絶ちません。哀しいことです。


薬なしで!を謳っている人は
一度自身の身をもって
「うつ地獄」を味わってみるとよいかと思います。

またそういったことを謳っている人は
自身はうつ克服者だ!ということを
謳っているケースが多いですが、


心理学の目で、
その文章を観察していますと
「ウソの克服体験」

もしくは「ごく軽度のうつ状態
(健全なレベルの落ち込み:憂鬱)」から回復して

鬼の首でも取ったように、
「我こそはうつ病を克服した!」という人もいます。


軽度のうつ「状態」と、
(もしくは人生の中で
誰しもある健全レベルの憂鬱)

うつ「病」は別物です。

賢明な読者の皆様は、
そこをチェックしてみてください。


失礼しました。
話がそれましたので戻します。


薬物療法で少し落ち着き(回復期前期)
さらに薬物療法を「正確に」続け、

数ヵ月(個人差あり)経ちますと
そこそこ状態が落ち着いた感じに
なっていきます。


目安は大体60~80%くらい
状態が落ち着いた感じ。

そんな状態が「回復期、中~後期」です。


目に見えないものですので、
具体的な日にちの定義などはありませんが

遅くても半年~1年くらいで至ると思います。
(言うまでもありませんが、個人差あり)


まだまだ薬物療法を続け
状態をキープしていきます。

ここで「よくなったので、
薬は止めてしまおう!」

などと、ゆめゆめ思わない方が
よいかと思います。



この状態で勝手な判断で止めますと
「たちまち急性期に転落し」
最初からやり直しになります。


実は私自身、患者時代、
この時期に不覚ながら

勝手な判断で止めてしまい
急性期に転落しました。

しかも、こうなってしまいますと、
今まで飲んで効いていた抗うつ薬が
効かなくなってしまうこともあります。


-----------------------------------
さて、ここからが本題。
-----------------------------------

この薬物療法をセオリー通り、正確に続け、
数ヵ月し、回復期中~後期くらいになりましたら、

薬物療法に並行し、
「心理療法・心理カウンセリング・コーチング」など
導入を検討
しましょう。



この時期に、急性期・回復期前期のノリで
一日中寝て過ごしますと、

うつ病が「長期化・難治化」
しやすくなるかと思います。


この時期は薬物療法をしっかり続けつつ・・

「水面下で」
根っこの部分(心理・人生・脳科学的な問題)を
修正していく作業に着手していきます。


薬物療法で不安定にならないように
状態をキープしつつ・・・

1~2年くらいかけて、中・長期的にコツコツと、
根底にあるものを心理療法で治していきます。



人間が長年刻み込んできた
心や脳、潜在意識は、

そんなインスタントで即変わるような、
ムシのいい話ではありません。


「得体のしれない
奇跡を望むのではなく」

地に足ついた方法で
コツコツ治していくのが
常識的かつ王道かと思います。


人生病を治していくのは、
中・長期的作業です。
当たり前のことです。

(こういった理法が分からない人が
「うつ病が〇日で奇跡が!」のような
詐欺師達の餌食になります)



私でも減薬・断薬まで至ったのは
1年と数ヵ月かかりました。

その後、たまに飲む、
頓服(ベンゾジアゼピン系)も飲まなくなったのは
さらに、そこから1年ちょっとです。


そこから約15年くらい経ち、
現在に至ります。

そして再発の危険性を孕んだ「寛解」と、
「根治(克服・完治)」の違いは
いつも当ブログで6年半語っている内容です。


*当ブログのヘビー読者ではない方に
一言で説明すると、
「薬物療法のみ」でたどり着くほとんどは
再発の危険性を大きく孕んだ「寛解」
(実際多くの場合、数年以内に再発しているでしょう?)


*薬物療法に「心理療法」を並行し行い、
「心の反応パターン」「人生のとらえ方」が変わったのが
再発の危険性のほとんどない「根治(克服)」


もっと詳しく
お知りになりたい場合は、

当ブログ約950ページを
読破してみてください。



ただ、当ブログで度々、
警鐘を鳴らしているのは

何十年と、何の策も打たず、
ズルズルと薬を飲み続けるケース。

そして「治らない・・」と
愚痴・不平・不満を言い続けるケース。

これは不健全なのではないかと思います。


そしてそれでもなお、薬物療法一本主義で
ゴリ押ししようとする、精神科や心療内科も
いかがなものかと思います。


ただ、回復期後期から
心理療法生活をするに当たって、

薬物療法は「強力な」サポートになります。


抗うつ薬や抗不安薬で
状態が落ち着いていないのに

心理療法を行っても
何も得ることが出来ないでしょう。

そもそも心理療法ができる
精神状態ではありません。

必ず薬物療法も行ってください。



それでもなお「薬はダメ!」に
こだわるのであれば、

心理療法生活を1~2年くらい続け
心理学的スキルが育ち、
「不動の自信」がついたら

医師に相談し、減薬→断薬に持っていけば
よいだけの話ではないかと思います。


例えば川に落ちた時、
焦ってジタバタすると「かえって沈みます」

そして焦って大量に水を飲みこみ
死んでしまいます。


・・・対して、
川に落ちたとき、ジタバタせず、

必要最低限度の動きと冷静さがあれば、
普通に浮きますし、
スーッと岸に泳いでいけます。


このたとえは、焦って薬を
「止めよう!止めよう!!」と
ジタバタすると、

かえって心理症状を悪化させ、
結果的に投薬期間が長くなります。


逆に、焦って「薬を止めなきゃ!」ではなく、
落ち着いて(薬物療法の力を借りてもよい)

回復期後期くらいから、1~2年くらいかけて
心理療法を行い、「コツコツ治していこう」という方が

結果的に早く(1年~2年ほど)で
薬を止められる事になります。


あと最後に
「元患者」&「心理カウンセラー」の
視点からみた

「よくありがちな落とし穴」
二つ提示しておきます。


①抗うつ薬などの飲み始めは
少し気持ち悪くなったりすることも
よくあります。

そこの副作用に「過剰に神経質」になり
「やはり薬はダメだ!」という発想も、
あまりにも短絡的な発想かと思います。


副作用は、ほとんどの場合
前述したように、抗うつ薬が体に馴染んできた
2~4週間ほどで落ち着くケースがほとんどです。

もちろんそういった副作用は
医師に報告するのと同時に・・・
これもチェックしてください。


・・・ひょっとしたらその
「ギャー!副作用!」は、

自分の心が勝手に作り出した
「幻の」副作用の可能性がある。


出さなくてもいい副作用を、
心理学的にわざわざ出している例。

以下のハンブルク大学の実験例を
ご覧ください。

http://shinriryouhou.blog2.fc2.com/blog-entry-1262.html

これを心理学では
「ノーシーボ効果」といいます。

*この時期から自分の心を
客観的に俯瞰するクセをつけていきます。

ストレスコーピング技術の一つ。
心理学では「メタ認知」といいます。



②もう一つの落とし穴。

例えば、1~2種類くらい薬を飲み
(しかも短期的に)

「ほら!治らない!やはり薬は意味がない!
薬は悪だ!騙された!」という人。


うつ病・神経症独特の
とんでもない「認知のゆがみ」です。
あまりに短絡的な発想です。


薬というものは相性があります。

確率的に言っても
30~40%くらいの確率で
ヒットすると言われています。

逆に言いますと、一発で
相性のよい薬にヒットした人は
「とんでもなくクジ運のよい人」です。


30~40%ですから、
一回クジを引いただけでは
「外れる方が当たり前」です。

ですが、トライ&エラーで何回か
(医師の指導のもと)
抗うつ薬をとっかえひっかえし・・


30~40%を何回か繰り返しますと
かなりの確率で当たりを引きます。

私も患者時代「当たり」を引くまで
何種類か抗うつ薬を変えました。

でも3個目くらいで「当たり」を引きました。

(当たり確率30%としますと、
3回で当たりは、ノーマルなクジ運かと思います)


*ですが前述したとおり、
勝手に断薬して急性期に転落するという失態をし、
また最初からクジの引き直しをしました。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~
なお、抗うつ薬というものは、
効果が出始めるのに
大体2~4週間かかります。

当たりかそうでないか判断するのに
その期間かかります。

そこのところは専門医の指示と
管理に従って行ってください。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~


*ただ、最初から
何でもかんでも疑ってかかって・・

そういった「ひねくれた態度」で、
薬物療法を行っても
効くものも効かなくなると思います。

これは外科領域でも
内科領域でも、心理療法でも
同じかと思います。

いや。仕事や人生諸事、
全てに同じですね。



たまに読者の方から

(何の策も無いのに)
「先生!薬を止めました!」
という声がありますが、

危険なので安易に
断薬しないようにしてください。



またカウンセラー・セラピストで
「薬なしで!」を
謳っている人も見かけますが、

「安易な断薬」は
勧めるべきではない
と思います。


兵法では
「策なき戦は負け戦」という言葉があります。

仮にもし、断薬に持っていきたいのであれば、
中・長期的、かつ理性的な「策」はありますか?

そしてその「策」を淡々と実行していく
メンタリティーはありますか?


独りで行いますと必ず迷い、
そして心が折れます。

そこのお手伝いをするのが
私たち心理療法家・
コーチングの業務です。

兵法で言うならば
諸葛孔明などの「軍師」のようなものです。


=================
闘病中は薬は悪だ!のような
歪んだ信念より
「メリット」を優先させてください。

デメリットがあったとしても
天秤にかけ、メリットの方が大きかったら
選択した方がよいかと思います。
=================


よい薬(当たりクジ)を引きますと
加速度的に心理療法が身に付きます。

結果的に早く
克服に至るのではないでしょうか?


なお、本日の「急性期・回復期」の期間は
具体的な日にちの定義はありません。

目に見えないものですので「あくまで目安」です。
そして個人差があります。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ですが、急性期・回復期でなくても
「それに準ずる」
ひどい精神状態
のときは

必ず病院の薬物療法を行うこと
お勧めいたします。

(薬物療法は必ず医師の指示に従い
行ってください)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~


根性?で薬を使わない・・・

その結果
精神不安定な状態で

心理療法を行っても、
何も得られません。

時間と料金の無駄になってしまいます。


またよくありがちな
「うつ病が○日で治るセミナー」で
数十万円払って

そういったセミナーで
みんなで気分が高揚し、
心理学でいう「バンドワゴン効果」や
「プラシーボ効果」がかかったとしても

それは一時的で、数ヵ月~1年もする頃には
また「元の木阿弥」
哀しいかな。再発することでしょう。


急がばまわれですね。
うまい話はありません。

コツコツと地に足ついた正攻法で
努力・精進していくことを
お勧めいたします。


本日述べたことは極めて常識的、
かつ理性的なお話かと思います。



はい。今回も
長文になってしまいました。

最後までお読みくださり
ありがとうございました。

今回のお話が患者の皆様に
何かのインスピレーションになれば
筆者は幸いに思います。



季節は過ぎ去り
人生の厳冬の時期も
また過ぎ去る

諸行は無常である

必ず雪解け・・
春はやってきます


大丈夫
うつ病・神経症は
必ず治っていきます




ブログランキング参加しております。応援クリックお願いします
(Ctrlキーを押しながらクリックしますと画面の処理が早いです)

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ

人気ブログランキングへ
2クリックしていただいた方・・ご支援ありがとうございました。



当心理カウンセリング、心理療法(マインドフルネス・森田療法)
お問い合わせ・お申し込みは、コチラからどうぞ。

http://mindfulness-arugamama.com/mail





☆ 当ブログ・メルマガ・ホームページは
「著作権により保護されています」
著者の許可なく、無断転載・転用(一部引用も含む)は
固くお断りします。


【2016/10/06 04:30】 | うつ病・神経症(不安障害)「薬物療法の視点」
トラックバック(0) |
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック