fc2ブログ

うつ病・神経症「マインドフルネス・森田療法のススメ」 

マインドフルネス仏式瞑想・森田療法を使った「元うつ病患者カウンセラーによる」新しいタイプのカウンセリング(コーチング) 

うつ病 「治った後の目標設定」

うつ病の急性期を除く回復期以降
「治った後の目標設定」が大切です。


それは鬱病がよくなったら、
「こんな仕事がしてみたい」とか
友達、家族と「あんなところに旅行に行きたい」

もしくは休職中ですと、回復したら
「会社でゆくゆくはこんな企画を出していきたい」など
漠然としたものより、
「具体的な目標」がよいかと思います。

人生の大きな目標設定は必要ですが、
それは鬱病がよくなり
日常生活がちゃんと送れるようになってからです。

まずは身近な具体的な目標設定。



注意点。
目標設定は「地に足のついた」目標で。

「大会社の社長に!」や「世界平和のために!」
「世界一の大富豪に!」などは避けてください(笑)

一般の健常者の方はよいと思いますが、

うつ病の方は、
あまりにも誇大妄想的な目標を作りますと
理想と現実のギャップに、
ますます自己嫌悪になり鬱になります。


世界一の大富豪になるのは何億分の一の方です。
身の丈に合った幸福を求めるのをオススメいたします。


「少欲知足」といいます。

また禅の言葉で
「吾唯足知(われただたるをしる)」
(知足の者は貧しといえども富めり、不知足の者は富めりといえども貧し)

吾唯足知
↑(この写真は「口」を中心に「吾唯足知」と書いてあります)


でもこの「少欲知足」は案外パワーがあって
小さな幸せに毎日淡々と満足していますと、
気がついたら大きな幸福になっていたりするんですよ。


『逆に大きな幸福を極端に一気に求めますと身を滅ぼします。
うつ病になられた方は、これで病気になった方が多いと思います』



もしくは大きな成功を、強迫観念的に急き立てられるような
職場や環境に疲れ果て鬱病になった方も多いと思います。




大欲を推奨するわけではありませんが、
「急がば回れ」(笑)

大きな幸せが欲しくば、
日常の小さな幸せに淡々と満足していく。
禅的発想です。

そして鬱病予防の発想です。


ほしいほしい!と
極端に求めている時は案外、幸せは逃げていきます。
いつまで経っても追いつかない。
そして鬱になります。



大きな幸せは犬のしっぽみたいに
後からついてくるものかもしれませんね。





ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ
Last Modified :

Comments







非公開コメント
そうなんですよねぇ
こんにちは。
私の鬱の状態は薬があれば日常生活は大丈夫だと思っています。
なので「何か目標を!!」とは思って考えています。でも、なかなか見つからないものです。

一応「どこか旅行へ行きたい」とは思っているのですが。。。

心のどこかでは「仕事をしないと」とも焦っている面もあります。

目標の設定は難しいですね。
2011-03-02-15:10 なべ酒造
[ 返信 ]
Re: なべ酒造さんへ
こんにちは。

なるほど。そういった場合は可能ならば前回のお話
「恐怖(行動)突入」してみるとよいかもしれませんね。

薬である程度エネルギーがありましたら、
旅行に行ってみるのも一つの手です。

何かやりたいという「生のエネルギー」を伸ばす事です。


うつ病、急性期~回復期はゆっくり休養しエネルギーを溜めます。
しかし「慢性期」は少し視点を変えます。

慢性期は「気分本位ではなく目的本位」でいきます。
億劫感(気分)が先立つ前に一歩踏み込めるかがカギになります。
気分は後からついてきます。

何かの参考になれば幸いでございます。
2011-03-02-15:43 ショウセイ
[ 返信 ]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2011-03-03-12:27 -
[ 返信 ]
Re: 鍵コメントさんへ
コメントありがとうございます。
後ほどお伺いいたします。
2011-03-03-13:18 ショウセイ
[ 返信 ]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2011-03-03-23:55 -
[ 返信 ]
Re: 鍵コメント2さんへ
コメントありがとうございます。

後ほどメールいたします。
2011-03-04-07:26 ショウセイ
[ 返信 ]