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マインドフルネス・森田療法を使った、「元うつ病患者カウンセラーによる」新しいタイプのカウンセリング(コーチング)
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Q&Aコーナー
「マインドフルネス瞑想しているのに
余計つらくなってしまうのはなぜ?」

~抑圧のメカニズムとは~
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当カウンセリングのクライエントさん
(瞑想コース受講生さん)からの
ご質問・Q&Aを紹介いたします。

よいご質問は
シェアしていこうと思います。



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この方は、カウンセリング申し込み前に
以下のようなご質問をくださいました。


Q、
「いつも辛いことがある時、
マインドフルネス瞑想をするのですが、
余計辛くなるような気がします。

また、気分が悪い時、
リラックスしようと瞑想するのですが、
これまた、余計気分が悪くなるような感じがします。

私は、マインドフルネス瞑想を
何ヵ月もやっているのですが
(CD・本を読んで独学で)

精神的な不安定が治らない。
リラックスが得られない。
どうすればいいのでしょうか?」・・・


~以下長文につき省略~


との事。
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A、
いただいたメール全体を読んでおりますと、

辛い事があった時、それを忘れたくて、
リラックスしよう!と
マインドフルネス(よくありがちな米国式)を
やっているようにお見受けします。


ここが独学の方が
専門家の専門的、直接指導を受けず行う事により、
「陥りやすい落とし穴」の一つかと思います。
(詳細・ポイントは後述いたします)


マインドフルネスというものは、
独学や本では分からない(書いていない)
「たくさんの細かなポイント」があります。

ここをしっかり学習・
理解しておきませんと、

間違ったやり方で、何年・何十年やっても、
何も改善していきません。


本やCD。ネット情報を読んで
勝手な解釈で行いますと、余計悪くなる方もいます。

マインドフルネス瞑想は
独学でするものではありません。
潜在意識を扱いますので危険です。

ゆえに必ず、熟練の専門家(瞑想家)による、
マンツーマンの専門指導を受けてください。


よくありがちなのは、

巷でよく見かける、
いわゆる「マインドフルネス本」の悪影響により、

マインドフルネスとリラクセーションを
混同してしまっている方が、多々みえるかと思います。


*ちなみに、リラク「ゼ」-ションは
日本にこの言葉が流行り出した時に
誤訳され広まってしまいました。

精神医学・心理臨床の世界では
正しくは、リラク「セ」-ションといいます。




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さて、今回の問題点を
解説していきます。


「マインドフルネスと
リラクセーションとの違い」


マインドフルネスという(よくありがちな米国式ではなく)
アジアの伝統的・原点の仏教瞑想法は、

リラックス(渇愛・心地よさ)を求めず、
嫌悪感を振り払おうとせず、

無理なハイテンションも求めず、
パーフェクトな状態も求めず、
早く心の雨雲を取り去ろう!と求めず、

求めず・・「求めない」



「不安常住」

たとえば心が不安ならば、不安のまま、
不安の中、淡々と瞑想いたします。

調子が悪くても、それにとらわれず、
悪いがまま、淡々と瞑想を行います。

調子が良い時は、調子が良いがまま
淡々と瞑想をこなします。


調子が良かろうと、悪かろうと、
リラックスが得られようが、得られまいが

「どうでもいいこと」

そこには、ただ
「事実」が流れているだけ。


では、事実とは何か?


*それは「因(原因)+縁(諸条件)=果(結果)」の
自然法則(現象)の流れ・プロセス。

*もう少し分かりやすく言いますと、
例えば、今、
音が聞こえたならば聞こえたという事実(現象)

今、不安ならば不安という心理状態(事実・脳内現象)

身体の調子が悪いならば、
身体の調子が悪いという生物学的現象(事実)

などなど。




もし、リラックスが得られなかったとしても
「あ・そうですか」と、事実に身をゆだね

事実に対し、想いや感情を入れず、
淡々と瞑想を行います。

ただそれだけのこと。



*・・ですが「厳密に」この状態に入りますと

リラックス・気持ちが良いとか悪いとか、
そういった次元ものを超越した、非常に素晴らしい状態になることもあります。
軽安覚支・喜覚支など。

(上級者向けで、
話が難しくなるので今回は割愛します)





☆「問題点」

~リラクセーションの弊害
「抑圧」のメカニズム



その相談の方のように、

イヤな事を忘れたい!
リラックスを得たい!と過度になりますと

潜在意識(無意識・深層心理)の奥底に、
その「イヤな事」を
強引に「歪んだ形」で押し込めてしまいます。
意識、無意識2


仮に押し込めに成功し、忘れたフリをして、
一時的、刹那的なリラックスが得られても

その時はよいですが、

押し込めたものは、
無くなったわけじゃない。


「それ」は、時間(もしくは日にち)を置いて再浮上し
日常生活(意識レベル)に顔を出す。

「もっとひどい形で」
苦しみは倍返しとなってやってきます。

~~~~~~~~~~~~~~
たとえば、謎の心理症状。
謎の身体症状など。

~~~~~~~~~~~~~~


*「謎の」・・とは?

科学的に検査しても何の異常も無いのに、
謎の胃痛・腰痛・頭痛・肩こりなど。

もしくは、原因不明の抑うつ感、億劫さ、
イライラ、だるさなど。

意識、無意識3



~~~~~~~~~~~~~~~
『これらの心理システムを
心理学では「抑圧」といいます』

~~~~~~~~~~~~~~~


ん??
よく分からない・・・という方は、


つまり「抑圧」を
分かりやすく言いますと、

臭いものを、強引に押し込めフタをしただけで、
臭いもの事態は無くなっていません。

潜在意識というゴミ箱に、
臭いものを押し込めたが、

それは腐臭を放ち、
意識の世界(日常生活)に悪影響を及ぼします。

と、解釈してもよいです。




さて、これが
独学・自己流でやってしまっている方が
陥りやすいトラップの一つです。


もちろんこれを修正していくには、
専門的なハウツーがあります。

さらに他にもたくさん・・
本には書かれていない
様々な重要ポイントがあります。


*そもそもマインドフルネス(瞑想)は
本やネットをみて、素人の生兵法でやるものではありません。
それで余計悪くなっても自己責任です。
潜在意識を扱いますので、甘く考えない方がよいと思います。





マインドフルネスという特殊な瞑想法は、

そこら辺のリラクセーション的な
気持ちよいだけの瞑想とは違い

気持ちよさではなく
「根治」に至る道だということです。


「癒し」(リラクセーション)と
「治し」は違います。


世界に類のない
2600年前、お釈迦さまが作られた
伝統的な瞑想システムです。



もし、気持ちがいい、
リラクセーションをお望みでしたら、

癒し系のマッサージや、アロマとかの方が
手軽で話は早いかと思います。


・・・ですが、

それらでリラックスし、気持ちよくなっても
数日?数時間?したら元の木阿弥。


たとえばイヤな事があった時、
マッサージに行った日は気持ちが良いが、

次の日、会社行ったら、
またいつもの不快な心理症状に
悩まされるのではないでしょうか?

それを繰り返します。
キリがありませんね。




もちろんリラクセーションを否定するわけではなく、
これはあくまで「” 健常者の癒し ”」であり、

『うつ病や神経症(不安障害)などの深い問題には
あまり通用しないと思います』

(一時的なリラックスにはなると思いますが)



「マインドフルネス」は、
癒し系のリラクセーションとは根本的に異なります。

ですがある程度上達し、
マインドフルネス瞑想が上手になり、
理解が深まりますと

「癒し」を超越した→「治し」になります。



ただこれは
万の言葉を並べても、どれだけ上手く説明したとしても、
説明不可能・理解不可能かと思います

心の病から回復する(治し)という事は
言葉や文字では説明不可能です。


熟練した指導者にマンツーマンでついてもらい
日々「正しい」学習とお稽古をし、

「身体で理解・体得」するものです。


これを仏教瞑想の世界では
「不立文字」といいます。






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「今回のポイント・まとめ」


・リラクセーションは、気持ち良さで
問題を「ごまかす」事は出来ますが、
心の問題の根本解決にはなりません。

むしろ「抑圧」が深くなり
(本文中、☆印参照「抑圧のメカニズム」)
余計問題が、こじれる事もあります。


・癒しと「治し」は違います。

本来のマインドフルネスは「癒し」はどうでもよく、
「治し」に力点を置いていきます。


・マインドフルネス瞑想というものは、
専門家についてもらわず、本やCDなどで自己流・独学で行いますと、
余計問題がこじれる事もあります。

自己流は「事故流」になります。

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p.s

~後日談~


このご質問の方は独学を止め、
当瞑想コースにいらしたので良かったのですが、

やはりコース中、いろいろ聞いておりますと、
独学で、めちゃくちゃな瞑想になっておりました。


この方、非常に真面目な方で熱心に学ばれ、
きちんとした理論と技術を修得し、巣立って行きました。

今では心療内科(抗うつ薬・抗不安薬)とは
無縁の生活を送っているそうです。

よかったです。


あのまま独学で暴走していたら、
どうなっていたか・・・ですね。








【2014/09/02 03:34】 | 「欧米式マインドフルネス」で治らない理由
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