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マインドフルネス仏式瞑想・森田療法を使った「元うつ病患者カウンセラーによる」新しいタイプのカウンセリング(コーチング) 
うつ病・神経症(不安障害)

マインドフルネス仏式瞑想と 五輪書
~宮本武蔵に学ぶストレス管理術 「観見二眼」~






かの剣豪、宮本武蔵は
晩年、禅の思想に傾倒しました。

奥義の書である「五輪書」に
こんな言葉があります。

宮本武蔵


観見二眼

==========================
~兵法の眼付といふ事~

『眼の付け様は、大きに広く付るなり。
観見の二つあり「観の目つよく、見の目よわく」
遠き所を近く見、近き所を遠く見ること、兵法の専なり』
==========================



さて、仏教心理学では
私達「人間」を、

抽象度が限りなく上がった視点で
とらえますと、

「40~60兆個の細胞の塊」
「その40~60兆個の細胞を分解すると、
素粒子のあぶく(さざ波・粒子)の集合体」


そしてそれは
「地球(宇宙)の循環物」であり、
「空(くう)」であります。


科学的に言っても、それはその通りで

まさしく「素粒子のあぶくの集合体」に
間違いありません。


ですが、それはごもっともですが、
一市民、社会人として生活していく上で

「おい。そっちのあぶくさん」
「はい。こっちのあぶくさん」

・・・では、まともな社会生活が
出来なくなります。


ゆえに素粒子のあぶくの集合体に

便宜上「山中さん」「〇〇さん」と、
名札が貼ってあるわけです。



~観見二眼~


五輪書の
「観の目」とは、ここでいうと、

「素粒子のあぶく(さざ波・粒子)の集合体」
「地球の循環物」である『私という状態』


*そして「空(くう)」

色即是空 空即是色
(物質は空、すなわち空の中の物質)
空=在りて在るもの



「見の目」とは

「〇〇さん」「私が」「自分が」などの、
個人の視点。


・私達は「見の目」の時に視野が狭くなり、
「自我(我)・エゴ」が肥大し、煩悩が暴走しやすく


・対して「観の目」の時に、
「自我(我)・エゴ」が緩くなり、小さくなり、
冷静・理性的・客観的な視点になれます。

その時、煩悩は暴走しません。
心が平静に、穏やかになる時です。



ですが、先ほどの話のように

それは分かりますが、社会生活していく上で
ずっと「観の目」でいる事は現実的ではない。


出家僧のように、毎日瞑想以外、
何もすることが無い人なら、出来るかもしれませんが、

私達、在俗の瞑想者は
現実的な仕事・社会生活などがあり、まず不可能。




そこで五輪書の
このくだりを読んでみましょう。

~~~~~~~~~~~~~
観の目つよく
見の目よわく

~~~~~~~~~~~~~

・見の目
(自我・我・エゴの視点、「わたし」の視点)を小さめに、

・観の目
(抽象度の高い視点、物事を客観視・俯瞰している視点)
を強めに・・・という比率を

推奨するという事です。




具体例

例1:
うつ病、闘病編


・「見の目」

うつ病で辛い「わたし」
かわいそうな「わたし」

私が何をしたというのだ。
何で私だけがこんな目に!

私の人生はもうダメだ。終わった。


*視野が狭くなり、
迷いの底なし沼にハマりやすい。




・「観の目」

地球全体の中の循環物である私が
辛い状態のようだ。

それもまた移り変わり、
地球全体の中で循環している。



・「もう少し具体的な観の目」


人生全体の中の
うつ病というプロセス。

このプロセスを軌道修正するには
「今・何が必要か?」
「何を選択し学ぶべきか?」

この「うつ病という状態」は、
人生全体の中で

自分の心・人生を
バージョンアップさせるために
必要な期間なのでは?



・「うつ病治療で
行き詰った時の観の目」


薬物療法は発症したての
急性期や回復期は役に立った。

ですが今、維持期に入って、
もう何年・何十年も一進一退で、
何の進歩もない。

薬物療法の「限界点」が見えた。


薬物療法では、
あと一歩の壁を越えられないので、
別の角度からもアプローチしてみよう。

心理療法を導入し、
あと一歩の壁を乗り越えよう。

(物事を冷静に分析・俯瞰している目)




☆「観の目つよく、見の目よわく


今、私はうつ病でとても辛い。
自分の人生がイヤになる。。

・・・ですが、愚痴を言っていても
何も始まらないので、

「物事の全体を俯瞰」し、今何をすべきか。
改善していくために、具体的な手を打っていこう。





例2:
就職編



・「見の目」

なぜ私はいつも、
就職面接で不採用になるのか?

こんな真面目な私を
不採用にするとはけしからん!

私はパワハラ・モラハラなどに遭い続け
転職を続けてきた被害者なのに
こんな「かわいそうな私」を分かってくれない!

上司が悪い、会社が悪い、職場が悪い、
親が悪い、私を受け入れない社会が悪い。




・「観の目」
(観の目つよく、見の目よわく)


いつも不採用になるのは
非常に腹立たしい。

・・・が、
愚痴や不満を言っていても
何も始まらないので、
自分の「考え方」を変えていこう。


まてよ・・
五輪書を思い出そう。


面接受けている自分を客観視し、
「面接官の視点」だったら、

私に給料を払う、
「経営者の立場」だったら

文句ばっかり言っている私を
雇いたいだろうか?


今まで、会社・職場にクレームばかり言って、
すぐ辞めて、果てしなく転職を続ける私を、

面接官や経営者の立場から観たら
「勘ぐられて、煙たがられる」のは当然ではないか?

そんなクレーマーみたいな人を
会社に入れてしまったら
後々トラブルの元になり、大変な事になる。



~五輪書・火の巻
「敵になる(相手の視点・立場になる)」~



「見の目(我・エゴ)」を離れ、
相手(雇う側)の視点になってみたら、

わたしは、
どう面接に挑めばよいか理解出来た。


もし私が経営者だったら、
客観的に観て、私を雇いたいだろうか?

「私を雇って!」・・という
依存心・依頼心、エゴの態度ではなく、

私を雇う事による(雇いたいと思わせる)
メリット(ベネフィット)を謙虚な姿勢で提示する。

なるほど。
武蔵先生。納得。





例3:
恋愛編



・「見の目」

私が辛いのは、
彼氏(あるいは彼女)のせいです!

あの人は、私を分かってくれない、
愛してくれない、
理解してくれない・・・辛いです。



・「観の目」

確かにあの人は、人に対する
理解力が無いかもしれない。

しかし、私を分かって!
理解して!かまって!と、

過度な承認欲求」の私は、
相手の視点から観ると

重たく、面倒くさい存在
ではないだろうか?


おそらく、こういった態度ですと、
あの人だけでなく、
世の人々みんなに嫌われると思う。


今後はこの観の目
(冷静な客観的視点)をつよく持ち、

お付き合いする相手に、重たく思われないように、
智慧を持って恋愛を楽しもう。

(恋愛を楽しむ=見の目)

このスキルは恋愛だけでなく、
人間関係全般に使えるスキルなのかもしれない。


そして自身の潜在意識に潜む
「過度な承認欲求」を
心理療法を使って対処していこう。


まてよ・・武蔵先生。

恋愛は自己成長の最高の教材、
心理療法なのかもしれない。



などなど。
いろいろ例を挙げましたが、




マインドフルネス仏式瞑想では

「観の目」を脳科学・心理学理論に基づき
トレーニングしていきます。


見の目:
扁桃体などの原始的な感情脳
(ここが強いと、視野が狭くなり、
感情や気分に巻き込まれがち)

観の目:
前頭前野などの高次脳・理性脳
(物事を俯瞰・客観視する力)


*うつ病・神経症の方は、
原始脳(感情脳)が強く働きがち。

そして前頭前野の力が
ダウンしております。



「見の目よわく、観の目つよく」

原始脳は、ほどほどに
前頭前野などの高次脳に
ウエイトを置いていく。

それは心理学的トレーニングによって可能。




========================
余談ですが、

うつ病・神経症独特の、
認知の歪み(モノのとらえ方の歪み)
なぜ生じるか?」


認知行動療法で言う、
うつ病・神経症的「認知の歪み・モノのとらえ方の歪み」は
「見の目」の時に発動しがち。

↓(認知の歪みとは?:全12話)
http://shinriryouhou.blog2.fc2.com/blog-category-28.html
========================




うつや神経症
ストレスや悩みの渦中にある時、

スッと「観の目」が出来るよう
修練していきます。


「見の目」「観の目」

スッと自在に、切り替え可能な状態になるよう
修練していきます。


このように観察力(見と観)が
自由自在になった人の事、

物事を智慧の目で
観察できるようになった人の事を、

般若心経では
「観自在菩薩」といいます。

元々この五輪書(剣術)の
観見二眼」の発想は、
仏教思想がルーツだと思います。




最後に。

五輪書
近き所を遠く見ること


例えば、自分が
手元で行っている作業も

あまりグーッと主観を入れず、
客観的に観察する。

それは「頭の中の思考・心」も観の目で。






*今回の解説は、一仏教瞑想家、
心理カウンセラーの
個人的な解釈です。あしからず。


この剣術の観見二眼は、
・対峙する相手をグッと見る「見の目」よわく

・対峙する相手を含めた「全体を」俯瞰して観る、
さらに勝負しようとしている自分を、
スッと一歩下がった視点で、客観的に観ている視点、
こちら(観の目)を「つよく」


・・こういったことを言っているものですが、

今回これを、ストレス対処に応用すべく
アレンジしてみました。


五輪書について、正式な解説が読みたい場合は、
その道の学者さんの論説をご参照ください。









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【2016/05/27 00:15】 | マインドフルネス心理療法とは?     (技術編)
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