マインドフルネス・森田療法を使った、「元うつ病患者カウンセラーによる」新しいタイプのカウンセリング(コーチング)
先日、友人と「思い出のマーニー」(ジブリ作品)を
観に行きました。

夕方のよい時間帯で満席かと思いきや

なんと映画館は、私と友人の二人きり。
貸し切り状態でした。
(田舎の映画館だったからかもしれませんが)

トトロや魔女の宅急便などと違い
少しテーマが難しく、
お客さんが引いているのでしょうか・・・?


ただ、今回の作品は
私は職業柄非常に興味があります。

心理的問題を抱えた少女の
心理描写がテーマだからです。


杏奈の心の中の葛藤を、
マーニーという理想の対話相手を
「脳の中で」作り出し、

それとの触れ合いの中で
自分を取り戻していきます。

こういったメンタルの事に
関心のある方は、この映画オススメです。


私はこの作品非常に満足です。

心理描写がすごいと思います。
たぶんDVD出たら買います。


今日はこの
思い出のマーニーで、

印象に残ったところをかいつまんで、
「心の病や脳のお話に絡めて」
感想を書いていきます。

*私の個人的な視点と
感想ですのであしからず。



まず冒頭でアンナの


「わたしは・・・・
・・・・・わたしが嫌い・・」


のナレーションが
とてもインパクトがありました。


杏奈のように、
潜在意識に感情を押し込めがちの方は
意識、無意識2

日常で、何かがトリガーになり、
どん!と意識レベルに
出てしまうタイプなんですね。
意識、無意識3


例えば、学校のクラスメイトに
言ってはいけない事(太っちょ〇〇)を言ってしまって
ドン引きされるシーンがありましたね。

ああいった心理パターンの人は、
心の病になりやすい人かと思います。



最後の方で、
サイロ(古びた塔)で杏奈を置いて

彼氏と帰ってしまったマーニーに、
抗議しにいくシーン。

(もちろんこれも杏奈の
脳内妄想の世界ですが)


杏奈 「マーニー・・・ひどいよ・・・・」
「どうして私を置いて行ってしまったの!?
どうして私を裏切ったの!?」

(マーニーが窓から)
「アンナお願い。許してくれるって言って!」
「もうここを去らなければならないの、
私のこと許して!」

杏奈  「もちろんよ!許してあげる!あなたが好きよ!」
マーニー  「私も大好きよ!杏奈!」

(たしかこんな感じだったと思う・・)
ここは名シーンですね。


(ユーチューブ予告編リンクに、そのシーン少し出ます)


*(詳しくは映画館でどうぞ)


マーニーを許す杏奈。
そこでゲシュタルト(一段上がった心の統合)が完成する。

その瞬間、
波に飲み込まれそのシーンが消える。

「脳内の未処理な情報群が、
完全に処理・統合された瞬間」かと思います。

杏奈は仮想の世界を使って、自分を他人を
心から許せた瞬間
かもしれませんね。

(何度も言いますが、これらは全て
アンナの脳内妄想の世界です)


その後、鬱っぽかった杏奈が
表情がイキイキして、心の病が治っていく。



これは余談ですが、

私の仕事で昔、このアニメの
杏奈ちゃんに似た子を
担当したことがあります。

この方は、
解離性同一性障害(多重人格)のクライエントさん。
(自分の中に複数の人格がいて、ときに入れ替わる)

主人格と、入れ替わる交代人格(副人格)の
対話(カウンセリング・心理療法)の中で

主人格と交代人格が統合されていく過程に
似ている
と感じました。

(妄想やストレスが過度になり、
もう一つの人格を作り出してしまったケース)


今回のアニメの主人公の症例は、
また少し違ったタイプですが。



さらに最後のところで、実はマーニーは
「〇〇」だったと知る。

(ネタバレになりますので、伏せておきます。
ここも詳しくは映画館でどうぞ)


ああ。なるほど・・と思いました。


(映画を観た人を想定して)
脳で解釈しますと、

実は幼少の頃に、
そのマーニーの話(情報)を
〇〇から聞かされていて、

長期記憶内(潜在意識)に入っていたが、
海馬領域(意識レベル)で引っ張り出せなかった。
(この理由は以下☆のところで述べる)
意識、無意識


その長期記憶内の情報が、
明確には引っ張り出せないが、

妄想という形になって
杏奈の脳内体験(疑似体験)として
出ていたんですね。

妄想(マーニー)との
触れ合いの中(仮想体験)で
一生懸命、脳内情報の処理をしていた。


ですが、最後にきちんと
海馬領域(意識レベル)に

その事実の記憶が
引っ張り出せるようになった。


☆海馬というものは、
日々過度のストレスを感じたりしますと
神経が委縮し機能を低下させます。
こういった「記憶障害」のようなものが出たりします。

(うつ病の方が頭がボーっとしたり、
物忘れがひどくなるのも、このパターンです)



しかし、ストレスが緩和され
海馬機能が直ってきますと

記憶が自在に取り出せるようになり、
今回の杏奈のような事が起きる事もありえます。

心理学では「無意識の意識化」と言います。



最後にまとめますと、
この作品の主なポイントは

杏奈は処理できない脳内情報群を
マーニーという女の子(脳内で作ったストーリー)を使って、

上手に情報処理し、心の問題を解決した
よいパターンかと思います。


ただ、この例は
妄想・空想しがちな子供の時は、
(脳の発達段階の中で)これでよいかと思いますが、

大人でこれをやってしまうと、
統合失調症など、精神の病を疑われます。



杏奈ちゃんのケースは、
子供でも少しやばいケースですが。

実際、日常生活に支障が出て、
身体現象にも(ぜんそく)「抑圧したもの」
出てきてしまっています。
意識、無意識3

(心理的なものが、身体の症状となって現れる。
心理の世界では「心身症」といいます)


この物語は、それで療養のため、

田舎のおじさん、おばさんのところに
あずけられた話です。



私はこのジブリ作品、非常によかったですが、
ちょっと大人の内容かな・・・と思いました。

あまりにも心理描写が
繊細すぎて痛かったです。

ポニョや、トトロを期待する
チビッ子諸君は、
楽しめないのではないかと思います。


ちなみに隣で観ていた私の友人は
「さっぱり意味が分からなかった・・」と
言っていました(笑)

たぶん分からない人は、
このマーニーの世界観は、
さっぱり分からないと思います。


ただ、このくらいの子を持つ
パパ、ママ世代は

何か得るものがあるかと思いますので、
非常にオススメです。


それでは・・長くなってしまいそうですので
この辺にしておきます。


*今日の心理学的な評論は
私の個人的な感想ですのであしからず。



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【2014/08/12 14:09】 | ジブリ作品(映画)の感想
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