マインドフルネス・森田療法を使った、「元うつ病患者カウンセラーによる」新しいタイプのカウンセリング(コーチング)
友人の禅僧、建岳さんの記事で
非常に素晴らしい記事がありましたので
紹介させていただきます。

「悪貨は良貨を駆逐する」

http://eishojikengaku.blog33.fc2.com/blog-entry-173.html


悪い情報は良い情報を
駆逐してしまうというお話です。

そしていつの世も「悪い情報ほど」
非常に耳触りが良く、甘美な言葉である。

それは
人の弱い心、悪い心をくすぐるからです。


これは
「鬱病の世界で言うのならば」

世間ウケばかり狙った
うつ病回復に何の役にも立たない
キレイ事のオンパレードみたいな論が
その代表格かと思います。


もう何年、何十年、
薬物一本の療法で精神薬を飲み続け
治らない「慢性状態」の方に

「うつ病は頑張らず、薬を飲み続け休んでいて・・」と
言い続ける無責任な各機関もそうです。



うつ病慢性期、寛解期の方

事例1

「今日は身体がダルい・・仕事行きたくない・・
あっそうだ。病院の先生も
うつ病は頑張らないで休んでいてください。
と言っていたな・・
あっそういえば昨日のテレビでも
うつ病は頑張らないでいいと言っていた。
やっぱり頑張らないで休んでいていいんだ。
今日も会社休んじゃおう!」



これは
「悪貨は良貨を駆逐しています」

うつ病、急性期、回復期は
確かに頑張らなくていいですけど

もう、どうみても慢性期、寛解期
あるいは新型うつ病の方は
「頑張らない」ではなく、
「少し頑張ってください」

特別な理由が無いかぎり
会社にちゃんと行かれた方がよいかと思います。




事例2

うつ病で、もう何年も
引きこもっている人がいたとしましょう。

「心理カウンセラーさんが、
うつ病、慢性期は心理療法を実施
公的な社会復帰プログラムに参加しましょう・・と言っていたが、
テレビや病院では鬱病は頑張らなくていいと言っていた。。
テレビの情報の方が正しいかも・・。
やっぱり自宅から出ないでおこう


はい。これも
「悪貨は良貨を駆逐しています」

すみません。
深層心理を、あえて言わせていただきます。

ちょっとキツい事言いますよ。
ごめんなさいね。

こういった人達は・・


・自分の怠けを肯定してくれる情報は「良い情報」
(つまり間違っていても、耳触りの良い情報は良い情報!?)

・自分の怠けを否定する情報は、
「例え正しい情報」でも「悪い情報」なんですね。

(つまり、正しい情報でも自分にとって耳触りの悪い情報は
間違った情報ととらえてしまう)



歪んだ情報ばかりとらえ、
いつまで経っても治らない・・・



今日のお話は
何が言いたいかといいますと


人の心は誰しも
「良い心と悪い心」二つ存在します。

情報を選択する時は
「煩悩」(ぼんのう:怠け心、弱い心)に従うのではなく
自分の「良心」に従って情報を選択してください。


また例え偉い人が言った事も
鵜呑みにするのではなく、一度検証して
日常で実践してみて
正しいと思ったら受け入れましょう。

これの事を、心理学の世界では
「クリティカル・シンキング」といいます。

ただ、なんでもかんでも
あまのじゃくに疑がってかかるのは
精神的に稚拙な子供のやることです。

大人のやり方は、鵜呑みにするのではなく
一度検証し実践し、正しいと思ったら受け入れる姿勢です。



また、
おかしな常識に縛られ、視野が狭くなっている時
一度視点を変えて、モノをみてみる事を
「リフレーミング」と言います。


その情報が
本当にためになる情報かそうでないか
冷静に客観的に仕分け作業される事を
オススメいたします。


・「クリティカルシンキング」
・「リフレーミング」


うつ病から早々と
復帰される方を観察していますと

大抵の場合、
この二つのモノの見方が
出来る人が多いと思います。



*ただし何度も言いますが
うつ病、急性期、回復期の方は
頑張らず休養していてください。
(急性期、回復期は最初の数カ月です)

今日のお話は
うつ病、慢性期(維持期)、寛解期、
新型・非定型うつ病の方向けのお話です。



【2011/10/17 17:05】 | 「リフレーミング」モノの見方を変えよう!
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例えば、うつ病の方で

「私は○○にならなければ、
生きていてもしょうがない。
すぐにでも自殺したい。この世から消えたい」

という方。


私は今まで
心理の現場で何年も、

うつ病の方に接してきましたが
これは、よくあるパターンですね。

*うつ病気質の方は、深層心理の中で
おかしな完璧主義と、
高すぎる歪んだプライドを持っている方がみえます。


仏教学、禅の思想は
こう提言します。

「一旦コチラの世界(仏教瞑想の世界)においで。
そしてコチラの世界を堪能したら、
日常に戻ってみてください」



うつ病・神経症の方が
「こうあるべきだ!
こうならなければ生きていてもしょうがない!」

(典型的な、うつ病的自動思考)

グーッと握りしめているものを
一旦違った角度から見てみます。


仏教瞑想の視点から、
その「こだわり」をみてみます。


案外、それは大したものでは
ないかもしれないんですね。

(ほとんどの場合、
大した価値の無いものです)

それを認識しましたら
それに対する「執着」が無くなってきます。


すると、
「なんで今までそんな
バカバカしいものにこだわって、
苦しんでいたんだろう??」


・・と、笑えてきます。


例えば、自分が
こうあるべきだ!
これが正義だ!というものを

とんちの一休さんのように
ひっくり返してみます。

案外、正義じゃなかったりします。


人類は今まで、
お互いの宗教(正義)の名のもとに
たくさんの戦争をしてきました。

相手にとって正義な事は
こちらにとっては「迷惑な侵略行為」だったりします。
その逆も同じ。

おかしな宗教の勧誘や
マルチ商法などもその典型ですね。


自分が「絶対正義」だと思っているものを
「一度ひっくり返す勇気」が必要かと思います。


そして客観的な視点でみてみる。。


============
仏教瞑想の世界は、

世間の常識・思い込みを
一度ひっくり返し、

もう一度
元の位置に戻すと、
物事は正しくみえます。
============


さて、今日のお話を
締めくくらせていただきますと

心の病の方は、視野が非常に
「近視眼的」に狭くなっていたりします。


一度違った角度からみてみる。

「自分の絶対」や
「生きていてもしょうがない思考」を
一歩下がった視点でみてみる



それを心理学の世界では
「リフレーミング」といいます。


私達、マインドフルネス認知療法家は
「脱中心化」といいます。

http://shinriryouhou.blog2.fc2.com/blog-entry-535.html


仏教瞑想や禅の思想は

うつ病の迷路から抜け出す
近道になります。





【2012/04/15 00:47】 | 「リフレーミング」モノの見方を変えよう!
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りん子
いつも、わかりやすい解説をありがとうございます。少し距離をおいて遠いところから自分を客観視してみることや違った視点から見直してみることは、本当にいろいろ見えてくるので、試す価値がありますよね。今、流行っている言葉に「俯瞰でみる」というのがありますが・・・そんな感じに近いのですか?

ありがとうございます。

Re: りん子さんへ
ショウセイ
いえいえ。こちらこそコメントありがとうございます。

「俯瞰でみる」は、よい言葉でございますね。

例えば、うつ病の渦中にいる時は八方ふさがりで、とても辛い状況です。
しかし、回復してきて少し余裕が出来てきた時、
人生全体の中で「うつ病」というものを俯瞰してみると、
自分の心の成長の過程で必要な事だったりするんですね。

また、傲慢三昧で生きてきた人が鬱病を経験しますと、
自分の至らなさを、まざまざとみせつけられます。
それも心の成長に必要だから鬱病が出てきたんですね。

自分が「障害」だと思っている事も俯瞰してみると
心を富ます栄養素だったりするんですね。

素晴らしいコメントありがとうございましたi-260

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まず、マインドフルネス認知療法で治らない人の例


日々の心理訓練で
「あぁ、面倒くさいなぁ・・
でもやらないと治らないからなぁ・・・」


こんな感じで「義務」になっている人は
治らないですし、まず続かない。


「早く治れ!早く不快な症状が消えてくれ!」
せかせかしている人、
また症状に対する執着の強い人も治らない。


こういう人は、決まってこう言います。
「先生。〇ヶ月やりましたけど治りません・・」と。

はい。治りません。
おそらく1年、2年経っても
同じことを言われると思います。



逆に、たった数ヶ月で
「予想より早く効果が出てしまう人」


マインドフルネス認知療法(仏式瞑想)の理屈を
授業で深く理解していて

「あぁ、なるほどね。
こういった理屈で、こうなって、こうなって治っていく・・
この理論は完璧だ。この理論はいけるな」


という人は、
理屈(カラクリ)がよく分かっていますので
理科の実験のように、面白くて行います

その時点で
「義務ではなく、自主的」に行っています。


こういう人は、メキメキ良くなっていくケースが多い。



両者の違いは何でしょうか?

「論理力」です。

論理力がある人ほど回復しやすいものです。


当カウンセリングは
マインドフルネス認知療法の理論を、
大学のつまらない、眠くなるような講義はしません。

一般の人でも分かりやすく
面白おかしく講義します。


もちろん、当カウンセリング独特のプログラムにより、
やっていくうちに脳がチューンナップされていき
論理力がついてきますが。


元々、論理性の高い方は早い。
メキメキ上達します。



「論理力」
これは別にマインドフルネスなど心理療法でなくても
病院の薬物療法も同じかと思います。

ただ、医師に言われるがまま
何の疑いもなく、薬を何年、何十年・・飲み続ける方は治りません。

*(私も患者時代、何の疑いもなく、何の策も打たず
約5年薬を飲み続けました・・・我が人生最大の反省)


論理力がある方は

例えば、
3年この薬を定められた方法で飲んでいて
効いているのか効いていないのか、よくわからない程度・・・
それどころか副作用の方が強く出ていて、
日常生活に支障が出ている。

3年、薬を飲み
自分の身体で生体実験、
そして治らない・・という科学的結果が出ているのに
これを飲み続ける必要はあるのか・・・?


という論理力により分析が出来ます。


すると、とるべき方法は

1、薬を変えてもらう

2、心理療法を導入し、少しやり方を変えてみる。

3、また、この先生は専門的な質問に答えられない・・
この医師は大丈夫なのか??と洞察でき、転院を考える。


など、思いつくはずです。



うつ病で思考力が落ちている方に論理力??
と思いますが、
ただ落ちていくがまま、何の策も打たないという
愚行は避けましょう。

自分の出来る範囲で結構です。

関連の読書をする、日記(文章)を書く、
各自治体のリワークプログラムを受ける、
心理療法(心理訓練)をする、
人(カウンセラー)と会話するなど・・

抗うつ薬の力を借りつつ、
論理力を高めるための「策」を打っていただきたい。
↓(ただし鬱病、急性期・回復期前期は薬を飲み絶対安静)
http://shinriryouhou.blog2.fc2.com/blog-entry-531.html


また諸葛孔明のような戦術に長けた
経験豊富な軍師(心理カウンセラー)に「必ず」ついてもらう事。

*独力で鬱と闘わないこと。
必ず専門家についてもらう。


うつ病は人生の大戦(おおいくさ)
「策無き戦は負け戦」


戦に勝つには「策(戦術、智慧)」が必要



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【2012/12/18 20:52】 | 「リフレーミング」モノの見方を変えよう!
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Re: 鍵コメントKさんへ
ショウセイ
こんばんは。コメントありがとうございます。

> 科学は常に結果が全てですから。

はい。全くその通りです。
科学は結果が全てです。

数年定められた通り薬を飲んで、効いていなければ
それが「科学的結果」です。

その科学的結果が出ましたら、その事実を謙虚に受け取って
やり方を少し変える事です。

> 同じ罠にはまりやすいと思いました。

素晴らしい視点ですね!
製薬会社・・・このお話は、少しブラックなネタですので
オンライン上では語れません。

とにかく、うつ病との戦に勝つには、
本気で鬱病を克服するには・・
心理学的に理に適った「策」が必要という事です。

賢い患者になりましょう。
自分の身を守るのは自分です。

それではまたいらしてください。


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「うつ病学は、いのちの学問」


今日は、うつ病のマイナス面ではなく
プラスの面について語ってまいります。


私はむしろ・・
「人生一度は、うつ病になることをオススメいたします」

~うつ病体験をされた方は幸いである
涅槃はあなたたちのものである~



「行き過ぎる事もなく止まることもなく
この世は虚妄であると知って
貪瞋痴(とんじんち)を離れた修行者は
蛇が脱皮するように
この世と、かの世とを共に捨て去る」

(古代仏教経典スッタニパータより)

*貪瞋痴とは、貪り、怒り、無知
(無知とは、心のカラクリを知らないことによる愚かさ・過ち)


たとえば、
今まで怒り、エゴ(我)、傲慢三昧に生きてきた方が

うつを体験し克服しますと、
とても優しく思慮深くなり、人格が向上します。

深遠なる哲学者・思想家のように
人生全体を俯瞰し、冷静にトラブルを対処できるようになります。

*よく当プログラムを終了された、
うつパパ、うつママから、こんな報告を耳にします。
お子さんから「最近お父さん(お母さん)優しくなったね・・」と言われたと(笑)


まさに「蛇が脱皮するように」
ひとまわり人格が大きく豊かになります。


また、うつを体験した方は
「この世の苦と虚しさ」について、深く深く理解していますので

日々、仏式瞑想(禅)を行うモチベーションがあります。


ここの(苦聖諦)が深く理解出来ていませんと
仏式瞑想を行う動機づけが起きてこないんですね。

幸せで毎日楽しく生きています、リア充さんは
仏式瞑想や禅を全く理解できませんし、やろうとも思いません。

もちろん、そういった方々は
心のホスピタル、仏教学の世界に来る必要もないと思います。

ホスピタルは、心が病んだ人のみが必要とする場所です。


「苦しみの深さと
仏式瞑想(禅)の深さは比例します」


深い苦しみ悲しみを知らぬものに
仏教学の深いところまで理解できません。


うつ病を体験された方・・
苦しかったでしょう。

だからこそ、
普通の人より智慧深く尊い人間になれます。

私は「鬱病即菩提」を提唱します。

どん底の苦から学び取るものは
一流の教育機関で学ぶことより大きく深い。


IQ、学問の知能指数より
「心の知能指数」を上げた方が

人生をよりよく生きる事ができるかと思います。

この心の知能指数の事を心理学では
EQ(エモーショナル・インテリジェンス・クオティエント)と呼びます。


人の痛みが分かったり、自分の感情(ストレス)処理が上手、
人の心を読む力、発想力、思いやり、円滑なコミュニケーション能力など・・

これらの力がEQです。

うつ病を体験し克服しますと
このEQの力がメキメキついてきます。

*昨今は企業の採用も、勉強だけのIQ人間より
EQ(人間力)が高い人材を採用する傾向にあるようです。


最後に・・

「うつ病学」
心理学、哲学、人間学、生物学などがたくさん詰まった
「総合学」です。

どうか
うつ病になったことを恥じないでください。


「うつ病という学問」
この世で最も高価で貴い学問。

それを体験で学ぶ方は幸いである。
この学問は、どこの学校でも教えていません。


うつ病になる方は、悟りに最も近い、
非常にインテリジェンスな人達。

非常に優秀な人達。


人生のどこかで、うつ病になりましたら
どうか「学生に戻った気持ち」で学んでいってください。

うつ病は
「人生の偉大なる回り道」


鬱鬱是好日



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【2012/12/22 17:08】 | 「リフレーミング」モノの見方を変えよう!
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「笑う門には福来る」という

日本で古くから親しまれている
言葉があります。

これは心理学的にも
理に適っているかと思います。


私は今まで
10年ほどカウンセリングしてきまして

うつ病や神経症の方々を
観察していますと

表情が完全に固まっているケースが
多いかと思います。
(表情筋と脳は連動しています)


*(通信カウンセリングの方は、
耳と心眼で、微妙な呼吸の流れを読みとります。
呼吸の流れによって、表情筋や脳・心理状態が
固まっているかどうか観察します)


脳(特に前頭葉)の活動レベルが
下がってきますと

表情が固まり、
「笑い」が理解出来なくなります。


例えば皆さんの会社で
忘年会などの場で、

みんなが、ある冗談に対して
笑っている時、

うつ病の方は、
その冗談が全く理解できず

独り、鉄仮面のような表情で
固まっている・・・

こんなケースが
あるかと思います。


また上司や同僚が
「冗談で言った事」に対し

突然激怒するケース。


前頭葉の活動レベルが
下がっていると、

物事を「高度な抽象化情報」
変換することができなくなり


抽象度の下がった情報として
ストレートにとらえてしまい、

突然、怒り出したり、
悲しみが溢れだしたりします。


そんな感じでいますと、
やがて職場やサークルなどで

「危ない人」
「冗談の通じない人」と
レッテルを貼られ

誰も近寄らなくなり
孤立していきます。


まさに悪循環ですね。

どこの環境でも
人間関係が上手くいかなくなる。

このように、
前頭葉の活動レベルが弱まると
ジョークが全く理解できなくなります。


うつ病で
代表的な気質パターン。

執着(粘着)気質・
メランコリー親和型があります。


グーッと物事に執着し、
視野が狭くなる

いわゆる
執着(粘着)気質の方で
多いパターンは、

そもそも冗談・ジョークが
理解できないケースが多いと思います。


またメランコリー親和型の方は、

皆が笑っているジョークが
本当は真に理解できていないのですが、

とりあえず周りに合わせ、
気を使って

作り笑いするパターンが
多いと思います。


メランコリー親和型は、
こうやって自分にウソをついて

過剰に周りに合わそうとして疲れ、
やがて脳の病気になり、うつ病になります。


これら代表的な、
うつ病気質に共通して言える事は

うつ病により、脳が弱ってしまい、
「冗談(笑い)が理解できない」ということ。


ジョーク(冗談)というものは
高度な脳の働きです。

「ある事柄が、ああなって、こうなって・・・
え!こうなってしまうの!?
これは傑作だ!面白い!」

冗談を理解するのは
こういった脳の高度な推論(主に前頭前野)が
働いています。


ゆえにお笑い芸人さんは、
一見おバカにみえますが
非常に高度な脳を持っています。

(勉学などのIQとは違う頭の良さ:
EQともいいます)


うつ病で脳の活動レベルが
弱っている方は

笑いが理解できなくなるかと思います。


しかし、面白い事に
マインドフルネスや森田療法、
認知行動療法
などで

脳のトレーニングを積んでいき、
うつ病から回復していきますと

笑いが多くなる、
笑顔が増えるケースが多い。


たまにマインドフルネスが上達し、
うつ病を克服された卒業生の方が

復習のためカウンセリングに
いらっしゃいますと、

私とクライエントさんの二人、
漫才で終ってしまう事もあります。

(もちろんきちんと
心理学のお話もしますが)


え!これは一体・・・
お笑い系カウンセリング!?

「あはは・・・(笑)
このカウンセラーさんは芸人!?」


特に受講されて
まもない方に

わざと冗談を
言ってみたりします。


・・・一見ふざけて
いるようにみえますが

どういう反応をするか、
脳(心)の活動パターンなどを
ちゃんとみています。



ちなみに
日本心理カウンセリングの父
(元文化庁長官)

故、河合隼雄先生は
「オヤジギャグの名手」でした。


オヤジギャグに関しては、
あのお方の右に出る人はいない。

カウンセリングもそんなノリです。

とても偉い人なのに、気取らず
非常に気さくで親しみやすい。

とても魅力的な方ですね。


また「笑い」というものは

マインドフルネス仏式瞑想の視点から
言いますと「慈しみ」に並ぶほど

とても善い
「いのちのエネルギー」です。


緊張で固まっている場でも、
ジョークがあると
スッと場が和みますね。


マインドフルネス仏式瞑想を
身につけますと

人生どんな苦難が訪れても、
底抜けに明るい。

仏像の後光は
これのシンボル・
たとえかもしれませんね。



余談ですが、大阪の方は
「ボケとツッコミ」文化がありますね。

私はあのユニークな
笑いの精神が大好きです。


「ボケとツッコミ」というものは
認知療法で言いますと、

高度な「認知・モノのとらえ方・視点」
かと思います。



「これは絶対苦しい!私は不幸だ!」と
思っているものも

「ボケとツッコミ」のフィルターを通しますと
案外おバカで笑える、
ツッコミどころ満載なものになります。


「こうだ!と思いこんでいるものの、
モノの見方、とらえ方を変える」ということ。

心理学では
「リフレーミング」といいます。



自身の認識パターンが変われば
世界が変わります。


周りや世界、環境を
自身のエゴの思い通りに
変えようとしても不可能です。

それよりも自身の
モノのとらえ方・心の反応パターン(認識・認知)が
変わってくると
世界・環境が違ってみえます。


地獄や天国は
あの世にあるものではなく、

自身の心(モノのとらえ方)にあります。



とんちの一休さん
(禅宗の一休宗純)は

皆がこうだ!と思っている常識を
逆さにみると

案外滑稽なものだよ・・・という
「とんち」の名手ですね。


皆がこうだ!と思っている常識を
一回ひっくり返し、逆さにみてみます。

そのひっくり返ったものを

もう一度元の位置に戻しますと
「物事の真意(真理)がよくみえます」


*私もカウンセリングで難しい事例に遭遇し、
行き詰った時、頭を指でクリクリして坐ります(笑)
困った時は、自分の潜在意識(仏)に聞きます。


一休さんがやっていた技は
心理学でいうリフレーミングです。

(物事を主観(わたし)を離れ、
すっと客観で俯瞰してみる。
物事のいろいろな姿がみえてきます)


「ジョークや笑い、
ボケとツッコミの精神」は、

とんち(リフレーミング)を育てる
訓練なんですよ。



また「他人のジョークを分かろう、
ジョークを作ろう」という

心理作業
前頭葉を活性化させます。

(抽象度の高い情報処理が出来るよう、
普段からお稽古しておきます)


うつ病の皆様も、毎日の中で、

ジョークという簡単な脳トレに
親しんでみてはいかがでしょうか?


毎日うつ病で苦しいながらも、

ほんの一つでも
笑えるものを見つけ出す、

作り出すという
心理作業が大切かと思います。


「え!?できません!」

と言われる方も、まずは
形(型)から入るとよいですよ。

そういった習慣(型)にハメた
生活をしていますと、

脳がその型に合わそうと
変化を始めます。

(脳の可塑性といいます)



*闘病中、周りの人。
奥さん、ご主人さん
お母さん、お父さん、恋人、友人・・・

「笑い」を創造する生活・お稽古に
協力してあげてください。


うつ病でなくても一般の方でも
「笑い」の医学的効果は

世界では、もはや
常識になっております。


・海馬(記憶中枢)の
情報処理能力が上がる。

・βエンドルフィン(幸福ホルモン)が分泌され、
幸福感が出ますし、活性酸素が中和され、
細胞は若返り、綺麗になります。美しくなります。

・大脳新皮質に血流が
円滑に流れるようになる。

大脳辺縁系(感情脳)が「暴走」した時、
この大脳新皮質がしっかり働きますと
感情脳の暴走を上手に鎮めてくれます。

などなど・・・

~~~~~~~~~~
「笑い」の恩恵は
盛りだくさんです。
~~~~~~~~~~


うつ病。
地獄の毎日でも

日々の生活に
「一輪の美しい花(笑い)」を
みつけること。


苦しみの人生も

心理学的作業によって
脳をチューンナップすれば、

「笑いの人生」に
転換することも可能です。


当ブログ内で
たびたび語っておりますが、

私は20代の頃、うつ病・強迫性障害で
地獄の毎日の中、
「薬物療法の限界点」を感じておりました。

これでは根治は無理・・・と。

(リアル患者さん達も
これは身をもって分かっていると思います)


薬物療法とは違った
「何か」を模索していた時

心理療法(マインドフルネスと森田療法)に
出会いました。


心理療法を
身につけていきますと

人生のコペルニクス的
大転換が起きます。


薬物療法とは一味違った
斬新な理論

うつ病・神経症(不安障害)に
切り込んでいきます。


うつ病は治る病気です。
大丈夫です。

しっかり心理トレーニングを
行っていきましょう。




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【2013/12/23 12:20】 | 「リフレーミング」モノの見方を変えよう!
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私達の日常は

おかしな常識や
ステレオタイプ(世間の歪んだ固定化された情報)などの

ノイズにさらされ、
また、それらを「鵜呑みにし」本当にとるべき道を
見失いがちかと思います。

特に「うつ病の対応」に関しては。


そういったおかしな常識に縛られ
視野が狭くなった状態を
「スコトーマ(心理的盲点)」といいます。



今日はそれに
ちなんだお話をしてまいります。
よろしくお願いいたします。



まず今日は、こんなお話から。


私達の進化の過程で、
陸上生活出来ているのはなぜでしょうか?

それは私達がお魚だった頃
水中で生活するのが「常識」だったのに

陸上に上がった
「常識を打ち破ったヤツ」がいたからです。


あの時代 (古生代:デボン紀)
普通生活は水中でするものでしょう?
でも「やってしまった・・はみ出し者」

ですが、
その非常識なイカれポンチのおかげで、
生物は魚から両生類、爬虫類、
哺乳類に進化していきました。

私達は厳密に言いますと、
陸に上がってしまった
偉大なるバカの末裔になります。


さらに言いますと、
私達がお猿さんだった頃。

樹上生活が当たり前、常識だったのに
「二足歩行で降りてしまった、はみ出し者、ヤンキーがいました」
「あぁ。。やってしまった」


最初は二足歩行なんてありえないので、
ふらつき、ズッコケたりしました。

たぶん「常識ある」樹上生活者に
冷やかされたと思います。

ですが、だんだん慣れてきて、
それに伴いどんどん脳が進化を始めました。


最初に草原に二足歩行で降り、

常識ある樹上生活者に
高らかに中指を立てた、
「あり得ないヤンキー」がいなければ

現在のホモサピエンスまで
進化しなかったと思います。
(諸説あり)



さて、

これらのお話は、何が言いたいかといいますと、
物事の進歩に行き詰ったら
一度「常識」の外にスッと目を向けること。

すると本当にとるべき道が見つかります。
それがイノベーションです。


私達も社会生活、またうつ病治療で行き詰った時、
世間が言う「うつ病は頑張らず、薬を一生ズルズル飲み続ける」という
「製〇会社がニンマリ」するような「常識」を疑ってみる事です。


うつ病は頑張らず、永久に薬を飲んで!という
おかしな常識に縛られていますと、
「スコトーマ」(心理的盲点)が出来ます。

どんどん視野が狭くなります。

メンタル系の病院の薬物療法一本主義
その「スコトーマの最たるもの」です。


その常識とやらを一度スッと離れ
全体を俯瞰してみましょう。
スコトーマを外してみましょう。

*ただし、うつ病発症から数ヵ月の
「急性期、回復期」は薬は必要。



一つ例を挙げますと

今まで数年・数十年
定められた通り、薬物療法を続け
回復しないという人がいたとします。

薬物療法を何年・何十年も続け「治らない」という
(その人にとっての)科学的なエビデンスが出ているのに
なんで続けるのでしょうか?

そちらの方が科学的ではないのでは?


*これはあくまで一つの例です。
薬で回復する人はそれでよいと思います。
今日のお話は、薬でうつ病治療に行き詰っている方向けのお話です。
あしからず。


とかく人は常識とやらに縛られ
スコトーマの範囲で物事をみようとします。

普段からスコトーマをスッと外す訓練をしていきますと
今とるべき方法論が自ずと観えてくるかと思います。


マインドフルネスなどの仏教瞑想は
スコトーマを外す非常に効果的な訓練法です。

マインドフルネスは
「常に客観的に観る、俯瞰する、メタ認知」がキーワードです。
すると自ずと「純粋な事実」が観えてきますし、
悪いものに騙されません。


この「禅的なモノの見方・とらえ方」が育った状態を仏道では
般若(パンニャー:智慧の目:正見)と言います。


この視点・もののとらえ方が育ってまいりますと、
日常で五感(六根)から入ってくる
「ノイズ」が減っていきます。

したがって、そういったノイズに
惑わされなくなっていき
社会生活が円滑になっていき
ストレスが溜まりにくくなっていきます。


徐々に慢性的ストレス脳から解放されていきます。

ストレスホルモンによる脳神経の攻撃が止み、
脳が落ち着いていきます。


「やっと脳に平和が訪れる」
「長年の脳内紛争はここに終結す」



(最近の研究では、海馬神経や前頭葉の神経の一部は大人になっても
増殖することが明らかになっております)
(米国の研究では、認知行動療法やマインドフルネスは
扁桃体や前頭前野などの血流量のバランスが、整っていくとも言われております)

*海馬&扁桃体(大脳辺縁系)は、
うつ病でキーワードとなる脳部位です。情動・記憶を司ります。


こういった視点・もののとらえ方を養成していく
体系化された「心理学的方法論」がマインドフルネスです。

それは、
いにしえの仏教(原始仏教)から生まれた
「科学的」心理療法


「スコトーマ(心理的盲点)」を上手に外す技術です。
*心理学ではリフレーミングといいます。


これは心の病だけではなく、

例えば彼氏や旦那さんとのケンカも
スコトーマをスッと外すと
「真の解決への道」がみえてくるかもしれません。


安直に離婚を考える前に
スコトーマをスッと外して
もう一度検討してみてください。

これは会社の仕事も同様かもしれませんね。


最後は俗なお話で失礼しました。
それではごきげんよう(合掌)




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【2014/04/22 11:08】 | 「リフレーミング」モノの見方を変えよう!
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自我(われ)に凝り固まると
視野が狭くなり

認知の歪みが生じます。

*うつ病・神経症的、認知の歪みとは
http://shinriryouhou.blog2.fc2.com/blog-category-28.html


自我に凝り固まる=「スコトーマ」がかかった状態です。
*スコトーマ:心理的盲点・視野の狭さ


例えば、

・他人も自分の思い通りに考え、行動しないとイライラする。
・自分の境遇は、全て環境や他人のせい。
・自我の力で何でもできる。
・共感力が無くなり、頭が固くなり、ジョークが通じなくなる。
(そして職場で孤立する)
・おかしな正義感と、しょうもないプライドにしがみつく。

などなど。


現代型うつ病に多いパターンですね。

*もちろんこれらは誰しもありますが、
ここでは、病的なレベルになり、
うつ病・神経症になっている状態を言います。


自我中心の啓発法をやりすぎますと
こういったタイプのうつ病・神経症を助長してしまいます。


この「スコトーマ」
かかった状態の時に

自分自身、また環境に対し
おかしなストレス反応を起こします。

そして職場・人間関係など
トラブルを起こしたりします。


このスコトーマを外すには、
「抽象度」を上げていきます。


-------------------------------------------

A、
会社員、うつ子さんの場合。

小 「”私が”作り上げやっている仕事だ」
(会社のお局に、こういった人いませんか?(笑))

中 「この部署のチーム全体でやっている仕事。
私はその中の一部」

大 「この部署も会社の一部。
全体で組織で行っている仕事。私もその中の細胞の一つ」


B、
哲学者、うつ夫さんの場合。

小 「自我こそ全て」「我思うゆえに我あり!」
「私はもっとすごい人生を歩むべき人間だ」

中 「その我(われ)も、日本の中のひとりです」

大 「私(我)だ!と言っていても、地球の中では
地球を構成する、単なる細胞の一つです。チリのようなもの。
私達の人生も地球の中の循環物です」

などなど・・・


☆抽象度が上がっていくにつれ
「自我・我(が:エゴ)」が緩んでいっていますね。

*皆様も、いろんな例を作ってみてください。


--------------------------------------------

マインドフルネスや
禅のお稽古を行っておりますと

小→大

大→小

マクロな視点、ミクロな視点


カメラのピントを操作するように
自由自在に変換しやすくなります。


これを般若心経で
「観自在菩薩」(かんじざいぼさつ)といいます。
般若心経の冒頭の部分で有名ですね。

観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時・・・
(皆さんもこのフレーズは聞いたことがあるでしょう?)


観自在菩薩(かんじざいぼさつ)とは、
別に神様みたいな神々しい物ではなく

カメラのピントを大きくしたり小さくしたり
自由自在に、視点を変換させることが出来る
柔軟な視点をもった人の事です。


*またこういった視点を仏道・禅では
「正見」と言います。


当授業で最後の
仏式瞑想(マインドフルネス)のお稽古に入るとき、

「私達も地球を構成する細胞の一つですよ」
というのは、そういった意味合いです。

抽象度を上げる脳を作っております。


もっと究極な抽象度は
上記Bのケースで

「私達も地球を構成する細胞の一つ」

「137億年の悠久なる宇宙の細胞の一つ」


私達人間は「自我の強化!」や「我思うゆえに我あり!」と
偉そうに言っておりますが
しょせん宇宙を構成する細胞(チリ)の一つです。

そこに我(エゴやわがまま)も成り立ちません。



話が大きくなりすぎ、
宇宙まで行ってしまいましたので、
視点のピントを地球のミクロ(日常)に戻します。


会社で
オレ様おかげで業績が上がったんだ!
私がいたから!・・・

また逆に
私のせいで!
私がこの会社にいるからダメなんだ!・・・など


「スコトーマがかかっている事」に、
スッと客観的に気付き、抽象度を上げます。

そうしないと
スコトーマにより「認知の歪み」が生じ

会社で、また自分自身の心の中で
「トラブルが絶えなくなりますから」


職場でもこういったスコトーマがかかっている人は
大抵嫌われますね。

もしくは極端に自虐的になり、うつ病になります。


*このスコトーマをスッと外し
抽象度の高い視点で、現状を俯瞰する事を
認知行動療法では「リフレーミング」と言います。


ただ当ブログで何度も主張しておりますが、
こういった事は頭の理屈だけですと、
実際役に立ちません。


もちろん理屈・理論的なものも大切ですが、

行動療法で心理学的トレーニングをして
身体レベルで理解していかないと
実際、「うつの修羅場」が訪れた時に使えません。


うつ病は理屈だけですと治りません。


専門家についてもらい、
病院の薬物療法に加え、
心理士による心理(精神)療法もプラス

薬物療法+心理療法=「総合的な視点」で
対応していくのが望ましいかと思います。




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【2014/06/01 12:39】 | 「リフレーミング」モノの見方を変えよう!
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人は苦しみの渦中にいる時、
とかく視野が狭くなりがちです。

そして、そういった視点がゆえに
さらに「モノのとらえ方」が歪み、
悪い情報を脳に入力しがちです。

↓(うつ病・神経症的、認知のゆがみ)
http://shinriryouhou.blog2.fc2.com/blog-category-28.html


・外には職場(仕事)や人間関係などのトラブル。

・内には頭の中の妄想・想念に翻弄され
一日中、悶々と苦しみます。


やがて脳が必要以上にストレス反応をし
疲れ果て、機能がダウンしていき、
(アロスタティック負荷といいます)

その人の耐えうるレベル(閾値)を超えると

「脳の病気」になり、

「結果」うつ病や神経症(不安障害)など
心の病を発症します。



上記の大元のところ。

視野の狭さの事を、専門的に言いますと
「スコトーマ」といいます。

今日はこれについて、お話をしてまいります。


----------------------------------------


例えば、恋が始まったばかりの人は
こんなことありませんか?


大好きな人がいたとしましょう。
それに対しRAS(ラス)が働き、

「好き関連」の情報のみフィルターにかけ、
「好き関連」の情報しか見えてきません。


例えば、彼女の頬に「あばた」があるが
彼氏にとっては「かわいいえくぼ」にしか
見えなくなります。
「どうみても、えくぼにしかみえない」

盲目的に「キミの事が大好き」状態です。
恋はこうやってはじまる。


そしてそのカップルがケンカをし
破局が来ました。

こんどはRASが
「嫌い関連の情報のみ」
フィルタリングするようになります。


こんどは「かわいいえくぼ」だったのが
「醜いあばた」にしか見えなくなる。

どうみても「あばた」にしかみえない。
(また、性格の悪いところがやたら見えてくる)

こうなったらカップルは終わりです。
お付き合いの破局は、こうやってやってきます。

(ここは恋多き読者の皆様は、
耳が痛い話ではないでしょうか?
恋の破局の時はイヤですね・・(泣))


これは恋の話だけじゃなく、
人生全般に言える事です。

・好きな人が→嫌いになる
・尊敬していた人が→イヤになる
・悪い印象だった人物が→好印象になる

・・・などなど。


この認知の変化の時に
必ず「スコトーマ」(心理的盲点)がかかっています。

人はスコトーマがかかると
他の情報が遮断され、みえなくなる。
物事の「陰と陽」が平等にみえなくなる。

これが「視野の狭さ」の心理メカニズムです。




もっと分かりやすく説明しましょう。

以下の絵をご覧ください。



老婆と娘



「お婆さん」にみえますが、
心の中で視点をスッと変えると
「あっちむいているお姉さん」にみえます。

お婆さんとお姉さんを
同時にみる事は難しい。


お婆さんをみると、
お姉さんはスッと消え

お姉さんをみると
お婆さんはスッと消えます。

簡単に言うと、
これが「スコトーマ」の心理システム。


仏教心理学(仏教哲学)では、
「般若(智慧の目)」を推奨します。


例えば、嫌いになった人は
スコトーマにかかって
見えていない面があると洞察する。
*(嫌いな所ばかり偏ってみている、
良い面をみていない。歪んだ見解)

逆に好きになった人は
スコトーマにかかって
見えていない面があると洞察する。


その人物を主観(我:が)で
グーッと凝視するのではなく(認知の歪み)

スッと客観で、上記の絵のように
自由自在に視点(見方)を変える事ができて、

良い面も悪い面も
平等に観る事ができるという視点を
常に持っておきます。


すると仕事や人間関係でのトラブルが
いくぶんですが、減っていくかと思います。


もっと裏ワザを言いますと、
会社の人事担当の方は

新規採用の面接で、この「スコトーマはずし」を
意識的に行いますと、よい人材を
GETできる率が高まるかと思います。


私達の日常、
職場や夫婦生活、友達、恋人など

この「スコトーマはずし」を意識的に行う事により
その人の「陰と陽」を平等に観る事ができ、
無駄なトラブルが減るかと思います。


もちろん、ずっとスコトーマがかかった状態で
「あなたの事が好き!」でもよいのですが、

それですと、いざその人の
「影の部分」がみえてしまった時(必ずその時が来ます)

関係は粉々に砕けちり、険悪な状態になります。
「愛が深いほど、いざ反転すると憎しみは深くなる」

『それは非常に智慧の無い、
小児的なお付き合いかと思います』



なぜなら、この世のどんな人間も完璧ではない。
私達は聖者じゃない。
人は「陰と陽」「理と矛盾」を孕んだ生き物だからです。
これが事実であり現実です。

その人の「陰と陽」を受容することが
真の(智慧ある)お付き合いかと思います。

*夫婦仲、友情関係問題のカウンセリングをしていますと、
大抵このパターンが根底に引っかかっているかと思います。


======================

また、これはうつ病・神経症(不安障害)も同じ。
メンタル系病院で、薬を何年、何十年飲み続けて
何の成果も無いのに、尚もズルズル飲み続ける・・・

これもスコトーマがかかっています。

「スコトーマ外し」をスッと行いますと
その枠組みの外の世界。
(心理療法やコーチングなど)


「回復するために、本当に必要な情報」
自然に入ってきます。

======================


このようにスコトーマを意識的に外し、
陰と陽を平等に観て
「とらわれのない視点」で過ごしますと
智慧ある生活ができ

冒頭の「脳の余計なストレス負荷」が緩和されていき、
毎日が、人生が、いくぶん楽になっていくかと思います。


これはもっと「具体的訓練法」がありますが、
こういった仏教心理学的な方法論が
パッケージされたものが「マインドフルネス」です。


スコトーマを外し、目の前の事象を平等に観る事を
仏道の修行で「正見」といいます。

*仏教心理学は宗教ではなく、
宗教性を排除し、心理・臨床に使える学問の集大成です。

*マインドフルネスは、心理学界の学術的位置づけは、
「第三世代の認知行動療法」と定義されております。
仏教哲学というよりは「認知心理学の一種」
とらえた方がよいかと思います。



「スコトーマ」は生きている限り
完全になくすことはできません。

実はこれも意味があって存在するシステムです。
膨大なデータが脳に入るのを防止するためです。
(脳を保護している)


ですがモノは加減で
「スコトーマ」もかかりすぎると



モノが正しくみえなくなり、
(うつ病独特の、認知の歪みに発展しやすい)

思考の融通が利かなくなり、
仕事などでトラブルが増え、

冒頭の図式のようになり、
ひどい人は心の病になります。


もちろん、私達は聖者ではありませんので、
完璧にスコトーマ外しは無理です。
ボチボチ「中道」で結構ですよ。

まずはこのシステム、カラクリだけ
知っていれば大丈夫です。

日常で検証してみてください。

人間関係のトラブルの発端は、ほとんどがこの
スコトーマ(視野の狭さ)によるものが多いかと思います。


はい。今日は昼ドラの世界のような
お話になってしまいました(笑)

それでは今日のお話はこの辺で




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【2014/09/05 02:48】 | 「リフレーミング」モノの見方を変えよう!
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うつ病・神経症(不安障害)の
「認知の歪み」とは、

心にトラブルを抱えがちな方、
独特の考え方や視点のこと。

↓(うつ病的、認知の歪み・自動思考について)
http://shinriryouhou.blog2.fc2.com/blog-category-28.html


この問題について、
今日は認知心理学の視点から語ってまいります。
よろしくお願いします。


さて、その前にまず
「うつ病とスコトーマ(心理的盲点)」のお話からいたします。


・・・私達は、一つの物事に執着しますと
それ以外の情報は、シャットアウトされ見えなくなる。


簡単に言いますと、以下の有名な絵があります。


老婆と娘


お婆さんが見えたら、
あっち向いているお姉さんは見えなくなるし、

お姉さんがみえたら
お婆さんが見えなくなる。


もう一つ私の実験例を言いますと、

先週、生徒さんとごはんに行ったとき、
生徒さんが私と心理学・仏教哲学の話に
夢中になっている時、

私が「今、グリーンのもの何かある?」と聞きますと、

「え!?・・先生の数珠ブレスがグリーンですね。
あ・時計の枠がグリーン。あとそこの張り紙がグリーン・・・」


私の話を夢中で聴いている時、私に焦点が集中し、
グリーンのものが目に入っていたのに、
「ほとんど認識にも上がらない」

そして私が、「グリーンのもの」とお題を出しますと
今度はグリーンに焦点が集中し、私や
他のお客さんがみえているのに認識にも上がらない。。

これが「スコトーマ」です。


これは生きている限り、誰しもあります。

私達は五感の情報を、全て厳密に処理していたら
情報量が膨大過ぎて、脳がパンクします。

ゆえに、わざと「よい加減で」情報量を調節し
脳への負荷を緩めています。


ただモノは加減で、スコトーマがかかりすぎると
視野が狭くなります。
(いわゆる「認知・モノのとらえ方の歪み」に繋がる)

うつ病で例えますと、

自分を卑下する情報、相手への怨念情報、
苦しみ系の情報ばかりに
スコトーマがかかっていて、

物事がよく見えていません。



ゆえにスコトーマ外しのお稽古
意識して日常で行います。


・うつ病の方でしたら、苦しみではなく、
逆に「朗らか系・楽しい系」の情報にスコトーマをかけます。

・また逆に、この世は楽しい事ばかりではなく
確かに「苦」もあります。これは事実なのでしょうがない。

では、うつ病者がお得意の
「苦しみ系」の情報にスコトーマをかけます。


「楽しみ系」「苦しみ系」

『どちらにも”自由自在に”スコトーマを操作できる』



こんなお稽古をしていきます。

そして認知(モノのとらえ方・視点)は
自分次第で何とでも操作可能
という考え方や、技術を身に付けていきます。



認知(モノのとらえ方・視点・考え方)は、
全て自分の手の中で自由自在。
自分の認知は、自分の脳の管理下にある。
考え方(認知)の、最終決定権は自分が持っている。

『今、五官から入った情報を
脳内でどうするかは自分次第』


今の情報を、
ネガティブにとらえるのも自分の責任ですし、
ポジティブに・建設的にとらえるのも自分次第。

したがって、現代型うつ病の発想である
なんでもかんでも「〇〇のせいで鬱になった」という発想が
緩んでいきます。


*ちなみに、こういった
心理学的に観察力が自由自在になった人の事を
般若心経で「観自在菩薩(かんじざいぼさつ)」といいます。


==========================

うつ病・神経症の渦中にいる時は、
自分はダメ人間なんだ!
あの人は悪い人に違いない!
あの人の「せいで」うつ病になった!・・・など

スコトーマがガチガチにかかりがちです。

どんどん視野(世界)が狭くなり
どんどん「認知の歪み」を起こします。
(そして周囲とのトラブルや、自分自身の
心の中のトラブルが発生しやすくなる)

不必要なストレス反応により
余計なストレスホルモンを分泌させ

そのストレスホルモンにより、
脳にダメージが蓄積していく。まさに「悪循環」
(特に脳の海馬は、一番ダメージを喰らいます)

==========================


☆ この悪循環を心理療法で断ちますと、
コルチゾールなどのストレスホルモン分泌が減り、
脳がストレスホルモンによるダメージにさらされなくなり、

脳内環境が落ち着いていき、
脳神経・脳機能が修復されていき、
やがて、うつ病など心の病から回復していきます。

また病院は、ただ薬を出すだけで、
こういった「大切な心理指導」をしませんが、
上記の図式に、客観的に気付けるセンスのある人は治ります。

*(当ブログを読んでいる読者の皆様は、
たぶん賢い人が多いと思いますので、大丈夫だと信じています)



今日のお話。
うつ病や神経症などを
根治・克服に持って行くには

もちろん私達、専門家による
厳密なマインドフルネス・森田療法など
心理療法の指導と
自身のお稽古が必要ですが

このスコトーマ外しのお稽古は、
当クライエントさんではない一般読者の皆様も

日常で何気に実践してみますとよいかと思います。


この物事を全体的・客観的に観る。
俯瞰した視点を育てていきますと
前頭前野が活性化していきます。

前頭前野のバージョンが上がれば、
今まで出来なかった合理的な考え方や、
斬新な視点が生まれてきます。
また多くのタスクがこなせるようになります。

まずこのベースが育たないと
うつ病根治には至りません。

*f MRIなどの脳内の画像写真をみると、
大抵うつ病の方は、前頭前野の活動が低下している。


前頭前野(背外側部:DLPFC)は、
別にTMSなどで電磁気を当てなくても・・

機械や薬を使わない、「安全な心理学的訓練」で
活性化する事が出来るのではないか・・・と思います。




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【2014/10/15 02:31】 | 「リフレーミング」モノの見方を変えよう!
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