視野が狭くなり
↓
認知の歪みが生じます。
*うつ病・神経症的、認知の歪みとは
http://shinriryouhou.blog2.fc2.com/blog-category-28.html
自我に凝り固まる=「スコトーマ」がかかった状態です。
*スコトーマ:心理的盲点・視野の狭さ
例えば、
・他人も自分の思い通りに考え、行動しないとイライラする。
・自分の境遇は、全て環境や他人のせい。
・自我の力で何でもできる。
・共感力が無くなり、頭が固くなり、ジョークが通じなくなる。
(そして職場で孤立する)
・おかしな正義感と、しょうもないプライドにしがみつく。
などなど。
現代型うつ病に多いパターンですね。
*もちろんこれらは誰しもありますが、
ここでは、病的なレベルになり、
うつ病・神経症になっている状態を言います。
自我中心の啓発法をやりすぎますと
こういったタイプのうつ病・神経症を助長してしまいます。
この「スコトーマ」が
かかった状態の時に
自分自身、また環境に対し
おかしなストレス反応を起こします。
そして職場・人間関係など
トラブルを起こしたりします。
このスコトーマを外すには、
「抽象度」を上げていきます。
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A、
会社員、うつ子さんの場合。
小 「”私が”作り上げやっている仕事だ」
(会社のお局に、こういった人いませんか?(笑))
↓
中 「この部署のチーム全体でやっている仕事。
私はその中の一部」
↓
大 「この部署も会社の一部。
全体で組織で行っている仕事。私もその中の細胞の一つ」
B、
哲学者、うつ夫さんの場合。
小 「自我こそ全て」「我思うゆえに我あり!」
「私はもっとすごい人生を歩むべき人間だ」
↓
中 「その我(われ)も、日本の中のひとりです」
↓
大 「私(我)だ!と言っていても、地球の中では
地球を構成する、単なる細胞の一つです。チリのようなもの。
私達の人生も地球の中の循環物です」
などなど・・・
☆抽象度が上がっていくにつれ
「自我・我(が:エゴ)」が緩んでいっていますね。
*皆様も、いろんな例を作ってみてください。
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マインドフルネスや
禅のお稽古を行っておりますと
小→大
大→小
マクロな視点、ミクロな視点
カメラのピントを操作するように
自由自在に変換しやすくなります。
これを般若心経で
「観自在菩薩」(かんじざいぼさつ)といいます。
般若心経の冒頭の部分で有名ですね。
観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時・・・
(皆さんもこのフレーズは聞いたことがあるでしょう?)
観自在菩薩(かんじざいぼさつ)とは、
別に神様みたいな神々しい物ではなく
カメラのピントを大きくしたり小さくしたり
自由自在に、視点を変換させることが出来る
柔軟な視点をもった人の事です。
*またこういった視点を仏道・禅では
「正見」と言います。
当授業で最後の
仏式瞑想(マインドフルネス)のお稽古に入るとき、
「私達も地球を構成する細胞の一つですよ」
というのは、そういった意味合いです。
抽象度を上げる脳を作っております。
もっと究極な抽象度は
上記Bのケースで
「私達も地球を構成する細胞の一つ」
↓
「137億年の悠久なる宇宙の細胞の一つ」
私達人間は「自我の強化!」や「我思うゆえに我あり!」と
偉そうに言っておりますが
しょせん宇宙を構成する細胞(チリ)の一つです。
そこに我(エゴやわがまま)も成り立ちません。
話が大きくなりすぎ、
宇宙まで行ってしまいましたので、
視点のピントを地球のミクロ(日常)に戻します。
会社で
オレ様おかげで業績が上がったんだ!
私がいたから!・・・
また逆に
私のせいで!
私がこの会社にいるからダメなんだ!・・・など
「スコトーマがかかっている事」に、
スッと客観的に気付き、抽象度を上げます。
そうしないと
スコトーマにより「認知の歪み」が生じ
会社で、また自分自身の心の中で
「トラブルが絶えなくなりますから」
職場でもこういったスコトーマがかかっている人は
大抵嫌われますね。
もしくは極端に自虐的になり、うつ病になります。
*このスコトーマをスッと外し
抽象度の高い視点で、現状を俯瞰する事を
認知行動療法では「リフレーミング」と言います。
ただ当ブログで何度も主張しておりますが、
こういった事は頭の理屈だけですと、
実際役に立ちません。
もちろん理屈・理論的なものも大切ですが、
行動療法で心理学的トレーニングをして
身体レベルで理解していかないと
実際、「うつの修羅場」が訪れた時に使えません。
うつ病は理屈だけですと治りません。
専門家についてもらい、
病院の薬物療法に加え、
心理士による心理(精神)療法もプラスし
薬物療法+心理療法=「総合的な視点」で
対応していくのが望ましいかと思います。

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